こんにちわ、ぜつえん(@zetuenonly)です!
ネイチャーハイクの新作エアマット。
嘘か誠か、R5.8っていうんだから気にならないわけがありません。
悩みましたが買っちゃったのが届いたところです。実際に使ってみた感想は即買いで良かったなと思ってます。
今回はネイチャーハイクの新作R5.8エアマットをレビューしていきます。
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R値
スリーピングマットの断熱性を表すR値(R value:アールチ)。
R値を知らないとこの記事の意味がわかりません。
「ネイチャーハイクなのに15000円もするエアマットw」
となってしまいますからね。
R値とはスリーピングマットの断熱力を表し、数値が高いほど断熱力が高くより寒冷地向きなことを示します。
表を参考にすると個人差はあれどR4.5以上なら冬山や雪中キャンプのようなエクストリームな環境にも対応しうることがわかります。
今まで各社独自規格で表記されていたR値が、2020年にサーマレストを中心に大手アウトドアメーカーが賛同し統一規格が出来ました。
それが「ASTM F3340-18」です。
R値だけがマットの全てではありませんが、各社高くてもR7.0程度のためR値5.8と言えば真冬に対応できるエアマットであり、それは客観的に全ブランド共通認識になったのが統一されたメリットです。
寝袋で言うEN13537のようなモノですね。数値の信頼性が跳ね上がります。
ネイチャーハイクのR5.8エアマットの販売ページの検査結果にはASTM F3340-18の文字が見えましたが、画像が小さく対応してるかどうかはわかりませんでした。
ただ「いまあえて検査結果を出すならASTM F3340-18対応なんだろう」という憶測で購入に至りました。
後半で比較もしますが、R5.8のエアマットが1.2-1.5万円程度で買えるのは破格の安さで、コスパ最強です。
問い合わせ
ちなみにNaturehikeに「ASTM F3340-18に対応してるのか」を問い合わせました。
「This product has an R-value of 5.8.Everything is up to standard(本製品はR値5.8です。すべて規格に適合しています。)」
と返事をいただきました。
読者様から翻訳のお指摘を頂きました。ありがとうございます。
「up to standard」をぼくは「すべてに標準装備」とよくわからない訳を付けましたが。
「すべて規格に適合している」と訳すのが適切なようです。
つまりはASTM F3340-18に規格に適合しているという返事のようでした。やっぱりR5.8っぽいですよね。
他ページでは不明瞭だったR値の検査結果が明瞭でした。
ASTM F3340-18でR5.8は間違いないですね、自称ですが。
ネイチャーハイクは比較的信頼性が高いと思ってますが、アリエクスプレス内で言えば「アディダス」のロゴが付いてアディダスじゃないモノもありますのでね。
SGSは1878年にスイスで設立した検査や試験を行う世界最大規模の企業で、全世界に1800以上の研究所があります。そこで検査しているようですね。
このSGSの検査表はEXPEDが公表しているモノとほぼ同じなのですごいそれっぽいです。
ざっくり翻訳すると
スリーピングパッドの熱抵抗(ASTM F3340-18)
前提条件
周囲温度:20.0±0.5℃
相対湿度:35±5%
内圧:3.7kPa
テスト環境条件で保管:最低4時間
試験条件
周囲温度:20.0±0.5℃
相対湿度:35±5%
ホットプレート温度35.0±0.1℃
コールドプレート温度:5.0±0.1℃
試験前の内圧:3.5±0.2kPa
試験後の内圧:3.5±0.2kPa
外圧:2.0±0.1kPa
といった試験環境と下の表はその結果です。
ASTM F3340-18ではマットの下に冷たいプレート、上に暖かいプレートを置いて熱の伝わり方で測定します。
R値の測定にはRSI valueも必要で、RSI値に5.67826を掛けるとR値が割り出せると書いてあります。その結果R5.8ですと。
切断した内部の写真を出してくれてます。
わかりにくいですが、アルミと半透明フィルムが交差するように3層になってるようです。
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ウルトラライトエアマット
Amazonにprime発送品が登場。円安でアリエクスプレスが高騰中でAmazonが最安。
同じページのグリーンやブラックはR3.5なので注意。
サイズで値段が変わりますが、15000円程度で記事を書いてます。
ところでネイチャーハイクあるあるなんですが、製品名がわからない(わかりにくい)のが嫌なんですよね。
このマットなんて中国語だと「高R値軽量空気壁」みたいな名前ですし、英語でも「Lightweight inflatable SLEEPINGPAD」だか、「ULTRA-LIGHT INFLATABLEPAD」ですよ?
