こんにちわ、ぜつえん(@zetuenonly)です!
水面下で何度か話題になることがあり、注目している人も多かったであろうTHE FREE SPIRITS(自由之魂)のテント。
ついに日本代理店ができ、日本公式サイトがオープンし、テントが公開されました。
まだ入手はしにくくプレオープン状態ではありますが、踊る気持ちは抑えきれません。
今回はTHE FREE SPIRITS(自由之魂)のテント11個を調べたので紹介していきます。
※名称や性能、理解に間違いや不明確な場合もあり得ます。最終判断は各々でするようにしてください。
THE FREE SPIRITS(自由之魂)とは
ブランド紹介。
The Free Spiritsのこと
The Free Spirits(ザフリースピリッツ)は中国のテントデザイナーの王吉剛(ワンジガン)により、2011年に設立されました。
The Free Spiritsの由来は、2009年に中国人登山家が中国四川省西北部にある6250mの「四姑娘山(スーグーニャンシャン)」を新クライミングルートで登頂、そのルートが「フリースピリッツルート」と呼ばれていたことから名づけられました。
The Free Spiritsのテントには「自由之魂」のロゴが入ります。
公式な表記的には「THE FREE SPIRITS-自由之魂-」となるようです。
英語表記と中国語表記の同時で出すことでグローバルな名前にしているのかなと思ってます。検索するときや名前表記するときすごい迷うのが悩みどこ。
と思ってると「TFStents」と略称が使われることが多いのでこの略し方が使いやすいです。
ブログ書いてると手打ちしやすいのが略称って言う理由なんですけどね。
以下、記事中ではThe Free Spirits、TFStents、TFSのテント、フリースピリッツと書いていこうと思います。
創業者である王吉剛の作るテントの特徴としては、テントの流線がキレイなことが一番のポイントです。キレイよりも美しいが正しい表現かもしれません。
また最高品質グレードの素材を使っているため、安かろうな中華ブランドではなく、ハイエンドな製品を出していて、雰囲気的には韓国ブランドっぽい印象です。
王吉剛(ワンジガン)のこと
王吉剛(ワンジガン:Wang Ji Gang)は1993年に中国のテント工場「青島帆布」に入社し、18年以上テント作りの経験を積んだ後に独立、The Free Spiritsを設立しています。
独立後、自分がデザインしたテントを作る工場を探しましたが、納得のいくクオリティの工場がなく、王吉剛は自社工場でテントを生産することにしました。
自社工場だからこその妥協のない品質を優先したテントを作ることができるようになりました。その工場の噂は広がり、いまでは有名ブランドのテントをOEM・ODM生産をするようになっています。
-OEM・ODM生産とは-
OEMは製品の企画を委託者(依頼ブランド側)が行い、開発・生産までを受託者(工場側)が行い、委託側が販売を行う生産方法のこと。
ODMは製品の企画・設計・開発・設計までを受託者が行い、主に委託者が販売を行う生産方法のことです。
日本では、王吉剛と香港のビジュアルデザイナーTara Pokyにより設立されたPreTents(プレテント)のほうが有名かもしれません。
最近はグリップスでも販売されていました。
プレテントも王吉剛らしい美しい仕上がりのテントになっています。
日本代理店のこと
The Free Spiritsの日本代理店は「株式会社帝伸テック」で、他にはMOBI GARDENやFire-Mapleを扱っています。
どのブランドも高品質ながら低価格で今後が期待できる中国のアウトドアブランドです。
Naturehikeも日本代理店ができましたし、今後は中国ブランドの日本進出が増えてきそうです。
TFSのテント
先日オープンしたThe Free Spirits日本公式サイトでは全部で11つのテントが公開されました。
内訳はソロテント8つ、大型テント3つです。
テントのラベル
さらにTFSのテントは4つの種類分けがされ、ラベルが付けられています。
●ブラックラベル-シンプルながらコスパに優れるモデル
●ブルーラベル-軽量性重視で、高品質な生地やポールを採用したライトウェイトモデル
●レッドラベル-冬や厳しい環境を想定し、最高級グレードの素材を使ったハイエンドモデル
●ホワイトラベル-複数人数で使うことを想定したベースキャンプモデル
ブラックラベル・ブルーラベル・レッドラベルのテントは1~2人用の小型テント。
ホワイトラベルは複数用の大型テントです。
テント一覧表
収納サイズやペグ数など海外サイトとで一部違うので表記ミスかも?と思われるため参考程度に。
画像出典:THE FREE SPIRITS
表はやや簡略化してますが、特徴的なのは生地の表記が他にないほど具体的なところ。
公式ページではフライの引き裂き強度や中国製や韓国製などの製造地の表記もあります。
フロアの面積(㎡)を表記しているのも一部ブランドでしか見られない面白いやつです。
※主に日本公式サイトを参考に書いていきますが、海外公式サイトも参考にしています。
ソロテント
画像出典:THE FREE SPIRITS
ブラックラベル・ブルーラベル・レッドラベルのソロ用テントのみをピックアップした表です。
ぼくのようなホワイトラベルに縁のない人向けの表です。
見やすいように一部簡略化して項目を減らしています。
では1つ1つのモデルを見ていきます。
ブラックラベル
コスパに優れるブラックラベルのテント。
生地やポールはコストを抑えた素材ですが、それでも十分高性能で山岳仕様にも十分耐えうるスペックさ。超軽量ではありませんが、15~20Dナイロン使用で十分軽量テントです。
LIBRA 2
LIBRA 2 | |
収容人数 | 2 |
ラベル | ブラック |
自立 | 非自立 |
総重量 | 1420g |
フロア面積 | 2.64㎡ |
前室面積 | 1.49㎡ |
外寸(L×W×H) | 270×230×125cm |
内寸(L×W×H) | 220×120×125cm |
ポール | 別売りトレポ(125cm) |
