冬の星空の楽しみ方!ギリシャ神話で覚える6つの星座!

キャンプ

こんにちわ、ぜつえん(@zetuenonly)です!

冬は空気が澄んでいて星空がキレイに見える季節です。

一等星が多く眺めてるだけでも楽しいですし、星座をつなげるのも楽しいです。ぼくのオススメはもちろん、ギリシャ神話とセットで楽しむ天体観測です。

今回は6つの冬の星座、星座の見つけ方とそれにまつわるギリシャ神話の話、流星群のことも話していきます。

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冬が天体観測に向いている理由

空気が澄んでいる

空と樹氷

冬は気温が下がることで大気中の水分が少なくなります。空気中に水分が多いと近い景色ならあまり影響はありませんが、遠くになるほど重なった水分で景色が霞んでいきます。

冬は水分が少ないため乾燥していますが、空気が澄んでいて遠くの景色まで見やすくなります。冬が天体観測に向いているのもそのためです。

一等星が多い

星の明るさは〇等星と表され、1等星が一番明るいです。

1等星は21個ありますが、日本から見えるのは15個です。そのうち約半分の7個が冬の星座の中にあります。春3個、夏は4個、秋は1個です。

そのため冬の星空は他の季節に比べ明らかに輝いて見えます。夏に比べると天の川が無いですが、その分一つ一つの星が美しいです。

星座を知らない人でも眺めるだけで楽しい、覚えれば簡単に星座をつなげることができるのが冬なのです。

夜が長い

星とテント

6月の夏至は1年で一番日の長い日で太陽が出てから沈むまで14時間半ほどあります。逆に夜は9時間半ほどとなります。

反対に12月の冬至は1年で一番日の短い日で太陽が出てから沈むまで9時間半ほど、そのため夜は14時間半ほどです。

夏に比べ冬の夜は最大で5時間ほど長いことになります。

実際に天体観測できる時間はもう少し短く、天文薄明という日の出日の入り後の薄明るい時間が1時間半ずつあるので夜の3時間ほどは星を見るのに適していません。

それを考慮すると夏は最大6時間半の星を見れる時間に対し、冬は11時間半ほどは星を見やすい時間があります。ほぼ倍です。

キャンプなら晩御飯を食べ、焚き火をして、さらに空いた時間で天体観測をする余裕があるでしょう。夜の楽しみ方を知ると冬の魅力は増していきます。

流星群が多い

テントと流れ星

三大流星群(ペルセウス座流星群・ふたご座流星群・しぶんぎ座流星群)のうちふたご座流星群が12月中旬、しぶんぎ座流星群が1月初旬にきます。

大きな流星群のうち2つは冬に見ることができるのです。

流星群は一晩中観測のチャンスがあるため長い時間見れるほど有利です。特にふたご座流星群は非常に見やすい流星群の一つです。

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6つの冬の星座

冬の星座は主に6つです。そのすべてが1等星を持ち、オリオン座は2つの1等星を含んでいます。では順番に星座の見つけ方、ギリシャ神話での話を紹介していきます。

オリオン座

オリオン座
冬の星座の中でも一際目立つ星座。それもそのはず1等星が2つある星座は日本から見えるものではこのオリオン座だけ。2等星も5つあり絢爛豪華な星座です。

砂時計型の星座やリボン型と言われることが多く、見つけるときは明るい1等星と中央の横に3つ並んだ星を合わせて探すと簡単に見つけることができます。

冬の大三角の一つでもあるベテルギウスは赤色巨星と言われ写真でもわかるように赤い星なのが特徴です。オリオン座は街中でも見つけられるほど明るく目立った存在です。

オリオン座から冬の大三角、他の星座と探していくために一番最初に覚えたい冬の星座です。

ギリシャ神話では、オリオン座は海の神ポセイドンの子であるオリオンを表したものです。星座では

オリオンは父の血を引き、海の上を自由に歩くことができました。そして狩りの名手として知られています。また力持ちで荒っぽい性格でした。

そんなオリオンは狩猟の神アルテミスに気に入られ、よく一緒に狩りを楽しんでいました。しかしアルテミスの兄アポロンは荒っぽいオリオンが好きではありません。そんなアポロンは猛毒のサソリをオリオンの元に放ちます。オリオンは海へ逃げていきます。