個性のかけらもなくて区別が付かなすぎるので「R5.8エアマット」って呼びますよぼくは。
スペック
マミー型ショート | |
サイズ | 168×58cm |
厚み | 7cm |
重量 | 410g(実測445g) |
実測総重量 (マット+袋+ポンプ) |
525g |
R値 | R5.8 |
収納サイズ | Φ10×16cm |
素材 | 20DナイロンTPU |
一番小さい上半身が太く、下半身が細身なマミー型のショート丈を選択。
登山用途なら少しでも軽いマミー型ですが、キャンプ用途なら長方形が良いでしょう。
公式で410gでしたがやや重く実測445g。ちょっと残念ですが、それでも十分軽く安いので良しとしましょう。
別販売店では430gになっていました。各サイズある程度スペックより重めを想定すべきでしょう。
表裏生地はナイロンでTPUラミネートされています。
見た目
これが包まれただけの簡素な包装できました。
それもあって受け取った時点で小ささに感動しました。
長方形では箱に入って届くようです。
総重量実測525g、収納袋は実測9g。
底面。
MADE IN CHINA。
中からさらに袋入りした状態で出てきてびっくり。
110缶と250缶を添えて。
バンドがかなり緩いのが気になるポイント。
外側のスタッフバッグ無しでもいいかと思いましたが、ロールトップバッグで巻くのが大変です。
中に入れないで風呂敷のように包むのもありですね。
おさまりも良くないので実用ではスタッフバッグに別々に入れるのが良さそうです。
本体に空気を入れるポンプサック(実測71.3g)。
底にバルブ接続口、上はロールトップの防水ポンプサックです。
写真ではわかりにくいですが、口側(写真右側)にテーパードして広くなった空気を多く取り入れやすい形状でした。
今は当たり前にポンプが付属してることが多くて忘れがちですが、付属してること自体が有難かったりします。
空気の入れ方の絵がうっすら。
中からは本体(実測445g:公式410g)。
裏面の茶色を外側にして巻いてますね。
スペックではΦ10×16cm。
他の物と並べてみました。
ニーモは今は無いテンサーインシュレーテッド(R3.5 265g 122×51cm Φ6.5×20cm)です。
さらに短いショートサイズなこともありますが軽く小さいですね。
ネイチャーハイクR5.8エアマットはCB缶程度の長さで、一回り太い程度のサイズ感です。
補修パッチも付いてました。
接着剤の必要無い簡易パッチですね。
説明書も付いてます。
各国言語で日本語もありました。
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使ってみる
使っていきます。
膨らます
珍しい上部裏面に付いたバルブ。
表面よりも人間は引っかかりにくいですが、狭いテント内で空気を抜いたり再充填はしにくそう。
一段目は逆止弁付きで空気を入れることができ、全開で空気を排出できる二重バルブです。
特にこだわりは感じられない汎用バルブで不便もありませんが、今後はもっとこだわりを見せて欲しいところ。
空気を入れる一段目。
残念なのが少しずつ空気を抜く調整機能が無いこと。
一応奥の黒いシリコン部を爪で押し込めば微妙に抜くことができますが、その想定はしてなさそうでかなりやりにくい。
ちなみにニーモは中央の突起を押すと空気調整が可能。
ただニーモはニーモで一段開きと全開が使い分けにくく微妙。
ポンプサックのバルブ口のキャップを開けて差し込めば接続できます。
押し込むだけ。
数回使ってみて意外と抜けやすかったです。
広い空間で使うなら問題も少ないですが、テント内のような狭い空間で使うとかなり苦労します。
ポンプサックの中に手を入れて形を作って、ロールトップ部を巻き込めばこの通り。
そして身体でポンプサックをつぶして空気を入れるだけ。
マミーショートではポンプサック4回と口で5回入れればパンパンになりました。
ポンプだけでは入れきれず、口必須ですね。
空気量は多めのほうが寝心地が良かったです。
空気量が少ないと肘膝で地面付きする人もいるかもしれません。
かなりパンパンに空気を入れることが出来るので体重が重いなど地面付きが気になる人ほど空気量を多めにするといいでしょう。