ベンチレーション | 2 |
フライシート | 20Dナイロンリップストップ Sil/Sil(耐水圧2000mm) |
インナーメッシュ | 15Dナイロンメッシュ |
インナーテント | × |
ボトム | 20Dナイロンリップストップ PUコーティング(耐水圧5000mm) |
ペグ | 7A04 Yペグ×10本 |
フットプリント | 75Dポリエステル PUコーティング(耐水圧2000mm) 228g |
収納サイズ | 35×10cm |

昨年ぼくが購入したシンプル安価なブラックラベルのツーポールテントのLibra2(リブラツー)。
Libraはてんびん座のことです。均衡を表す星座で、左右対称な見た目からか。はたまた横から見た姿が星座の線では台形なてんびん座を連想をしたのではないかなと思ってます。
真っ赤な見た目が特徴ですが、日本モデルでは赤と白(カーキ)の2色展開となりました。
ぱっと見は白ですが、牛乳のようなホワイトではなく、カラー名はカーキ(Khaki)でアイボリーみたいな色合いです。Libra2 Khakiはキャンプ女子の森風美さん(@fu_uyu)が使っています。
同形状のテントでは、ヒルバーグ アナリス、Onetigris TANGRAM、3FULGear ランシャンが同形状なツーポールタイプです。
ワンポールのように室内をポールが邪魔しない最近人気のある形状です。
125cm以上の別売りトレッキングポールを2本使って設営する非自立式です。
フライのみ、インナーのみの設営も可能で、フライとインナーをフックで接続しておけば、まとめて収納・設営もできるお手軽仕様です。
220x120cmのインナーサイズはマット2つ並べて寝ることも可能ですが、ポールシェルターの特徴として左右の高さがドームテントよりも低く圧迫感があるため1人での使用がベスト。
山よりはキャンプ向きなテントではありますが、インナーメッシュ、非自立なことが問題なければ山での使用も、冬の使用もOKなテントではあります。
ただ強風や降雪には強くないため、注意が必要です。
言われなければわからない小話ですが、ポールがない分かブラックラベルながらレッドラベル同等の高品質な生地をフライに使っています。
20Dナイロンリップストップ Sil/Sil(耐水圧2000mm)という生地で、裏表の両面をシリコンコーティングした高い引き裂き強度を持つ生地です。
warp 44N,weft 29N(GB/T3917.2-2009)という引き裂き強度で、布の強度を表す規格です。
具体的な意味はわからなかったのですが、おそらくwarp(縦糸)に44N(4.4kg)、weft(横糸)に29N(2.9kg)の耐久力があるのでしょうか。
数字で見ても全く分からないわけですが、20Dボトムがwarp5N、weft3.2Nなため、一般的な軽量テントのボトム(底)の10倍程度の引き裂き強度なんだなあの認識で良い気がします。
聞いた話では、空いた穴に指を入れて広げようとしても広がらない程度の強度らしいです。
焚き火で穴が開いた機会があればやってみようと思います。
Libra2のレビュー記事もどうぞ!
PANGOLIN 2.0
PANGOLIN 2.0 | |
収容人数 | 2 |
ラベル | ブラック |
自立 | 自立 |
総重量 | 1460g |
フロア面積 | 2.52㎡ |
前室面積 | 0.63㎡ |
外寸(L×W×H) | 275×140×115cm |
内寸(L×W×H) | 210×130×108cm |
ポール | A7001 Φ8.5mm |
ベンチレーション | 1 |
フライシート | 20Dナイロンリップストップ Sil/PU(耐水圧2000mm) |
インナーメッシュ | 15Dナイロンメッシュ |
インナーテント | 20Dナイロンリップストップ 透湿素材 |
ボトム | 20Dナイロンリップストップ PUコーティング(耐水圧5000mm) |
ペグ | 7A04 Yペグ×9本 |
フットプリント | 75Dポリエステル PUコーティング(耐水圧2000mm) 228g |
収納サイズ | 35×10cm |

ブラックラベルの山岳用の軽量モデルで使われる短辺出入口の双Y型のPangolin 2.0(パンゴリンニーテンゼロ)。
Pangolin(パンゴリン)の名称はアルマジロに似た鱗甲目のセンザンコウという動物から取られているようです。丸まった背中の曲線とテントのトップポールの曲線が似ていることからの名称でしょう→Wikipedia/鱗甲目
ビッグアグネス フライクリークやネイチャーハイク Cloud UPに似た形状ですが、前室を作るフライのジッパー形状からはモビガーデン ライトナイトが一番近いテントです。
総重量1460gでライトナイトよりは少し軽め。
インナーテントはハーフメッシュで半分は透湿生地。
暑い割合の少ない日本の山岳環境では避ける人が多いテントですが、ネイチャーハイクのCloud Upがめちゃくちゃ売れてるわけで一定数需要はあるテントです。
フルメッシュインナーを氷点下でも積雪期でも関係なく使う人もいるので、厳冬期以外では神経質になるほどではないのも事実。
本体側面にフライを引く張り縄が付けれますが、中にはインナーを引っ張るフックもついています。
リッジポールがない分、居住性が落ちやすい双Y型なので嬉しい仕様です。
メインとしてはツーリングからソロキャンプとなりそうですが、3シーズンの森林限界以下なら山岳用途も問題ないテントでしょう。
STARS 2
STARS 2 | |
収容人数 | 2 |
ラベル | ブラック |
自立 | 自立 |
総重量 | 1940g |
フロア面積 | 2.97㎡ |
前室面積 | 1.41㎡ |
外寸(L×W×H) | 235×145×100cm |
内寸(L×W×H) | 220×135×105cm |
ポール | A7001 Φ8.5mm |
ベンチレーション | 2 |
フライシート | 20Dナイロンリップストップ Sil/PU(耐水圧2000mm) |
インナーメッシュ | 15Dナイロンメッシュ |
インナーテント | 20Dナイロンリップストップ 透湿素材 |
