こんにちわ、ぜつえん(@zetuenonly)です!
安く、暖かく、種類が豊富で、高品質、そして使用者の多いネイチャーハイクの寝袋。
「ネイチャーハイクの寝袋」とひとくくりにしてしまうにはもったいないほどにバリエーション豊富で選びがいがあります。
今回はNatureHike(ネイチャーハイク)の寝袋を全て調べたので紹介していきます。
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一覧表
まずは一覧表から。
種類が多いので、ダウン+化繊・ダウンのみ・化繊のみで3つの表にしました。
ダウン+化繊
ネイチャーハイクの寝袋ほぼ全て。ダウン23個、化繊23個の46モデル。
上がダウン、下が化繊で分けてます。
保温力は一部EN13537対応ですが、ほぼ非対応なのでナンガモンベルよりも低く見積もってください。
寝袋によりカラー・サイズバリエーションがありますが記載してません。そのため対応身長などが異なるものもあります。
数値間違えがある可能性もありますので購入前に必ず自分で確認するようにしてください。
ダウンのみ
上の表からダウンのみにした850~600FPダウンを使った23モデル。
FP順になってます。
化繊のみ
化繊23モデル。順番はかなり適当。
ちょっとわかりにくい化繊綿の“g㎡”は「1m×1mで〇gになる化繊シートを使ってますよ」であり、化繊を〇g使ってるわけでは無いので注意。
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ネイチャーハイクの寝袋
テントが有名なネイチャーハイクですが、寝袋もコスパが良く使用者が多くいます。中でも封筒型が良く使われているように思います。
最近はダウンのマミー型が新製品として多く出てきています。
全て調べてみるとネイチャーハイクの寝袋は非常に多様性に満ちているというイメージです。
マミー型にしても冬用にはセンタージッパーモデル、3シーズンには上半身縦バッフル形状、フードなしマミーやフード有封筒、連結モデルやハーフモデルなど同じメーカーのラインナップとは思えない種類の数です。良い意味で統一感が少ない。
それは様々な人の様々な用途に一致する寝袋が存在するということです。
製品のこと
嬉しいなと思ったのが製品名で中綿(ダウン、化繊)の封入量がわかること。
例えば、ULG400やDW150やEM200などダウン化繊どちらの製品でも名前の後ろについた数字は中綿量を表しています。なんとなく夏用冬用の区別もついてありがたい。
一部冬用モデルはARCTIC-17やINFERNO-21など製品名にコンフォート温度が使われています。これもこれでわかりやすい。
現状のラインナップでは中綿量1000gを超える種類では中綿量ではなくコンフォート温度を製品名にしています。ARCTICとINFERNOです。
注意点は中綿量≠保温力であり、中綿の質(FP等)、寝袋の形状など様々な要因で保温力に繋がっています。
ヨーロピアンノーム非対応
ネイチャーハイクの寝袋はヨーロピアンノーム(EN13537規格)には非対応のようです。
そのため独自に測定した温度表記になっています。
独自規格でのコンフォート(快適温度)とリミット(限界温度)で記載されます。エクストリーム(極限温度)も載っているものもありますが、参考にならないためぼくは記載しませんでした。
数値を見た感じは封筒型、化繊のモデルほど甘い温度表記のように思えます。
ダウンでマミー型の寝袋はそれなりにしっかりとした温度表記のようですが、ヨーロピアンノームよりはかなり甘め。これがネイチャーハイクの寝袋の信頼性の低さの理由でもあります。
そのため実際に使うシーンよりも暖かめの寝袋を選ぶことをオススメします。
サイズ
一覧表を作りましたが全てレギュラーサイズで表記しています。
寝袋により全長の長い高身長者向けのL(ロング)サイズを展開しています。
一般的に175cm位までならレギュラーサイズで大丈夫だと思います。
身長に合わない寝袋を使った場合、小さいと脚や頭が窮屈になったり足元が冷えやすくなります。大きいと足元にできる隙間が広くなり冷気がたまりやすくなります。
購入先
ネイチャーハイクの製品はAmazonで多く取り扱いがありますが、それでも冬用や一部の寝袋はAliExpress(アリエクスプレス)のみの販売となっています。
AliExpressではAmazon以上に安く購入することができますが、注文後受け取りまでに2週間~1ヶ月ほどかかります。
急ぎで必要なモノの注文は避けるのが良いと思います。
時間に余裕があるのならAmazonにある製品でもさらに安く購入できるAliExpressはオススメです。
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ダウンシュラフ
ダウン(羽毛)中綿の寝袋。
軽量コンパクトで値段が高くなるのが特徴。
Firework 9
Mサイズ | Lサイズ | |
重量 | 430g | 530g |
ダウンFP | 850FP(グースダウン90%) | |