本体バルブ位置的に口で空気が入れにくいのがちょっと気になる点でした。
位置的にも入れにくいし、口も付けにくくて横から空気が漏れちゃう感じ。ぼくなんてよだれも垂れました。
冬山で悪天候時など狭いテント内で膨らますシーンでは裏面にバルブがある不便さが増しそうです。
サイズ
表が銀で、裏が茶。
足元が細くなったマミー型です。
斜めに卵パックのようなくぼみがあるタイプ。
軽量化と体重を分散し支えることが出来る形状でしょう。
シートゥサミットに近いですが別物で、従来のネイチャーハイクエアマットとも違う新作パターンのようです。
くぼみがコールドスポットになりそうですが、それを感じることはできずうまく断熱してるようです。
実測サイズ。
足元が細くなってますが、膝辺り(55cm)までは広めです。
スペック的には厚さ7cmですが、販売ページには7-9cmとも書いてありました。
側面で実測すると大体7-8cm。
測る技術がありませんが、見た感じわずかに分厚い中央部は最大9cm程度あるのかもしれません。
表面のパターン的にはシートゥサミットに近いポコポコ系です。
ロゴはNaturehikeじゃなかったらオシャレな雰囲気に思えてしまうのは自分のネイチャーハイクに対するイメージが出てる気がします。嫌いではない。
角度を変えて。
サーマレスト Zライトソルがそうですが、ポコポコ部にゴミや雪が溜まりやすそう。
左右で頭の上2ヶ所、頭の横2ヶ所、膝の横2ヶ所に金属ハトメがついてました。
枕を付けたり、マットを並べて連結するのに使えそうです。
ハトメで枕を外付けすれば168cmサイズを高身長な人が使うこともできるでしょう。
ハトメは直径約6.6mm程度でした。
小さいアクセサリーカラビナなら通すことが出来たので枕を固定することができました。
ゴム紐通してみたり、トグルを付けたりと工夫次第で枕の固定はかなりしやすいです。
寝心地
寝てみました。
エアの浮遊感がなく、1カ所に荷重しても他の部分に影響がなくて安定した乗り心地でした。
表面のシルバーコーティングでしょうか、すぐに体温の反射を感じられました。
肌が当たって数秒でじんわり暖かくなってくるような感覚です。
寝心地はかなり良くて、寝心地に評判のあるニーモ テンサーと比べてもそん色ないレベル。
やや表面の光沢が滑って硬い感覚と反発の強さがマイナスですが、寝袋に入って乗ればどっちで寝てるか区別がつきません。
というレベルの寝心地の良さ。
逆説的に、エアマット最上位クラスの寝心地と言えるはず。
全長168cmに161cmのぼくが寝てちょうど良いサイズ。
170cm位の人だとはみ出るかもしれません。
枕をマット外に出すとか、足元にはザックを置くとかで対処はできますが、冬用想定なら全身が楽に入るサイズが快適です。
無難に選ぶなら183cmのフルサイズ(マミーM)がいいでしょう。
ポンプのみだと地面付きしますので、あくまで空気量次第ですが。
口で多めに空気を入れれば、寝姿勢、座り姿勢、両膝立ち、両足立ち程度では底付き無し。
片足立ち、片膝ピンポイント立ちでわずかに地面を感じられる程度でした。
断熱力
空気と生地だけのエアマットと異なり、最近各社が展開する冬用の断熱エアマット。
マットに化繊やダウンを封入したり、アルミフィルムを中に張り付けるなどの工夫で断熱力を上げて、R値の高いエアマットを開発しています。
大きく分けるとアルミフィルム系と中綿封入系の2種類です。
それぞれにメリットがありますが、おそらくアルミフィルム系のほうが軽量化がしやすいと思われます。市場の軽量断熱エアマットはアルミフィルム系が多いからです。
NaturehikeのR5.8マットもアルミフィルムを入れたタイプです。
販売ページの文字を翻訳すると
特許取得の蓄熱設計
3層の体温反射構造
各内層にアルミフィルムを追加することで、気室を独立させ、対流による熱損失を減らし、保温力を大幅に向上させる
と書いてありました。
画像的に3枚のフィルムではなく、2枚のフィルムを入れることで3層を作ってるという意味でしょうか。
頑張ってバルブから中を覗くと入口付近しか見えませんが、透明フィルム・銀フィルム・透明フィルムの3枚が入っていました。2枚のアルミじゃないのかも。
画像的にはアストロフォイルのような銀面と空気室を合わせたアルミフィルムが入ってるのかなと想像してます。