ボトム | 20Dナイロンリップストップ PUコーティング(耐水圧5000mm) |
ペグ | 7A04 Yペグ×8本 |
フットプリント | 75Dポリエステル PUコーティング(耐水圧2000mm) 220g |
収納サイズ | 35×10cm |

ブラックラベルのX型ポールにリッジポールが付いたStars2(スターズツー)。
星の複数系としかぼくにはわからないですが、まあ輝いてるのでしょう。レッドとイエローの2カラー展開です。
赤がぼくの好みドストライクでこれをレッドやブルーレーベルグレードで出してほしかったと思ってます。
ぱっと見ではわかりにくいポール形状ですが、Xポール+リッジポール・アウトポールスリーブ式でインナーテント吊り下げ、というかなりレアな種類のテントです。
他にテントが思いつかない見るほどに不思議な構成のテントです。
さらにスリーブ式ながら、インナーのみの設営も可能で本当に不思議。
フライに吊り下げるインナーテントのフックをポールにループさせることで自立します。
220×135cmインナー高い居住性で、前後出入口で前室も2つあるため、荷物が少なければ大人2人での使用もOKな広さ。重量はやや重め(約1940g)。
種類的にはMSR エリクサー2やNEMO オーロラストーム2Pに近い立ち位置です。
用途としてはソロ~デュオキャンプ、標高差の少ない山のテン場(涸沢・雷鳥沢など)でベースキャンプスタイルで山を楽しむのに向いた、コスパ・居住性・適度な軽量性を持ったテントです。
山岳用としては少し重いながら十分使用は可能。キャンプ、登山兼用しやすいグレード。
日本サイトでは公開されてませんが、Stars3 225×175×110cm 約2700gの2~3人用モデルもあり今後増えるかもしれません。
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ブルーラベル
軽量性と無積雪期の山で使える性能を併せ持ったブルーラベル
ただブラックラベルに比べれば軽量ではありますが、昨今のテント事情的に見れば特段軽量とは言えない程度のようです。
ブルーラベルの特徴しては、ブラックラベル以上レッドラベル以下程度の高品質な生地を使い、またDAC NFLポール(DAC NSLより軽量なポール)を使っていることがあげられます
GEMINI
GEMINI | |
収容人数 | 2 |
ラベル | ブルー |
自立 | 自立 |
総重量 | 1710g (最小:1530g) |
フロア面積 | 2.86㎡ |
前室面積 | 1.38㎡ |
外寸(L×W×H) | 255×235×112cm |
内寸(L×W×H) | 220×130×105cm |
ポール | DAC NFL Φ8.7mm |
ベンチレーション | 2 |
フライシート | 15Dナイロンリップストップ Sil/Sil(耐水圧2000mm) |
インナーメッシュ | 15Dナイロンリップストップ (通気撥水) |
インナーテント | × |
ボトム | 20Dナイロンリップストップ PUコーティング(耐水圧2000mm) |
ペグ | DAC J-Stake 12本 |
フットプリント | 30Dポリエステル 173g |
収納サイズ | 35×10cm |

ブルーラベルの2人用山岳モデルのGEMINI(ジェミニ)
ふたご座を意味するジェミニの通り、真上から見下ろしたときに線対称の見た目をしています。
比較的シンプルな見た目ながら、インナーテントを引っ張るリッジポールにフリースピリッツっぽさを感じてしまいます。
モノフィラメッシュの3シーズン用と非メッシュインナーの4シーズン用があります。
スター2に近い形状、見た目ですが、ポール構造が異なり、またインナーテントの拡張度も微妙に違います。
より居住性の高いキャンプ向きなスター2と、居住性重視な山岳用で1~2人で使うことを想定したジェミニという立ち位置でしょう。
長辺出入口で前後に出入りを備えているのも2人で使いやすい要素です。
PANGOLIN PRO
PANGOLIN PRO | |
収容人数 | 2 |
ラベル | ブルー |
自立 | 自立 |
総重量 | 1300g (最小:1130g) |
フロア面積 | 2.52㎡ |
前室面積 | 0.81㎡ |
外寸(L×W×H) |
275×140×115cm
|
内寸(L×W×H) | 210×130×108cm |
ポール |
DAC NFL Φ8.7mm
|
ベンチレーション | 1 |
フライシート |
15Dナイロンリップストップ
Sil/Sil(耐水圧2000mm) |
インナーメッシュ |
15Dナイロンリップストップ
(通気撥水) |
インナーテント | × |
ボトム |
20Dナイロンリップストップ
PUコーティング(耐水圧2000mm) |
ペグ |
DAC J-Stake 11本
|
フットプリント |
30Dポリエステル
146g |
収納サイズ | 35×10cm |

ブラックラベルにあるパンゴリオンの上位互換であるブルーラベルのPANGOLIN PRO(パンゴリオン プロ)
軽量性(1130g)、使用ポール(DAC NFLΦ8.7mm)、形状(短辺出入口の2人用)、非メッシュインナー(モノフィラメント)という山岳用として必要な性能を全て兼ね揃えたモデルです。
フリースピリッツのテントの中で最も「夏山 テント泊デビュー」の用途に適したモデルです。
流行りの双Yポール構造で、定番DAC NSLよりも軽いNFLを採用しているため、強度と耐風性で見ればステラリッジなどには劣りますが、そこまでシビアな環境下も珍しく、なら軽いほうがいいという今どきなスペックに思います。
生地はステラリッジなどよりも強い素材を使用。
実際張ってわかる美しい張り姿に震えます。
3シーズンインナーテントとして出されているモノフィラメントはメッシュよりは風を通しませんが、4シーズンインナーのソリッドインナーほどの耐風性はない、しかし軽いインナー素材です。
ただ吹雪の豪雪地域や稜線以外の寒い雪上なら十分使用可能です。
山岳テントらしくない落ち着いた色合いで、このスペック。刺さる人は割と多いのではないでしょうか?
