壊れてもいい!キャンプ道具を「消耗品」と考えて変わる道具選びと使い方!

ノウハウ

こんにちわ、ぜつえん(@zetuenonly)です!

アウトドア道具では一生モノと呼ばれる製品が多くあります。

父親や祖父が使っていたものを引き継いで、まだまだ使えるという道具も多いでしょう。

良いものを手入れして長く使っていくのキャンプの魅力の一つですが、強度に優れる道具ほどに重く高価になる傾向があります。

今回はヘビーデューティとは、強度と重量金額の関係、消耗品感覚で道具を使うときの選び方使い方を紹介していきます。

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ヘビーデューティな道具

cocopan

キャンプで使う一生モノと言われるほど長持ちする、スノーピークの焚火台やロッジのダッチオーブン、コールマンのランタン、ガソリンストーブなどはヘビーデューティな道具とも呼ばれます。

ヘビーデューティは「頑丈な・耐久力のある・激しい使用に耐える」という意味です。

アウトドアで過酷な環境、状況で使う中でも壊れない高強度な道具に使われる言葉で、総じて一生モノの道具に求められる要素です。

ヘビーデューティの魅力

ヘビーデューティな道具の魅力はお気に入りの道具を長く使い続けられることにあります。モノによっては孫の代まで使えるような超ヘビーデューティな道具もあります。

手入れする手間をかけ、長くアウトドアの中で使っていくことで手放すことのできないお気に入りのギアに育っていきます。

また壊れない=買い替えの必要がないため結果的に安上がりなことにもつながります。ヘビーデューティな道具の魅力は書ききれないほど多くあるわけです。

でもこの記事はヘビーデューティな道具の魅力ではないのでこの程度で。

ヘビーデューティの欠点

魅力あふれるヘビーデューティな道具ですが、もちろん欠点もあります。

まず、高価な道具が多いこと。

そして強度が高い分、重くなりやすいこと。

最後に壊れないから買い替えるタイミングがない。ということです。

これはデメリットであり、メリットでもありえます。

しかし「壊れちゃったから買い替えよっかー」が中々できません。

用途が被ってるけど、少し重たいから新しく軽いモノを買い、結果的にヘビーデューティで壊れてないけど使わなくなるなんてこともあるあるです。

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強度に対する重量と金額の関係

テントの強度に対する重量と価格の表
写真の出典:Amazon

全ての道具に対して言えることではありませんが、価格と重量が強度に繋がることは多いです。特にテントではその関係性になりやすいです。

強度や値段で明確に良い悪いと区別できるものでもなく、向き不向きがあるという認識が適切だと思います。

図の四つの道具の特徴をテント目線で個別に説明していきます。

ヘビーデューティ(強い=重い+高価)

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最初にも書きましたが強度に優れるヘビーデューティギア

強度は高く、長期的に使うことができる反面、重く高価になりやすいです。

テントではスノーピークやオガワ、ヒルバーグなどで、体感的には70D以上の厚みの生地を使ったテントがここに属します。

雑にハードに使用しても穴が開きにくく、安心して使うことができる強度が魅力です。そしてやはり少し重くなります。また作りがしっかりした大手テントメーカーなら保証や信頼性も高く長持ちします。

車やバイクキャンプに向いたテントが多くなります。シチュエーション次第では徒歩キャン、テント泊登山でも需要があります。

ヒルバーグソウロを使って気付いたポイントとぼくの評価と用途! – ぜつえんアウトドア

ULギア(軽い=強度が低い+高価)

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今キャンプ、登山で流行りのUL(ウルトラライト)なギア

1人用ダブルウォールで1kgを切るテントも増えてきました。非自立式なら1kg以下が当たり前です。

その驚くほどの軽さは行動に自由を与えてくれ、準備設営撤収という煩わしさを快適に手軽にしてくれます。荷物が軽く小さくなるとバックパックひとつでキャンプができるようになります。徒歩や電車や自転車でもキャンプにいけるのは手軽で自由と言えるでしょう。

その反面、軽くするために生地を薄く(フライで20D以下位に)することが多く強度は落ちて高額になっていきます。軽く高強度な生地(DCF等)のテントは値段が上がっていきます。

高額+極薄生地になるため破損防止に気を使うことも増えてデリケートさが出てきます。

強度・重量のバランスで自分の目的に合ったテントを選ぶことになりますが、全般高額なのは変わりません。

キャンプ道具を軽量化するメリット6つ!ギアが軽いと想像以上に自由で快適になるという話! – ぜつえんアウトドア

安く強度普通=重い

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名称すら付けれませんでしたが、安くそれなりの性能で作ることを目的にされたエントリーグレードのテント

キャンプで使うには必要十分な性能はありますが、厚手のポリエステルタフタ生地、グラスファイバーポール、プラペグ、裁縫の甘さなど長く使っていくことは想定されていません。

