寝袋のコスパや寿命や選び方!後悔しないため知って欲しい事!

道具

こんにちわ、ぜつえん(@zetuenonly)です!

キャンプ道具の中でも寝袋は高額な道具です。さらに選び方が難しく初めての寝袋選びは全くわからない状態になります。

実際に使わないと使用感などもわからないですし、寝袋に求めるものもわかりません。

正解がわからないのは仕方がないので今回は寝袋を選ぶ前に知っておいてほしいこと、寝袋のコスパ、自分にあった寝袋の選び方を書いていきます。

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知っておいてほしい寝袋のこと

寝袋を知ろう。

自分に合う寝袋は人と同じではない

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寝袋を選ぶためにまず知っておかなければならないこと。

それは理想の寝袋は人とは違うということです。

例えば4人でキャンプにいってNANGAのUDD450を使ったとします。すると

友人A「暖かくて朝までぐっすりだったよ」

友人B「寒くて何回か起きちゃった」

友人C「足が冷たくて起きて毛布巻いたら朝まで寝れたよ」

友人D「ちょっと暑くて顔元開いて寝たよ」

ちょっと極端ですが、こんなことがあり得るのが寝袋です。寒さ耐性の差で同じ寝袋同じ場所でも感じ方が変わります。

これが知人ならまだ詳しく聞けばある程度わかりますが、Amazonのカスタマーレビューで書いたらもうなんも参考にならないわけです。

つまり自分に合う寝袋は自分にしか決められない、選べないということです。

これを理解しないで寝袋を選ぶと「店員さんにオススメって言われたのに寒かった」「こんな暑くて大きいのいらなかった」という後悔に繋がります。

寒い寝袋で後悔するのは自分だけ、知識をしっかりつけよう

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店員や友人やネットでオススメされたものを買って寝てみて寒かった時。それで辛い思いをするのは実は自分だけなのです。

そりゃあそうだ!という話なのですが、寝袋で寒くて寝れないって本当に辛いんですよ。目を閉じて寒さに震えて朝にならないかなって待ってる間は驚くほど時間が進まない。覚めない夜なんじゃないかとすら思います。相対性理論の話でしょうか。

そんな思いをして、寝袋の買うの間違えた!騙された!と思っても全部自分が悪いのです。自分だけが後悔するのです。

では後悔しないためにはどうすればいいのか。

まずは寝袋の知識をしっかりつけること。形状の違い、中綿の違い、メーカーごとの強み、国産と中国の格安品の違い、ヨーロピアンノーム、保温力アップ方法など。

後悔しないためには自分で納得して選び、購入する必要があります。自分で知識をしっかりつけ購入したなら大間違いはあまりないです。もし保温力が足りない場合なども対応するだけの知識がついているはずです。思ったよりも保温力が低かったときでも知識があればその失敗も次に生かす貴重な経験となります。

そんな失敗ならば後悔にはならないはずです。

寝袋は大きい

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寝袋をネットで調べて、スペック見て、サイズを確認するわけです。φ16×32cmのように書いてあります。

真面目な人は段ボールや毛布でそのサイズを作り自宅でサイズを確認するわけです。もう完璧で買うだけです。

そしてお店に見に行くじゃないですか。寝袋めっちゃでかいんですよね。カタログ表記と絶対違うやんてなるんですよ。

御三家シュラフならアウトドアショップにあることが多いので必ずサイズは確認してから買ってください。

小話ですが、御三家ダウンシュラフのスタッフバッグはゆったり目サイズで作られています。ロフトの復元性や収納しやすさも意識してると思われます。特に展示品は中で膨らんでさらに大きく見えます。

そのためコンプレッションバッグにいれればかなり小さくすることができます。

寝袋の大きさに驚いてコンプレッションバッグに手を出す人は多いですが、コンプレッションでぎちぎちに締めると硬いボールのようになりザックや隙間への収納性が悪くなります。また中綿や生地への多少のダメージもあるでしょう。

逆に純正スタッフバッグだと適度につぶれてくれるのでザックの中では隙間にフィットする形状になります。隙間なく収納することを考えれば寝袋はスタッフバッグなしでそのまま入れるのもアリです。