DAWN-曉-

おそらくまだページ作成中。
同形状で1人用、2人用がありますが、写真は1人用。
六角形で1辺126cm、対角で258cm、高さ110cm。135cmトレッキングポールで設営するハーフインナーのワンポールテント。
軽量ポールだと120cm前後のものが多く、その場合は長さが足りず、ポールブースターが必要になりそう。
重量は約940gでフライとインナーがセットにしては軽すぎる気がしますが、どうなのか。
グラウンドシートがやや特殊で中央がジッパー+巻き取りで丸く開きテーブルや火器を使える仕様。
靴を置くのにも良さそうですが、イマイチわからない使い勝手ですね。
入口が大きく開くのと適度に大きなサイズで快適にソロキャンプができそうなワンポールテントです。続報を期待です。
そういえば、王吉剛のインスタグラムで時々このテントのDCF素材っぽいカスタムモデルが出てくるんですよ。めちゃんこ気になりますよね!
レッドラベル
積雪期、山の稜線、強風下での使用を想定した4シーズン対応のレッドラベル
生地素材形状全てがハイエンドなモノを使用した最上級グレードです。
軽量性よりも強度を重視した性能で、ブラックラベルよりは軽いけれど、一般的な3シーズンテントと比較してULとは言えない程度、4シーズンテントと思えばやや軽いかなというライン。
それに伴い値段も高くなっていますが、このグレードならむしろ安めと思える価格設定ではあります。ニーモ、MSR、ゼログラム辺りから見ると1段安いくらい。
YOTO PRO
YOTO PRO | |
収容人数 | 1-2 |
ラベル | レッド |
自立 | 非自立 |
総重量 | 1550g |
フロア面積 | 2.42㎡ |
前室面積 | 1.1㎡ |
外寸(L×W×H) | 340×135×105cm |
内寸(L×W×H) | 215×120×96 |
ポール | DAC NSL Φ8.05mm |
ベンチレーション | 2 |
フライシート | 10Dナイロンリップストップ Sil/Sil(耐水圧2000mm) |
インナーメッシュ | 15Dナイロンメッシュ |
インナーテント | 15Dナイロンリップストップ 透湿素材 |
ボトム | 40Dナイロンリップストップ TPU(耐水圧10000mm) |
ペグ | DAC J-Stake 8本 |
フットプリント | 75Dポリエステル PUコーティング(耐水圧2000mm) 207g |
収納サイズ | 35×12cm |

レッドラベルの非自立トンネル型のYOTO PRO(ヨトプロ)。
フライにポール2本を通し、インナー吊り下げ式で片側が入口になる形状。
背の低い(105cm)トンネル形状は風を受け流しやすく、高い耐風性を生みやすく、ヒルバーグでも多用されています。モデルではヒルバーグ ナマッジ2に近いテントです。
DAC NSL Φ8.05mmポール(DACの軽量ポール)を採用し、フライは10Dシルナイロンで軽量+高い引き裂き強度。世界最高水準の強度がある生地。
このDAC NSLΦ8.05はNSLシリーズで最も細い径。一般はΦ8.5が多いです。強度よりも軽量性を重視しているのかもしれません。
インナーはほぼ透湿生地で一部メッシュ。
入口上部にある位置的には通気性をあげるためのメッシュでしょう。
フライの前室部は分離ではなく、ポケッタブル?のようになっていて収納することでこの状態にできるようです。
あとわかりにくいポイントで、フロア(底)生地に40DナイロンリップストップTPU(耐水圧10000mm)という非常に強い生地を使ってます。
TPUをラミネートしてフィルム状になった防水膜の生地で、2レイヤーのような生地なのでしょう。高い防水性と高い強度を持った生地を底面に使っています。
そのためフットプリントは使わない前提で軽量化+設営の手間を省けます。
インナーなし+フライ前室部収納状態。
サンシェード感が強くすることはない形状ですが、インナー無しでフロアレスシェルターとして使うことはありそうです。
写真からは、スカート無しながらフライと地面の隙間が狭そうで風、雪、雨などの対候性が高いモデルなのがうかがえます。
215×120cmの室内はソロなら快適に過ごすことができ、悪天候下でも積極的に使っていきたい4シーズンモデルながら、広い前室でキャンプでも十分使いやすいテントでしょう。
GOROMITY
GOROMITY | |
収容人数 | 1 |
ラベル | レッド |
自立 | 自立 |
総重量 | 1580g |
フロア面積 | 1.76㎡ |
前室面積 | 1.21㎡ |
外寸(L×W×H) | 220×190×92cm |
内寸(L×W×H) | 220×190×92cm |
ポール | DAC NSL Φ8.5mm |
ベンチレーション | 2 |
フライシート | 10Dナイロンリップストップ Sil/Sil(耐水圧2000mm) 前室:20Dナイロンリップストップ Finetex 3レイヤー 5000mm防水 |
インナーメッシュ | 20Dナイロン モノフィラマイクロメッシュ(撥水) |
インナーテント | × |
ボトム | 40Dナイロンリップストップ TPU(耐水圧10000mm) |
ペグ | DAC J-Stake 8本 |
フットプリント | 75Dポリエステル PUコーティング(耐水圧2000mm) 118g |