時を同じくして、アポロンはアルテミスに言います、「アルテミスよ、君ほどの弓の達人でもあの海を泳ぐ鹿を射ることはできないだろう」と。

アルテミスはそれに応え、見事一矢で仕留めてしまいます。海岸まで見に行くとなんとそれはオリオンでした。

嘆き悲しんだアルテミスは絶対神ゼウスに頼みオリオンを夜空に輝く星座にしてもらったのです。

そのせいかオリオン座とサソリ座は相性が悪く、夏の星座のにサソリ座が空に上がるようになると冬のオリオン座は避けるように隠れて出てこなくなるのです。

ふたご座

ふたご座

12星座のひとつでもあるふたご座。12月中旬にくるふたご座流星群でも有名です。

写真では真横ですが双子がそろっている様子です。が個人的にはカエルにしか見えないんですよね。それか漢字の北でしょうか。

ポルックスが1等星、カストルがほぼ1等星な明るさの2等星です。

見つけ方はオリオン座を見つけ、冬の大三角を見つけ、そこから見つけていくのがわかりやすいです。あとで大きな写真で位置関係覚えてもらえるといいです。

ギリシャ神話では、兄カストルと弟ポルックスという双子の物語があります。

絶対神ゼウスはスパルタ王の妻レダに一目惚れしました。レダは鷲に襲われて傷ついた白鳥を手当てします。しかしこの白鳥は変身したゼウス。レダは一転ころりん、ゼウスの子を授かります。

そしてレダは何を間違ったのか卵を産み落とします。ゼウスの神パワーか人間なのに卵生でした。そこで生まれた子供がカストルとポルックスです。弟ポルックスはゼウスの血を引いて不死身の体を持っていましたが、兄カストルは人間の体でした。

すくすく育った二人は立派な戦士となり、様々な戦争で活躍していきます。しかしある戦で兄カストルは矢に当たり死んでしまいます。ずっと一緒だった最愛の兄を失った弟ポルックスの悲しみは計り知れません。それを見かねたゼウスは二人がずっと一緒にいられるようにそろって星座にしたと言われています。

おうし座

おうし座

おうし座自体は目立った星座ではないですが、1等星アルデバランとその周辺のヒアデス星団は肉眼でもキレイに見えとても美しいです。

アルデバランは太陽の44倍の直径の大きさで、オレンジ色に見えるのが特徴です。そんなに大きな星がこの小ささに見える、どれほど離れた星をぼくらは見ているのだろうという妄想に胸が弾みます。

また近くにあるプレアデス星団は和名スバルとも呼ばれる散開星団で肉眼でも5つほどの星がまとまっているのがわかります。

おうし座を楽しむなら、アルデバランを見て、ヒアデス星団を楽しみ、プレアデス星団へ至る。というところでしょう。

見つけ方は、オリオン座を見つけ、そこからプレアデス星団見つけます。その間にあるのがアルデバランとヒアデス星団となります。実際にオリオン座との位置関係で覚えれば見つけるのは簡単です。

ギリシャ神話では、おうし座は雄牛のことでゼウスが変身した姿です。

今日は可愛い子を探すゼウスはエウロペという娘を見つけます。ある日、一人で散歩をしているエウロペの前に雄牛に姿を変えたゼウスが現れます。雄牛はエウロペを背中に乗せそのまま走り去っていきます。あまりの速さにエウロペは落とされないように牛にしがみつくことしかできません。

野を越え、山を越え、川を越え、やがて牛が止まりましたがもうどこかもわからない地域。悲しみに暮れたエウロペと元の姿を現し慰めるゼウス。どうすることもできないエウロペは悲しみの胸中をゼウスに語っていきます。そしてその土地で3人の子供を産み、国にしていったと言われています。

その国はエウロペの名前からとりヨーロッパと名づけられました。

ヨーロッパの綴りは「Europa」と書きますが、ローマ字読みだとエウロパ、ラテン語ではエウロペとなります。

プレアデス星団(スバル)

おうし座の隣に輝く散開星団、プレアデス星団

星座ではないですが、手軽に肉眼でも見える星団として冬を代表する星です。

肉眼でも5つほどの星の集合体で美しく見れますし、双眼鏡では数十個の星に見ることができます。

日本では古くからすばると呼ばれ、「統べる」とも言われ統一を意味する使われ方をすることもあります。自動車メーカーのSUBARUも5社を吸収合併し1つの会社として統べるという意味が込められています。SUBARUのロゴも小さな星5つと大きな星1つでその意味がうかがえます。

ぎょしゃ座

ぎょしゃ座

ぎょしゃ座の1等星カペラは6番目に明るい1等星です。

冬の星座の中でも早い時期から上がり、秋の星座を追いかけるように東の空からカペラを先頭に冬の星座が顔を出してきます。

カペラはとても目立つ星なため位置を覚えればぎょしゃ座は簡単に見つけることができます。

見つけ方は将棋の駒の形を逆さまか横向きにした形を意識して探すと見つけやすいです。写真の右下の星、将棋の駒型なら先の部分はおうし座の角の部分と重なるためぎょしゃ座からおうし座を見つけたり、おうし座からぎょしゃ座を見つけることもできます。