また軽量性まで考えられていないことが多く、一人用で2kg以上なテントも多くあります。

安くテントの性能はあるので、車でする初めてのキャンプ用のテントには良いですが、長く使う中で壊れたり、浸水したり、不満が出てくることは多いでしょう。

画像にコールマンツーリングドームを使ってますが、とても良いテントです。ただポールや生地など軽量化よりも安さ居住性を重視したテントということです。

中華ギア(安い軽い=強度が低い)

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中国メーカーのネイチャーハイクやGeertopや3FULなどに言えることですが、軽く性能も良いのにすごく安い

裁縫や作り込みの甘さもあり、薄いと強度は落ちますが、コスパはすごく良いです。

ソロキャンプが流行り、軽量化が流行り、徒歩バックパックキャンプも流行ってきています。

それでいて安いのはすべての人にとってうれしいポイントでしょう。

安く、軽く、それなりの性能な中華ギアは使いどころを間違えなければ良い道具です。

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安いモノを消耗品感覚で

テントの強度表から消耗品として考える
画像出典:Amazon

ここでやっとこの記事の本題なんですが、上で書いた四つの中の安い中華ギア辺りを消耗品と考えて使うことで使い方や選び方も変わってくるという記事です。

安い中華ギアというニュアンスで書いてますが、中華以外の国産で安く低グレードのモノなども含んだ総称として使っています。

大体は表で囲った辺りに位置するギアで、それなりに安く、まあまあ軽く、実用範囲の性能な製品たちのことです。

寿命で考える

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ヘビーデューティな道具のメリットでありデメリットでしたが、道具の強度が高すぎると買い替えタイミングがなくなりますし、愛着が出てくるほど売ったり捨てたりすることも難しくなります。

言葉は悪いですが、安い道具を消耗品感覚で使って壊れたら買い替えしていくのもいいのではないかと思います。

50000円のテントを5年使うのと、10000円のテントを1年ごとに買い替え5年で5張り使うのは同じコスパです。

しかし安いテントなら5種類のテントを使うことができ、1年ごとに新しい気持ちで新品のテントを使うことが可能なのです。

これはテント以外の道具にも幅広く言えることです。

消耗品として考える選び方と使い方

キャンプ道具を消耗品と考えると耐久性を度外視で選ぶことができます。

また壊れることを無視した推奨されない雑な使い方がしやすくなります。

壊れることを考えなければコスパと快適性が上がってくる道具もあるのです。

たとえば、エアマット

エアマットのバルブが壊れる

上を見れば1~2万円以上するマットもありますが、 アマゾンで名前も聞いたことがないメーカーのエアマットなら2000円程度で手に入ります

穴が開くリスクと、開いたあとの修理の手間を考えると安いモノを使い捨てで使っていく選び方がしやすくなります。穴が開いても「安いから」で解決します。

もちろん10倍の値段な2万円のマットはパンクしにくく、寝心地も良く、保証もあります。が10倍良いマットなわけではありません。

最適なスリーピングマットの種類と選び方!正解はない一長一短な道具! – ぜつえんアウトドア

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たとえばタープ

タープが裂ける

タープの下で焚き火をすると穴が開くからと、TC(ポリコットン)タープを使うという方も多いと思います。

でも使うタープが3000円で、TCタープの3分の1の重量、5分の1の値段ならどうでしょう?

別に穴が開いても良くないですか?

穴がたくさんあいて、使えなくなって、5回買い替えてもTCタープ1枚と同じ金額しかかかりません。しかも重量が軽く、設営撤収持ち運び乾燥すべてが楽になります。

それにタープの下で焚き火をしたからといって、穴が開きまくるということも稀ですし、TCタープでも焚き火が強ければ穴が開きます。

テントも同様ですが、TC素材に求めるものが遮光性や風合いではなく、火の粉対策ならTCである必要はないかもしれません。

たとえばフライパン

ガソリンストーブで焼きそばを作る

アウトドアでは、メスティンやスキレットなど表面加工(フッ素樹脂など)のされていない鍋を使うことが多いです。シングルバーナーや焚き火、炭火では火力が安定せず、意図せず高火力になりやすく表面加工がはがれやすいからです。

しかし自宅ではあまり表面加工されていないフライパンを使うことは、少ないのではないでしょうか?

表面加工されていたほうが焦げ付かず、洗いやすく使い勝手がいいからです。

同様にキャンプでの焚き火調理でも表面加工されたフライパンを加工が剥がれるまで使うのは非常に快適です。調理もしやすく、ウェットティッシュ1枚でキレイにすることもできます。