収納サイズ | 35×12cm |

レッドラベルの前室付きシングルウォールのGOROMITY(ゴロミティ)。
中国の四姑娘山の南部にある標高5609mのGOROMITYという山から取られた名称です。
カラーは人気の出そうな茶系と赤の2色。前室部(ベスタビュール)は本体生地と同系色で濃い色の生地が使われており、素材も別物。
前室有りのシングルウォールとしては廃盤のニーモ アンディ、ネイチャーハイク VIK、バーゴ ノーフライ2P辺りが近い形状です。
素材や構造的にはゼログラム エルチャルテンに近く、前室付きシングルウォールにしたエルチャルテンといった感じ。なにそれほしいって感じですが、それがゴロミティと思うと欲しすぎる。
特徴が多いので箇条書きと説明で。
・X型+リッジポールの吊り下げ式
→耐風性の高いX型のポール構造、リッジポールで室内上部を広く、吊り下げ式で高速設営可能。
・DAC NSL Φ8.5mmポール
→山岳用の定番DAC NSLポール採用、DAC NFLより高強度(YOTO PROのポール)
モンベル ステラリッジ、モビガーデン ライトウィングなどで使われています。
・本体生地:20D ナイロンリップストップ 3レイヤー 5000mm防水
→本体の薄い色部分。
韓国製のFinetexという3レイヤー防水透湿性素材を使用。
通気性あるとの記載もありますが、どの程度の抜け感なのか重要なポイント。
3レイヤー生地なので、実際の生地感はやや硬めなのかなと想定されます。
・前室生地(ベスタビュール):10Dシルナイロンリップストップ
前室の濃い色の部分。
YOTO PROのフライ同様に最高強度の10Dシルナイロンを採用。
本体のみ防水透湿生地なのは軽量化かなと思われます。
・本体メッシュ:20Dモノフィラマイクロメッシュ
見た目は透け感のあるメッシュながら撥水・通気・耐風性のある素材(モノフィラメント)。
ゼログラム エルチャルテンにも使われているモノと同程度かと思われます。
名称はメッシュながら4シーズン対応、雨の跳ね返りや風がテント内に入ることを防ぐことができます。
中の保温力はどうなのだろうと気になるところ。
・フロア生地:40D ナイロンリップストップ TPU(耐水圧10000mm)
YOTO PROと同じフロア生地で、フィルム状になった耐水性と強度が非常に強い生地。
フットプリントは使わない想定で、その分スペックは重くなっていますが、常にフットプリント使う人なら楽なはず。
・背面インナージッパーが左右二分割仕様
メインの入り口は逆U字ジッパー。
背面は中央I型のジッパーで、出入りではなく、ザックは荷物へのアクセスをしやすい仕様になっています。
ノースフェイス マウンテンショットでも似た構造ですが、前後出入口にしないながらも荷物を置くことを想定した便利な構造です。
使われる画像からも、エクストリームな用途に向いたテントなことがわかります。
室内の狭さ(220×80cm)やシングルウォールの情報からは1580gのやや重い分類のテントになります。しかし、3レイヤー生地、40D TPU生地を使っているなど、知るほどに軽量性ではなく、通気性と強度を重視したテントであることが理解できます。
そのため3シーズンテントとの比較では魅力が薄れますが、防水透湿生地を使ったシングルウォールテントと比べることで魅力が見えてくると思います。
例えば、モンベル マイティドーム、マウンテンハードウェア AC2、MSR アドバンスプロ、ニーモ テンシなどです。
前室有りなことがメリットにもデメリットにもなる比較ですが、グレード的にはこの辺りの軽量ではなく、強度や透湿性を重視したテントが近いでしょう。
用途的には冬に雪上で使う人、夏に森林限界上でテントを使う人がターゲットでキャンプではなく山を想定して使うモデルかと思います。
色と性能的に、ぼくの心ドストライクなので買っちゃいそうです。
ホワイトラベル
ベースキャンプなどと言われる複数人で使える大型テントシリーズのホワイトラベル。名前の通りカラーが白。
日本で言えば、ヒルバーグやノース ジオドーム、ミニマルワークス、ヘルスポートなどに近い立ち位置でエクストリームな用途ではなく、オシャレキャンパーが使う用途がほとんどでしょう。
個人的にはお世話になることがなく、あまり興味のないテントジャンルですが、インスタグラムではすでに使用者もいて、かなり注目されているようです。
素材は最高品質で、ポールはDACとYUNANを併用しているとのこと。
もちろん、値段は一般人に縁のないエクストリームです。
YOTO PLUS
YOTO PLUS | |
収容人数 | 4 |
ラベル | ホワイト |
自立 | 非自立 |
総重量 | 9150g(40D) 10400g(70D) |
フロア面積 | 5.3㎡ |
前室面積 | 11.8㎡ |
外寸(L×W×H) | 660×325×200cm |
内寸(L×W×H) | 220×280×185cm |
ポール | A7001 Φ15.8mm(40D) DAC DA17 Φ16mm(70D) |
ベンチレーション | 4 |
フライシート | 40Dナイロンリップストップ PU1500mm 70Dナイロン(66)リップストップ Sil/Silverコート(耐水圧2000mm) 遮熱・UVカット |