また表面がシルバーなのもアルミ蒸着なのか、ある程度の熱反射機能を備えているだろうことが予想されます。
熱反射とフィルムによる対流防止での断熱の結果がR5.8ですね。
空気を抜いて引っ張ってみると表裏地とフィルムが細かく固定されているのがわかります。
翻訳にあった「気室を独立させ」の部分なのでしょう。
畳んだ状態ではアルミフィルムのカシャカシャ感がありますが、膨らました後は一切無し。
表面の形状からか、寝返りや姿勢を変えて体重が掛かるとギュムギュムという音が鳴りました。
あまり気になってませんでしたが、同じテントや真横に張ったテントの人には聞こえる程度かと。
膨らませた状態をヘッドライトで下から照らしてみました。
影でわかりますが、外周5cm程度にはアルミフィルムが入ってないようです。
くぼみにもアルミフィルムが入ってない様子。先ほど翻訳した画像もよく見るとくぼみ部分にフィルムは入ってなさそうに見えますね。
ただくぼみ、外周共に透明フィルムは入ってるようで触るとくしゃくしゃとした質感がありました。
それでもこれでR5.8なのか疑問はありますが、それなりの断熱性能も実感してて不思議です。
くぼみ部分に異物?が入ってるのも見えます。品質というか管理体制が低そう。
実際にフィールドでテストできればよかったのですが時間が取れませんでした。
なので保冷剤を引いた上で一晩寝てみました。
保冷剤の表面温度は-5度程度で荷重のかかりやすい背中と腰の下に配置。
室温8-12℃程度で化繊Tシャツ+AEGISMAX WINDHARD TINYで寝ました。
マットに乗ってから入眠までも保冷剤の冷気は感じられず、座った姿勢ならデコボコをわずかに感じられましたが、寝姿勢ならデコボコも感じることが出来ませんでした。
ぼくは体感温度と睡眠性能がガバガバであまり参考になりませんが、朝まで冷えを感じること無く快適に寝られました。
寝袋以上にマットの断熱力は体感でわかりにくいなと思いました。
それでもニーモテンサーインシュレーテッド(R3.5)と短時間乗り比べる感覚では同程度の熱反射に感じられ、どっちのR値が上かも正直よくわからないという感想でした。どちらも暖かいという意味です。
それでもテンサー以下でもないだろうはずなので、最低でもR3以上はあるはずです。
もし買ってテンサーインシュレーテッドより寒いじゃんとか、R5.8とか嘘じゃんってなったらごめんなさい。
枕との組み合わせ
生地が滑りやすいので枕は固定できるタイプが良いです。
90g程度で約1500円と安い軽い頭のフィット感が良い固定バンドがあるFLEXTAILGEARの枕を合わせてました。
それでも丸いマミー型の頭部で朝までに外れてしまってました。
ハトメを使って固定する方法を考えたほうが良さそうです。
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気になる部分
いくつかある気になる部分
・底面20Dの耐久性の心配
・バルブの質の低さ
・滑りやすさ
・シミ?みたいな模様
一番気になるのは底面も20DナイロンTPUのようなので、その耐久力。
ニーモ テンサーインシュレーテッドは20DポリエステルPUなんですが、1年半で3回パンクしました。
というか今まで使ってきたエア・インフレータブルマットは全てパンクさせてきてるので下は強めの生地にして欲しかったなと思いました。
逆に何年もエアマットを使ってパンクさせたことない人も多いので、ぼくが悪いのかもしれませんね。
バルブは各社が力を入れてる部分であり、ネイチャーハイクは古いエアマットから変わらないバルブを採用してるのは市場への関心の甘さが見て取れます。
フィールドテスターというか、プロアスリートとの契約がないから現場からのフィードバックが無いんだろうなーと思ってます。
今後は独自の使い勝手と耐久性に優れたバルブを開発して欲しいです。
生地がややツルツルで表裏どちらも滑り止めが無いのでテント内で滑りやすく、マット上の自分も滑りやすいです。
ただ滑りが気になる人も少ないはず、程度ではあります。
断熱力や寝心地には大きな不満が無いので、安く買える冬用エアマットとしての文句はほとんどありません。
ここまでの製品画像でシャボン玉みたいなのが写り込んでたのに気づきましたか?