それなら2000円程度の安いフライパンを買って、加工が剥がれたら買い替えればいいのではないでしょうか。

高火力にしすぎない、金属カトラリーを使わない程度気にするだけで、意外と加工は剥がれないものですよ。

たとえば焚き火ウェア

アウトドアウェアをレイヤリング

焚き火は穴が開くからコットン(綿)素材の服!という認識があります。

ナイロンは一瞬で穴が開きますし、コットンのほうがはるかに火の粉に強いです。

しかしコットンは重く、耐風性、耐水性が低く、嵩張ります。

服を消耗品と考えると、ナイロン素材の穴が開いても困らない服をワークマンで買ってきて、それを上下アウターにして、穴が多くあいたら買い替えるというのも手です。

コットンよりも防水防風性が高く、軽く、乾燥が早いです。服種類も多く、サイズを合わせやすく、時期に合わせて揃えやすいのもメリットです。

キャンプでしか着ないから多少穴が開いていてもさほど気にもなりません。

好み志向はありますが、選択肢として考えておくと幅が広がります。

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たとえばスタッフバック

ジップロックすとれーじ

アウトドアメーカーの販売するロールトップの完全防水や巾着型の半防水スタッフバッグは1つ1000~3000円程度します。控えめにいって高価です。

しかもロールトップで完全防水でも数年使って擦れていったり、穴が開くと防水の信頼性は大きく下がります。パッチで修理もできますが、新品ほどの防水性は期待できないでしょう。電子機器を入れるには不安があります。

それに比べ毎回新品を使用できるジップロック。スタッフバッグほどの強度はありませんが毎回新品を使える安心感は、水没を可能にします。

入れるモノ、使う頻度では防水スタッフバッグよりもジップロックが適切なシーンは数多くあるのです。

ジップロックの新作ストレージバッグが特大でアウトドア道具の収納に超便利! – ぜつえんアウトドア

たとえばグラウンドシート

ひっくり返したテントのフロア

たとえば、グラウンドシート

ネイチャーハイクで安い軽いテントを買ったのなら、フロアを保護するためのグラウンドシートは無くてもいいという考えです。穴が開いたら新しいテントを買えばいいのです。

せっかく軽いテントを買ってもシートで200~300g重くなっては本末転倒です。高価なULテントなら大切に使いたいですが、1万円前後の安いテントなら設営の手間、持っていく手間、軽量化のためにグラウンドシートを使わない雑な使い方がしやすいです。

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消耗品として考えるデメリット

捨て時がわからない

破れたハンモック生地

消耗品として道具を使う中で、個人的に一番のデメリットはいつ捨てればいいのかわからないことです。

ハンモックが破けたなら捨てるか、生地を再利用して何かを作ればいいでしょう。

でもタープに穴がいくつも開いた状態、レインウェアに穴が開いた状態、テフロンフライパンが少し剥がれてきた状態など。

まだ使うことは可能ですが、少しずつ不満が出てくるとき。

その壊れかけ状態から使えない状態までの期間が意外と長いこともあり、買い替えのタイミングがわからなくなってしまうことがあります。

結果的に折れたペグや先の折れたナイフ、溶けたカトラリー、穴の開いたタープなど物置状態で積み重なっていっています。

捨てればいいんですけどね。

良い物を長く使うスタイルの誘惑

ダッチオーブンに炭を載せて調理

消耗品として考えるのは使い捨てとも言い換えることができます。

自然を愛するキャンパーが道具を使い捨てるのは、いかがなものだろうかと考えてしまうのです。

キャンパーとしてか、人間としてか、「良い物を長く使う」という生き方にあこがれを強く抱いています。

一生モノ、ヘビーデューティ、経年変化、そんな素敵で魅力的な言葉が思考にまとわりつくのです。

そこに自分なりの答えはでていませんし、現状使い捨てて使う目的で購入した道具が多くあります。効率やコスパとロマンを秤にかけるのは無粋かもしれませんが、自分らしく遊んでいくために考えることを放棄してはいけないと思っています。

向かない道具

ランタンを並べる

どんな道具でも消耗品として考えるのが効率的とは言えません。

変化が少なく、強度が優れる道具(ヘビーデューティ)では良い製品を買って長く使っていくのが効率的で魅力的です。

ヘビーデューティな道具で代表的なモノでは、ダッチオーブンなどの鉄鍋、ガスガソリンランタン、シングルバーナー、ソリッドステークなどでしょう。

数年たっても形状が大きく変わることがなく、強度に優れる道具たちです。

ヘビーデューティな道具で安いモノを買うと壊れないけど好きじゃないから、と些細な理由で使わなくなってしまいがちです。

そのため、ヘビーデューティな道具は買い替えのタイミングも少ないので、少し高くてもこだわって愛せるモノを選ぶことをオススメします。

見た目で選べば飽きが来にくく、使わなくなっても飾っておくだけで気持ちを奮わせてくれます。

性能で選べば買い替えの必要もなくそれこそ子の代、孫の代まで使えるモノもあります。

2000円のダッチオーブンを10年使うなら、10000円のダッチオーブンを10年20年と使いたいという考えからです。どちらにしても使用年数で考えればタダみたいなものです。

道具は耐用年数と強度で考えることで値段の価値は大きく変わってくるのです。

まとめ

ぼくは雑な性格から消耗品として道具を使うことの多いですが、

自論としては「壊すつもりで使った道具でも意外と壊れない」と思っていますし、事実です。

相当ヘビーにキャンプをする人も消耗品という認識は都合がよく、月1程度のライトなキャンパーも経年劣化と志向が変化しやすいことから、安くそれなりの道具は重宝します。

ヘビーデューティな道具と消耗品な道具どちらも使えるそんなキャンパーにぼくはなりたい

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