インナーメッシュ | 68Dポリエステルメッシュ |
インナーテント | 20Dナイロンリップストップ 透湿素材 |
ボトム | 200Dナイロンオックスフォード PU5000mm |
ペグ | 40D:A7075 27cm ×12本 70D:DAC J-Stake 30cm x12本 |
フットプリント | 200Dナイロンオックスフォード PUコーティング(耐水圧5000mm) 830g |
収納サイズ | 60×20cm |

レッドラベルのYOTO Proと同形状なポール2本のトンネル型、ただしサイズは一気に大きくなったYOTO Plus(ヨトプラス)。
ファミリー用や宴会用で使いやすいテントで、ツールームテントのような使い方ができます。
インナーテントは本体の1/3程度で、220×(280+200)cmと3人での使用が適度なサイズ。
インナーテント無しで別のドームテントをカンガルースタイルで使ったり、コット寝すれば5人でも6人でも寝ることができる規模の大きさです。
カラーが2色で生地も変わります。
・アイボリー調の白がKhaki 70D
→重量:10400g
ポール:DAC DA17 Φ16mm(大型テントに使われるDACポール)
フライ:70Dナイロン(66)リップストップSil/Silverコート
・ホワイト+黒いスリーブがQuartz gray 40D
→重量:9150g
ポール:A7001 Φ15.8mm
フライ:40Dナイロンリップストップ PU1500mm
フライやポールのグレードが高い70Dと素材のグレードを抑えた40Dです。
裏面がシルバーコーティングされた70Dフライは遮熱やUVカット効果もあり、TCレベルの遮光性で夏は快適になります。
デザイン的にも性能的にも70DのYOTO Plusが人気になりそうですね。
全面フルオープンすることもでき、サイドウォールをポップアップすればタープ替わりにもなり解放感のあるサイトを作れます。手持ちの道具や人数次第で自由自在に使えるのが魅力でしょう。
写真がオシャレすぎて驚くんですが、同じ系統のギアでそろえると自分がしてるキャンプとは別物のオシャレさです。
向いてる人は3~4人の子連れ親子ファミキャン、複数人での宴会用、スカートを自作して冬キャンプ用などに良さそうです。
SKYDOME
SKYDOME | |
収容人数 | 5 |
ラベル | ホワイト |
自立 | 自立 |
総重量 | 総重量:13600g(70D) 最小重量:12890g(70D) |
フロア面積 | 6.88㎡ |
前室面積 | 7.54㎡ |
外寸(L×W×H) | 445×435×205cm |
内寸(L×W×H) | 215×435×190 |
ポール | DAC Pressfit Φ13.2mm |
ベンチレーション | 2 |
フライシート | 70Dナイロン(66)リップストップ Sil/Silverコート(耐水圧2000mm) 遮熱・UVカット |
インナーメッシュ | 68Dポリエステルメッシュ |
インナーテント | 20Dナイロンリップストップ 透湿素材 |
ボトム | 200Dナイロンオックスフォード PU5000mm |
ペグ | DAC J-Stake 30cm ×16本 |
フットプリント | 200Dナイロンオックスフォード PUコーティング(耐水圧5000mm) |
収納サイズ | 65×30cm |

うお座型に交差した2本のポールと、それに直角に3本のポールが交差して、5本のポール使った大型ドームテント。
ドーム型ながら六角形の底形状で、インナーテントは全体の半分で、ツールームテントのような使い方がしやすいでしょう。
サイズ的にはスノーピークのリビングシェルより少し小さく、リビングシェルSより大きい程度かと思います。
寝ることを考えると大人3~4人程度、親子なら子供3人でもねれるかなと思うインナーテントサイズ。
前後に小さめの入口があり、メッシュと非メッシュの切り替えが可能となっていますが、全体的に閉鎖感の強い引きこもりやすいテントのようです。
色でフライ生地が変わります。
Khakiカラーの70Dモデルは裏面シルバーコーティング。
Oliveカラーの125Dモデルは裏面ブラックコーティングでどちらも日差しを遮る効果があります。
おそらく同程度の断熱力かと思いますが、ブラックコーティングのほうが室内が暗くなりやすい特徴があります。
テントの夜景写真などで見る限り、遮光性はTC以下程度のように見え、断熱力も同様にほどほどなのかなという印象です。
前室部分にマットを引いてお座敷スタイルにすた状態だと思います。
奥の暖色部分がインナーテント。
入口の形状の特殊さ、インナーテントと室内の写真と情報の少なさが気になる点ではあります。
かなり高額なため、気軽にポチりにくいです。具体的に聞きたい知りたい点があれば、インスタで所有者に聞いてみるか、代理店に問い合わせてみるのもありでしょう。
スノースカートがベルクロで付け外し可能で、ベンチレーションも少ないため、夏よりは寒い時期に向いたテントかと思います。
宴会幕よりはファミリーキャンパーに向いたテントのように思います。最大高190cmで着替えなどもしやすく、親2人+子供2~3人程度で快適に過ごせるテントでしょう。
ROBOTECH
ROBOTECH | |
収容人数 | 10 |
ラベル | ホワイト |