ギリシャ神話では、御車のことで神話上では馬車使いなどを意味しています。

ぎょしゃ座にはいくつか物語がありますが、鍛冶の神ヘパイストスと知略の女神アテナの子エリクトニオスのことと言われます。

エリクトニオスは父のヘパイストス同様に足が不自由で自分で歩くことさえできませんでした。しかし豊富な知識と発明が得意で自分用の馬車を作り、それを巧みに使って戦で勝利をあげていきアテネ王になります。その功績をたたえられ星座にされました。

ちなみにぎょしゃ座のカペラからひょこっと出た部分はヤギを抱いている様子なんです。これは時の神クロノスが我が子を次々丸呑みする所業を見かねた妻レアが生まれたばかりのゼウスを孤島に隠しひそかに育てました。その孤島でゼウスはヤギに育てられたと言われていますが、そのヤギが星座になったと言われています。

おおいぬ座・こいぬ座

いぬ座

まとめて2つ、おおいぬ座とこいぬ座です。

オリオン座のベテルギウスと並び冬の大三角を作り2つの星座がおおいぬ座とこいぬ座です。ぼくのイメージ的には秋田犬とミニチュアダックスです。

おおいぬ座はかなり低い位置にあるため星座としてみることは少ないですが、1等星の中でも一番明るいシリウスの存在は外せません。空の低い位置に青白く光り輝き冬の星空を際立てています。

風の谷のナウシカでも「シリウスに向かって飛べ」という有名なセリフがあります。それほどに目立つ星です。

こいぬ座は1等星プロキオンともうひとつ星の2つの星で作られる最小の星座です。

つなぐまでもない星座ですが、プロキオン単体で目立つためついつい意識してしまいます。

おおいぬ座とこいぬ座は一緒に紹介されることが多いです。それはどちらも狩りの名手オリオンの猟犬だったからでしょう。

いつも一緒に狩りをしてた主のオリオンを失い悲しんだ犬を星座にしたと言われています。

またここでは話しませんが、アクタイオンという狩人の猟犬だったという説もあります。そちらも残酷ですが面白い物語なので気になれば調べてみてください。

冬の大三角

冬の大三角

ここまで説明した星座の中の1等星をつなぐとできるのが冬の大三角です。

オリオン座のベテルギウスおおいぬ座のシリウスこいぬ座のプロキオンです。ここテストに出ますよ。

冬の星座を見つけるときに一番見つけやすいのはオリオン座です。

オリオン座を見つけるとその左側に輝くプロキオン、シリウスを見つけることができます。そこからさらにほかの星座を見つけていくことができます。

そのために冬のダイヤモンドの説明もしていきましょう。

冬のダイヤモンド

冬のダイヤモンド

ここまで説明した6つの星座と冬の大三角です。

6つの星座のベテルギウス以外の1等星をつないだ6角形を冬のダイヤモンドと呼びます。

澄んだ冬の夜空に輝く1等星は本当にダイヤモンドのように美しいです。

主要な星座はこの6つ。これを覚えていれば冬の天体観測はサイコーに楽しむことができますよ!



星座ではなく、ギリシャ神話を楽しむならマンガで読みやすい「はじめて読むマンガギリシア神話」がとっつきやすくてオススメ!

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冬の流星群

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これは2018年のふたご座流星群の写真です。

冬の間に来る流星群は三大流星群のうちの2つ、12月中旬のふたご座流星群と1月上旬のしぶんぎ座流星群です。

ただでさえ1等星が輝きにぎわっている冬の星空が一層盛り上がる天体イベントです。

特にふたご座流星群は観測がしやすく、月や天気など条件が良ければ1時間に50個以上の流れ星が出現します。年末の忙しい時期ですが、条件が良い地域なら何とか見に行きたい流星群です。

しぶんぎ座流星群は極大の時間に集中するため時間がずれるほど見れる流れ星の数が減るため少し難易度が高いです。

また年明け早々でバタついてる間に終わってたなんてことが多いのも特徴です。

去年のふたご座流星群の記事もどうぞ!

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防寒はしっかりしよう

天体観測とキャンプの相性は抜群!天体観測の基本を紹介しています。

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星のキレイな冬ですが、その分寒さは厳しいです。

晴れた夜は放射冷却で想像の数倍寒いです。まずは服での防寒から。大げさではなく、その恰好で一晩過ごせるくらい着込みましょう。

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以外に最初に冷えてくるのは足元です。防寒の基本は足元からですよ!

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ずっと寒い中過ごすのも大変です。温かい飲み物を持っていき体の中から温めていく作戦も用意しておきましょう。

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まとめ

冬の星空はきらめく宝石のようにキレイです。

しかし晴れた夜は放射冷却で極寒の厳しい環境になります。

暖かい恰好をして温かい飲み物を飲み、無理せず冬の長い夜を星空を見ながら楽しんでみましょう!

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