ダウン充填量 | 220g | 274g |
EN13537 | 対応 | |
サイズ | 183×78cm | 203×85cm |
収納サイズ | 15×25cm | 16×28cm |
生地 | 10Dナイロン | |
快適温度 | 9℃ | |
下限温度 | 4℃ |
うわすっごいの出たなー!という感じ。
850FPモデルは後述ARCTICが初出でしたが、-17℃からと一般的ではありませんでした。
これは夏寄りな3シーズン用で850FPを使った軽量性重視モデル。
10Dナイロンなのも中華寝袋では珍しい薄い軽量生地。
またEN13537(ヨーロピアンノーム)に対応してるのも信頼性が上がり、ネイチャーハイクの本気度が伺えます。
グレード的にはモンベル#5やナンガイスカ180、AEGISMAX MINI程度です。
これ注意点はMLのサイズ展開がレギュラーとロングじゃなくて、ショート(M)とレギュラー(L)であるということ。
身長の記載がなくて不親切ですが、Mが~160cm、Lが~175cmだろうと予想します。
中華寝袋でショートはレアなので、女性や160cm位の男性ならかなりオススメ。もちろんLでもオススメです。ただただネイチャーハイクの躍進が怖いです。
ARCTIC
厳冬期用シュラフ。北極を意味するARCTIC(アークティック) の名を冠してます。種類は2種類「ARCTIC-17」と「ARCTIC-23」です。
どちらも名前が保温力のコンフォート(快適温度)を表していて、-17度対応と-23度対応という意味です。
このアークティックがすごいのはネイチャーハイクの中で初めて850FPダウンを使用したモデルです。
ネイチャーハイクの中で一番保温力の高い寝袋でもあります。
ARCTIC-17:ダウン1000g封入・寝袋1680gでコンフォート-17度、リミット-22度
ARCTIC-23:ダウン1300g封入・寝袋2050gでコンフォート-23度、リミット-30度
特筆すべき点としてはセンタージッパーでありそれを守る豊富なドラフトチューブ、二重になって暖かそうなネックバッフルです。
ARCTIC-17でさえ、ナンガ900やモンベルEXPよりも保温力が高くそれでいてはるかに安価です。オーバースペック気味ではありますが冬キャンで絶対寒さを感じたくない人には有効な選択肢でしょう。
CW
CWシリーズ。
CW280・CWM400は800FPで封筒型。
CW300は750FPフード無しマミー型。
CW400・CW700・CW1000は750FPフード有り封筒型。
封筒型(CW280 CWM400)
800FPのダウンを使った封筒型。
280gダウンを封入して570gのCW280と400gダウンを封入して790gのCWM400の2種類があります。
Amazonでよく出てくるのがCW280で使用者も多いです。遅れてダウン増量版のCWM400が登場しました。
寝心地が良く使い勝手のいい封筒型で、L字ジッパーで全開にして2つを連結したり、ハンモックのチューブキルトとして使うことのできる汎用性の高さも魅力でしょう。
保温力はマミー型より低くなりますが冬キャン用の保温力ブーストとしても使いやすいです。それでいて1万円ちょっとという安さがネイチャーハイクですね。
最近CW280に新色オリーブが増えました!今どきカラーで人気が出そうです。
フードレスマミー(CW300)
CW300は750FPダウンを300g封入し630g。コンフォート6℃
フードなしのマミー型で軽量性を意識した夏用~晩春初秋くらいまでの3シーズン。
フード付き封筒型(CW400,700,1000)
フード有りの封筒型でL字ジッパーで足元を全開にすることができます。
元からあったCW400に加え、保温力の高いCW700とCW1000が追加されました。
マミー型よりも足元が広く寝やすい分、保温力は少し低く、重く収納サイズも大きくなります。
個人的に寝心地+保温力のハイブリット形状でキャンプや車中泊、自宅寝用にベストです。
Snowbird
不思議な色味のスノーバード。
サイズ展開がM(~165位)・L(~180位)・XL(~195位)の3サイズ。
Amazonでは7、2、-3まで展開でAliExpressだと-7もラインナップ。
ダウンシュラフ初めましての春秋~冬キャンプを始めたいような人が狙い撃ちされそうな見るからに暖かそうな写真と値段です。
が、650FPは最低グレードのダウンでsoomloomよりは少し良いかな程度であり、ナンガモンベルAEGISMAXの750~800FPモデルとは比べ物にならないグレードだったりします。
積載量に余裕のあるキャンプなら安く寝袋が揃えられるため十二分ですが、それなりなことはにんしk
ULG
ULGシリーズ。
上半身縦バッフル、下半身横バッフルの保温効率のいい形状のマミー型。
800FPダウンを使用し、ダウン量の違いでULG400、700、1000の3種類があります。名前はそれぞれダウン量。
最上位モデルは厳冬用ARCTICですがULGは3シーズン~冬の汎用上位モデルです。