自立 | 自立 |
総重量 | 15000g(15kg) |
フロア面積 | 21.15㎡ |
外寸(L×W×H) | 550×500×235cm |
ポール | DAC Pressfit Φ13.2mm |
ベンチレーション | 4 |
フライシート | 70Dナイロン(66)リップストップ Sil/Silverコート(耐水圧2000mm) 遮熱・UVカット |
ペグ | DAC J-Stake 30cm ×16本 |
フットプリント | 200Dナイロンオックスフォード PUコーティング(耐水圧5000mm) |
収納サイズ | 65×30cm |

極地登山のベースキャンプで使われるジオデシックドームのような構造のRobotech(ロボテック)
ポールはおそらく10本。DAC Pressfitの一番太いΦ13.2mmポールを使っています。
冬や極地用の大型テントに使われるポールでマウンテンハードウェア スペースステーションドームでも同じポールが使われています。
ポールを増やして半円形に近づくほど強度が上がり、床は円形に近づいていきます。
ちょっと話が変わって、一人暮らしをする物件では「健康で文化的な生活ができる広さ」が25㎡と決められています。トイレ浴室などで10㎡近くあるため実際の居住空間は15~20㎡程度です。
そしてロボテックの床面積は21.15㎡。それはつまり、一人暮らしするうえで困ることのない程度の居住性と、そういうことなのです。テントよりは家に近いテントなわけです。
高さは最高部で235cm、半円型は周辺部分でもかなりの高さがあり、床面積以上に容積の大きなテントで有ると言えます。なんとまあ家なのです。
カラー展開はスカイドーム同様で。
Khakiカラーの70Dモデルは裏面シルバーコーティング。
Oliveカラーの125Dモデルは裏面ブラックコーティング、の2種類です。
ロボテックはインナーテント無しのフロアレス構造です。
そのため中で寝るにはカンガルースタイルやコット、地面に直マットなどで寝ることになります。
どう使うか迷うところですが、ぼくは寝るような用途よりはグループでの宴会用として使うのがベストかと思います。
もちろん、寝る空間と宴会空間を同時に展開できる広さもあり、あらゆる用途に使うことができるでしょう。
ふもとっぱらのような開放的なキャンプ場で使うとサイコーなんじゃないかなと、インスタ見ながら感じてます。
スペックの補足
いくつかわかりにくい部分を補足。
DACポール
TFStentsで使われているポールのことから。
DACポールの詳細は別記事を参考に→テントのポールを作ってるDACって何者?ヘリノックスとの関係は?DACを調べてみた!
TFStentsで使われるDACポールは4種類、とおまけでアルミポールの話も。
・A7001 Φ8.5mm(ブラックラベル)
・DAC Featherlite NSL Φ8.5mm(レッドラベルGOROMITY)
・DAC Featherlite NFL Φ8.05mm(ブルーラベル・レッドラベルYOTOPRO)
・DAC DA17 Φ16mm(YOTOPLUS)
・DAC Pressfit Φ13.2mm(SKYDOME・ROBOTECH)
A7001Φ8.5mmはアルミ合金の中でも最も強度高い7000番台で、安いテントからミドルグレードのテントまで幅広く使われているポールです。
DAC Featherlite NSL Φ8.5mmは強度と軽量性を両立したポールで山岳用で軽量~冬用モデルまで幅広く使われるポールです。
DAC Featherlite NFL Φ8.05mmはNSLよりも肉厚を薄く、細く作ることで軽く作ることができ、軽量テントで使われるポールです。冬用には向きませんが、一部冬用でも使われることがあります。
この3つが小型テントで使われてるポール。
重量ではNFL>NSL>A7001となるでしょう。
そして残り2つは大型テントで使われるポール。
DAC DA17 Φ16mmは昔、大型テントのポールは曲がるが高価か、曲がりにくいけど安価しかなかったときに、軽く手ごろな価格で開発されたポールです。
そため大きいファミリー用テントに使われることが多く、厳しい環境にならないオートキャンプ用なテントで使われるものです。
DAC Pressfit Φ13.2mmはポール接続部で接着剤を使うことなく故障しにくくしたDACの中でも特に強く、冬~極地用の大型テントで使われるポールです。
インナー生地のこと
他ではあまり書かれないインナーテントの透湿生地と書かれる生地。
ついつい防水透湿素材を想像してしまいますが、非メッシュ生地のことです。ソリッド生地などともいわれ、いわゆる4シーズンテントで採用される耐風性のある生地のことです。
そしてメッシュほどではありませんが通気性があり、メッシュよりも耐風性があり、適度に保温力がある生地です。
寒い時期は嬉しいですが、逆に夏は暑くなりやすい生地です。
平地では好みですが、2000m以上の山岳使用ではメッシュは好まれず、非メッシュ(透湿)生地が好まれるのが日本独特の傾向です。
海外のテントはほぼメッシュインナーで、MSRが山であまり使われない理由でもあります。
フライの加工
どれもフライ生地は〇Dナイロンリップストップなのは同じ。
そこにSil・PU・Silverコーティングといった種類があります。それぞれの意味は。