写真撮影のミスとかではなく、実際マットについてるシミ?です。
フラッシュを焚いて写真を撮ってるので強調されてますが、よく見れば無数に不規則にあります。
意図したものではなく、製造過程に塗料か何かが付いてシミになったのかなと思ってます。
そうならそうで製品管理あやしいですが何なんでしょうね。
見た目以外に実害はなさそうで、気にしなきゃいいんですがさすがに気になっちゃいます。
サイズ展開
Mummy-S | Mummy-M | Square-M | Square-L | |
マミーS | マミーM | スクエアM | スクエアL | |
サイズ | 168×58cm | 183×58cm | 183×64cm | 196×64cm |
厚み | 7cm | |||
重量 | 410g | 440g | 540g | 570g |
R値 | R5.8 | |||
収納サイズ | Φ10×16cm | Φ10×18cm | Φ13×22cm | Φ13×26cm |
素材 | 20DナイロンTPU | |||
付属品 | ポンプサック・収納袋 |
足元が細身なマミー型がS(168cm)とM(183cm)の2サイズ。
長方形のスクエアは幅広64cmあり、M(183cm)とL(196cm)の2サイズで、合わせて4サイズ展開です。
登山やバックパックキャンプならマミー型、ゆったり寝たいキャンプならスクエアが良いでしょう。
さらに身長の高くない少しでも軽量化したい人はマミーS、身長が高めならマミーM。
軽さよりも寝心地ならスクエアM、さらに高身長ならスクエアLという住み分けです。
悩みどこなマミーMかスクエアMですが、体格なワイドでなければマミーMで問題ないはず。
スクエアMになると一般的にワイドで販売されるサイズなのでかなり大きめで寝心地も良さそうですが、収納サイズや膨らまし空気抜きも面倒になってこのマットの恩恵が減るので考えどこ。
ところでスクエア=正方形なのですが、レクタ(レクタングル)=長方形って名前にしなくていいのかい?って思ってます。
サイズ展開の余談
独り言な余談ですが、この4サイズ展開を見てネイチャーハイクすごいな!と思った話。
まず168cmを作ったこと。
サーマレストやシートゥサミットからも女性用として出てくるサイズですが、一部モデルにしか無いサイズで選択肢は限定的です。
比較的身長の低い日本人にとってマットのフルサイズ(183cm)は必要無い人は多く、軽量コンパクト化しやすい168cmはかなり魅力的です。
市場調査の結果だろうと思いますが、中国人も身長が低い人が多いのを考慮しているのかもしれません。
雪山テント泊登山者な目線だと狭いテント内で空気を入れ、隙間に荷物を置き、寝て、畳むという取り回しの良さが軽量性以上に大きなメリットと言えます。
モンベル等の国産ブランドが出す180cmと150cmサイズは微妙に違って、168cmは本当に魅力的なのです。
そして長方形と64cmワイド幅。
厚みのあるエアマットでは腕が落ちるのが気になるという方がたまにいます。それを防ぎ、自宅のベッドのようにリラックスして眠れるのがワイド幅です。
EXPEDはサイズ展開豊富でワイドや長方形を出してくれてますが、サーマレストですら長方形+ワイドはネオエアーXサーモマックス1つのみ。
登山なら気にしないと思いますが、軽量キャンパーが冬キャンする今の時代に長方形+ワイド幅の冬用エアマットは需要が多そうです。
長方形58cm幅が無いのも極端ですが、理にかなってます。
強いサイズ展開だなと思ってしまいます。
他モデル
同シリーズでR3.5のエアマットも出ています。
素材や構造は同じですが、重量的にはR5.8よりもわずかに重く、やや安いのだけがメリットでした。
色はこっちのほうが良さそう。
高R値の断熱エアマット
他ブランド品との比較。
Gear Doctors エアーマット
R5.2ながら475gと軽量で安価な評判の良いエアマット。
R値規格非対応のようですが、使用者によるレビューが多く信頼性はそれなり。
耐久力ではこちらが高そうですが、寝心地R値軽量性ではネイチャーハイクかなという印象。
ただAmazonプライムで購入しやすいのは大きなメリット。
R5.0↑女性用エアマット
で探した重量順。
驚くことに最も近いスペックなのがサーマレスト ネオエアーXライト女性用。男性でも軽量化と高R値を求めて買う人も多いハイエンドエアマットです。
次いでニーモインシュレーテッドミディアムですが、160cmしかないのが161cmのぼくでも悩ましい。