そのため個人的に寝袋を小さくするためにコンプレッションバッグはあまりオススメしてません。ザックを大きくするか、荷物を減らすか、が先です。

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寝袋の寿命に対するコスパ

長く使うほどにコスパが良くなる。

寝袋の寿命

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寝袋の寿命は、一般的にダウンシュラフで5~10年、化繊で10~20年ほどと言われています。

ただこれはすごいざっくりですし、意味の捉え方で変わります。

旅人キャンパーが毎晩使えばもっと短くなりますし、年数回キャンパーで手入れと保管をしっかりすれば10年20年と言わず30年以上でも持ちます。

寿命をどう考えるかで見かたが変わりますが、新品時の保温力を得られないという意味ならより短くなります。

使用の限界で考える寝袋の寿命としてはダウンや化学繊維といった中綿も傷みますが、外側の生地の劣化が大きいです。

生地破けを除けば、ジッパー破損も故障率のトップです。

修理金額が高額になるため、数年使った寝袋なら修理ではなく買い替えでそれが寿命になります。

逆にジッパーの無いキルトなら非常に寿命が長くなります。

 

ダウンシュラフの寿命と中綿ダウンの寿命は別です。

ダウン自体の寿命は非常に長く、10年どころではありません。確実に中綿以外の部分から寿命が来ます。

例外的に生地破け→ダウン大量抜けが起こると修理で充填もできますが、ジッパー同様買い替えのほうが良い場合があります。

またジッパーや生地がダメになる→中のダウンを出して別の寝袋やウェアに移植ということも可能です。リサイクルダウンというジャンルも存在します。

ただメンテナンスをしっかりしないとダウンシュラフの保温力は低下するため、長期間使ったらロフト復元洗濯やメーカーメンテナンスを頼むのも保温力回復と寿命を延ばす効果があります。

 

一方で化繊中綿は、長期間ノーメンテナンスでもある程度の保温力を維持維持できるため、寿命が長いと言われます。

シート状の中綿素材が多く、破れても修理無しで使い続けることができるほどです。

ただ化繊中綿の保温力は新品時をピークにひたすら下がり続けます。

純粋に化繊中綿が使用収納洗濯で潰れるからです。

日々使っていれば気付きませんが、数年使って新品と見比べると明らかにロフトが落ちてることに気付きます。

また化繊中綿は個人レベルで復元修理ができません。

そのため破けやジッパー破損もありますが、本来の温度で寝れなくなるほどに保温力が落ちたら寿命と考えるのが化繊です。

 

まとめるとこんな感じ。

ダウン 化繊
中綿は化繊より長寿命 ノーメンテナンスで長寿命
ただ要メンテナンス ただ保温力は落ち続ける
軽量化された簡素なジッパーや
生地は破損しやすく
それが寿命になりがち
保温力の低下で
用途から外れると寿命

コスパ

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寝袋は高いと冒頭でいいました。

夏用のダウン寝袋を国産メーカーから買うと2~4万、化繊で1~2万です。

冬用のダウン寝袋は3~6万円はします。化繊で2~3万円です。すごい高いです。

では寝袋の寿命を考えたうえでのコスパで見てみるとどうでしょう。

ダウンシュラフの寿命とコスパ
夏用ダウン
NANGA山渓280
冬用ダウン
NANGA山渓750
寿命 5年 5年
価格 20000円 35000円
1年のコスパ 4000円 7000円
化繊シュラフの寿命とコスパ
夏用化繊
モンベル#3
冬用化繊
モンベル#0
寿命 10年 10年
価格 15000円 20000円
1年のコスパ 1500円 2000円

ダウンは5年、化繊は10年で考えるとこのようになります。

1年ごとのコスパにするとダウンでも年間4000円、冬用でも7000円程度です。

化繊なら使用年数が増える分さらに安い計算です。

ここまでかいてあれですが、実はこの年割理論たいした意味はなく、高いものは高いのは変わらないです。ただ趣味の狂った金銭感覚になってない人を沼に沈める時に使うトークです。テント3万円のテントも100泊すれば1泊300円ですよ買っちゃいましょう!のように安く錯覚させることができます。

一般人からすれば寝袋3万円は理解できませんよ。

それでも高い初期投資で長く使える道具の代表例が寝袋です。

ただ最初にお金がかかるため購入までのハードルが高いです。それでも高額な寝袋で不満があることは少なく満足度の高い買い物になりやすいです。うまく自分を説得しましょう!