Sil:シリコンのこと。
→高い撥水防水性があり、劣化もしにくい、高価で裁縫が難しいのが欠点。
PU:ポリウレタンのこと。
→高い撥水防水性があり、加水分解の恐れあり、安価でコーティングがしやすい。
Silverコーティング:銀面のついたコーティングのこと。
→テント内側につけることで遮光性、遮熱性、UV性を得られる。
これが表裏の組み合わせでSil/Sil・Sil/PUなどと書かれています。
Sil/Silは生地の表裏両面をシリコンコーティングをしたもので、引き裂き強度がかなり高くなりますが、裁縫は難しく、高価になります。またシリコンは可燃性が高く、特に内側シリコンコーティングは注意が必要。
Sil/PUは表をシリコン、裏をポリウレタンで加工したもの。多くのテントで頻繁に使われる加工。
Sil/Silverコーティングは表をシリコン、裏を銀面コーティングしたもの。
大型テントでのみ使われていますが、炎天下でテント内を快適にするためのコーティングだと思います。
購入
在庫状況
ここまで書いてから言うのも申し訳ないのですが、現状買えるテントはほぼありません。
公式がオープンこそしましたが、The Free Spiritsの日本本格展開は2021年春ごろだからです。
オープン時にそのことは告知されていて、2021年春に向けて在庫を充実させるとアナウンスされてます→https://tfstents.jp/blogs/news/newopen
そして今後の在庫状況もお知らせがされます。
今後の在庫入荷タイミングについてお知らせいたします。
Robotech 70D:11月中旬以降一部店舗様に極少数入荷いたします。
Skydome:2021年4月下旬以降
Yoto Plus 70D:11月中旬以降一部店舗様に少数入荷いたします。
それ以降は2021年4月下旬以降を予定。Yoto Plus 40D:11月中旬以降
Goromity:11月中旬以降極少数入荷いたします。
以後の入荷は調整中でございます。Dawn-曉-:2021年4月下旬以降
Yoto Pro:12月以降極少数一部店舗様にて販売予定です。
STARS 2:11月中旬以降
Pangolin 2.0一部カラー:11月中旬以降
Gemini 3 Season:11月中旬以降
Gemini 4 Season:2021年4月下旬以降Pangolin Pro 3 Season:11月中旬以降
Pangolin Pro 4 Season:2021年4月下旬以降その他モデル:別途ご案内致します。
ここではGemini、Pangolin Proも出てきていますが、4シーズンインナーモデルは来年4月以降で、早くても使えるのは来年の残雪期から。
YOTO Pro、GOROMITYは11~12月に極少数入荷販売の様子。
極少数がどの程度かわかりませんが、数個とかってこともありえそう。
叶うならGOROMITYのレッドを手に入れて今シーズンの冬に使いたいところですが、生産次第ですね。
購入方法
The Free Spiritsのテントは公式サイトもしくは一部の店舗から購入が可能です。
ただ現状、在庫は希少です。
取り扱い店舗は、ぼくが知る限りは滋賀のBurn Freelyさんと埼玉のCAMPHILLSさん。
どちらもThe Free Spiritsを取り扱いしているようです。がどのラベルやどのモデルなのかはわかりませんでした。
また通販でも取り扱ってるかもわかりませんでした。
これからオフシーズンですし、来年4月以降ならどのモデルも確実かと思うので、それを待つのが確実でしょう。そうなれば大手ショップで展示されることもあるかもしれませんし。
公式から購入
The Free Spiritsの日本公式サイトはそのままオンラインショップにもなっており、購入が可能です。
日本で難しいこともありませんが、購入直前まで行ってみたので紹介。
まずは公式サイトへアクセス→https://tfstents.jp/
欲しいテントのページにいったら、“色”と“数量”を選び、“カートに追加”
その後右上の“カートボタン”でカートへ。
カートページで商品名、色、数量を確認して“お支払い”
連絡先と配送先情報を入力し“配送方法の選択へ進む”
支払いはクレジットカード・Paypal・Amazon payを指定可能。
表記的にVISA・マスターカードは使えそうですが、JCBは非対応かもしれませんね。
右上に金額・送料・消費税が出ています。
北海道への発送で、ロボテック(15kg)でも無料だったのでおそらく全て送料無料かと思います。
ただ製品ページの価格が税込みじゃなかったのは予想外だったので要注意。
到着日数などはわかりませんが、数日で届くでしょう。買うか買わないか、それが問題です。
まとめ
The Free Spiritsに好みのテントはありましたか?
Pangolin ProやGOROMITYは来年の山のテン場で見かけることが増えるのではないかなと思います。
それほどのクオリティと魅力がTFStentsにはあるからです。
新しいテントに出会えるのは嬉しいですし、楽しいです。テントを調べてると自分が本当にテント好きなんだなぁと再認識できるのが嬉しく思えたのでした。




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