ネイチャーハイクR5.8エアマットはサーマレストの半額以下で本当にR5.8なら他のエアマット全てを駆逐できるレベルです。
円安で値上がりしたマットが多い中、1万円前半で買えるコスパは間違いなく最強。
R4.5↑フルサイズエアマット
で軽い順にしました。
サーマレスト ネオエアーXサーモが軽い暖かい70Dの裏地で最強なのはもはや疑いようがありません。
しかしもっと驚くのはR5.8エアマットが2番目に軽い事実。
EXPED Ultra5Rやニーモ テンサーアルパインマミーと比べると軽いのにR値は上で安価。
信じられない軽さと暖かさを両立しながらの安さです。
重さではなく、金額で見るとBIGAGNES インシュレーテッドエアコアウルトラかmontbellの新作エクセロフトエアパッドが近いエアマットです。
ビッグアグネスは良さそうですが、あえて買う必要性もわかりません。暖かそうな色ってことくらいでしょうか。
モンベルはポンプサック別売り(+3520円)ですし、バルブが弱く一気に抜くことが出来ません。
しかしどちらも1.5倍近い重量で、R値は低く、金額も上。
そして、表では15000円にしてますが、現在R5.8マットマミーMはクーポン適用で13200円程度です。
ネイチャーハイク強すぎる。
本当にスペック詐欺としか思えない凄さです。
しかし自分で寝てそれなりに断熱力があるのを実感してますし、今冬のエアマット界を荒らしそうな黒船的存在なのは間違いないのでしょう。
フィールド使用での追記
実用しての追記。
-追記1-
12月になって北海道に遅い寒波が来たので寝てきました。
出来るだけ地面の影響を受けやすくアンダー上下で寝ました。
普段はサイドスリーパーですが、背中で地面を感じるために天井を見る直立姿勢で寝ました。
締めていた寝袋のドローコードは寝てる途中に暑くなって緩めてほぼ全開状態に。
その時に背中は少し汗ばんでるのを感じる程度に暑くなっていました。足元は適温。
緩めたあとは目覚めることも無く朝まで快眠。
マットで寝姿勢を取っているとかかとが当たるマット表面は少し冷たく感じました。ただ寝てる最中は気にならず。
一つ気になったのが、マットの空気圧が少し強すぎる気がしました。高反発マットレスという感じです。
ハリの強く硬めなシルバー表面なのも影響していそうです。
多少好みはあるはずですが、アウトドア用マットにどこまで求めるかですね。
氷点下気温でも地面の冷気を感じることは無く、R値の高さを感じられました。
実践的に狭いテント内でポンプを使って空気を入れましたが、狭いとバルブの口が外れやすく、またポンプサックを膨らめにくく空気を入れにくかったです。ポンプサックは要改善ですね。
早めにポンプを外して口に移行。電動ポンプで運用も有効でしょう。
FLEXTAILGEAR TINY PUMPなら破損や充電切れのリスク、音が鳴る不便さはありますが、約65gと付属ポンプサック以上に軽く低労力で膨らますことができます。
-追記2-
購入から約2週間、ほぼ毎日このマットで寝ています。
車とお外で、初冬の北海道は0~-10度位の気温ですが、現状地面からの冷気で寒かったことは無し。
個人差は大きいですが、ある程度寒さに強い人なら真冬でも問題無しの性能と言えます。
特に金額、軽量性、サイズ、断熱性をひっくるめたコスパで考えれば優位な選択肢なのはすでに間違いありません。
-追記3-
朝方の最低気温-15℃の日にMOBIGARDEN LIGHT WINGS DAC UL1にR5.8マットと、AEGISMAX A800(-8~-12℃)の寝袋で快眠でした。
この外気温でも、地面が雪の状況であれば冷気を感じることは少ないはず。
個人の睡眠性能次第ですが、ぼくは国内ならこのマットで寝られない場所は無いと感じてます。
まとめ
どう見てもコスパ最強冬用エアマットです。
あとはフィールドで使って追記していきますが、極端に寒くて寝られないなんてことは無いはず。
それでも情報が少ない製品なので、セール価格よりも確実な暖かさを求めるのならもう少し待つのもアリかもしれませんね。
このスペックは購入者それなりにいて1ヶ月ほどすれば多少の情報が出てくるかと思います。
しかし、到着まで2週間~1ヶ月かかるアリエクスプレスです。外遊びに間に合わないなんてことになりませんようにね。
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