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寝袋は買い替えが少なく寿命は長い

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テントやタープ、椅子、テーブル、クーラーボックス、焚き火台、この辺の道具は流行や新製品が続々でてくるため比較的買い替えの多い道具です。

逆に寝袋は流行もなにもないわけです。長くナンガイスカモンベルの御三家が居座っているのに大きな確変もなく数年で寝袋が型落ちということはまずありえません。寝袋にはデザイン性なんてものもなく、見た目の好みもほとんどありません。

単価で言えば寝袋が高くても、一度買えばダウンシュラフの寿命5年間以上は買い替えず使い続けられます。

破損率の高い椅子などが1万円越えな現在のキャンプ道具事情のことを考えると、年数当たりのコスパで考えれば寝袋はあまり高い買い物とは思えなくなります。

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選び方

ここまで寝袋は個人差が大きく、自分に合ったものは自分にしか選べない話をしてきました。ここからはさらに自分を深読みして寝袋を絞る方法を紹介。

自分が何を重視しているか

寝袋を買う上で自分が重視するものは何かを考えます。

金額なのか、コンパクトさなのか、メーカーなのか、多様性か。

安いのがいいのはみんな一緒ですが、長く使える寝袋は上で書いたようにコスパで考えると「どうせなら良いものを長く」と考えるようになります。

ただすべての人にダウンシュラフがオススメなわけでもないのも事実。

それも含めての何を重視しているか。です。

安くて満足度が低い寝袋なら安物買いの銭失いになってしまいます。予算オーバーでも長くキャンプをして軽くコンパクトにしたいなら国産メーカーダウンシュラフでしょう。

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車キャンプで冬キャンプで寒くなく寝れればいい人なら安い中綿たくさん入った寝袋を買って、寒ければ毛布やブランケット、湯たんぽカイロを追加するのが一番安上がりです。

ULキャンパーで少しでも軽く、ならダウンのキルトタイプで一段グレードを下げたモデルでウェアと合わせて使うのが軽いです。

NANGAがいいならNANGA買いましょう。

ただ寝るための寝袋でも、深く考えると人と優先順位が違ったりするものです。

自分が大事にする、これは重視するポイントを考えましょう。

金額で悩んだときは年数当たりのコスパを見直して心を落ち着けてください。外食を年数回抑えればダウンの冬用寝袋が買えますよ

どの程度の寒さを許容できるか

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北海道で冬キャンプをするといっても一番寒い時期は1~2月くらいです。

それなら一番寒い時期を想定した寝袋ではなく、秋~春、11~4月くらいを使える寝袋にして1~2月は多少寒くてもウェアを着込んだりして対応するほうがいいのでは?という考え方です。

寒さに比較的強いぼくだとNANGA900買っても平地なら1~2月しか使わないでしょう。暖かい寝袋は比例して大きいです。できれば持ち歩きたくないです。多少寒い程度なら違う寝袋使っちゃう。はあるあるです。

もちろん寒いのは絶対いや!なら1~2月の最低温度を想定して選ぶべきです。

多少寒さを感じる日もあるけどまあ死なないから大丈夫!と思えるのかどうかで選ぶ寝袋のグレードは変わるという話です。

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保温力で迷うなら一段上のモノを

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寒いのは嫌、初めての冬キャンプで雪中になりそう、という人は一段上のグレードを買うのが安心です。

NANGAなら600ではなく750を、モンベルなら#2ではなく#1を、イスカならair630ではなくair810を、というのが一段上を買うです。

オーバースペックになることもありますが、迷って寒いよりははるかにマシです。

上の寒さを許容できるかと繋がる話ですが、自分の寒さ耐性を知ることが寝袋選びへの近道です。

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まとめ

寝袋は買い替えが少ないため選ぶ回数が少ない道具なのもまた選ぶ難しさに繋がっています。

「寝袋にオススメはなく、自分で選ぶしかない」「寝袋は長く使える」「年数当たりのコスパで見る」「自分の寒さ耐性を知る」ということを考えて寝袋選びをしてみてください。寒くて、でかくて後悔するのは自分だけですから。

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