ネックバッフルやドラフトチューブもしっかりついていて、フードや足元もダウンがふんだんに使われています。
-訂正と追記-
コメントを頂き、2020.9.5に温度表記を訂正しました。
ただ重量とダウン量に対して保温力が高すぎて信じられない対応温度です。ネイチャーハイクはヨーロピアンノーム(EN13537)対応ではありません。
ULG400.700.1000を選ぶ場合は対応温度ではなく、ダウン量、FP、総重量から考えて購入するようにしてください。
以下2つの記事も決めるために参考にしてみてください。
INFERNO
750FPの厳冬期用で地獄や大火を意味するインフェルノ。
シンプルな形状でデザインも良さそう。ジッパーの長さを短くしてるのも考えられてます。
アークティックの廉価版のようなモデルなんですが、重量と保温力と金額を比べると思ったより差がないのが不思議です。
同じダウン量でFPが違い、シェルはアークティックのほうが少し重く、保温力も高い。という感じです。
850FPと750FPならもっと差がつきそうなモノなのですが、インフェルノの構造が優れていることなのでしょうか。
【廃盤】UL
ULは650FPダウンを使ったULGの廉価版グレード。
おそらく廃盤。ULを買うくらいならULGがいいでしょう。
【廃盤】DK
最廉価モデルでダウンは600FPと最低ライン。そして廃盤のよう。
【廃盤】DW
650FPダウン150g封入350gのハーフシュラフでしたがおそらく廃盤。在庫も一切無し。
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化繊シュラフ
安く、手入れが楽で万人が使いやすい化繊。
オートキャンプや真夏のキャンプ、自宅用なら化繊は便利。
M180やPS300のように「〇(アルファベット)+数字(中綿量)」で製品名になっているモノが多くなります。
アルファベットは同シリーズで、MシリーズやPSシリーズと考えるといいでしょう。
ネイチャーハイクの化繊中綿
化繊中綿の寝袋はダウンに比べ「重く、嵩張り、薄く、濡れに強く、安く、洗濯のしやすい」素材です。薄い≠暖かくないではありません。ダウンが膨らむことで断熱する素材なのに対し化繊は薄くても熱を保持することができます。結果濡れても断熱力が下がりにくいです。
ネイチャーハイクの化繊中綿に使われるものは「ホローコットン」が多いです。
中空のコットンで効率的に熱を保持し、寝汗を吸ってくれるため寝心地がいいです。
他にはシルクコットンやポリコットンも使われているようです。どれも大きくは特徴の変わらない中綿素材です。
また外生地はポリエステルに撥水加工のされたもの、肌に触れる中生地はポリエステルやコットンを使っています。
また化繊の温度表記は信じないほうがいいです。
コンフォート表記でも寒い可能性は高く、実際に使うならダウンシュラフ以上に大きく余裕を見るべきです。
H150
最薄化繊シュラフ。
重量800gで18~25度に対応で真夏の真夏用です。
タオルケットからのステップアップ用でしょうか。
LW180
アマゾンで「ネイチャーハイク 寝袋」で検索すると一番上に出てくる寝袋。
重量716gで中綿180gの封筒型で15度対応。
色が豊富で初めての寝袋を探してると出会いやすく買いやすい。ただ薄いので真夏用。
レビューではカタログ値の195cmはない、誤表記。という物が多く短いモノが多いようです。良くも悪くもメイドインチャイナ。
それでも安くコンパクトなサイズでツーリング者の評価は高めのようです。
M
左右ジッパーモデルがあり、連結可能。
2021年登場の新作封筒型。
形状の使いやすさ、保温力のバリエーション、値段の安さから初めてのキャンプ、ツーリング用、車中泊にと寝袋デビューにおすすめ。
逆に言えば良くある安い薄い化繊寝袋であり、安いから売れる寝袋なだけで長くアウトドアをするならもっと上のグレードの寝袋を手に入れたほうが結果的に幸せ。
B
Mシリーズの幅広ゆったりバージョン。値段も高いのでMシリーズのほうが良さそうです。
PS
PADシリーズの後継かと思われるPSシリーズ。
あまり見かけない卵のようなオーバール(楕円)形で封筒型以上の幅広ゆったりタイプ。
上部に両手を出せる穴もあるためスマホをいじりやすくダメ人間を生み出すモンスターのよう。
無駄に大きいサイズと比例して収納サイズも大きいのでキャンプよりも車中泊や自宅用に選びたいモデルです。
広さゆえに温まりにくく保温力は落ちますが、毛布でも寝袋でも中に入れることができるので保温力調整はしやすく、長い時期使うことができます。
P
ニーモを彷彿させるヒジ、ヒザの部分がゆったりしたマミー型。
ながら他モデルと比べて軽くも、暖かくも無い中途半端なモデル。
強いて言えば安いのだけどMシリーズで良いかなと思ってしまいます。
この形状でダウンモデルを出せば面白そうなんですけどね。
【廃盤】EM
EM200とEM400の2種類。
たぶん廃盤。
U
U150、U250、U350の3種類展開。
フード有り封筒型で保温力と軽量性のバランスがいい形状。
U150、中綿150gで重量1100g、15~8度対応。
U250、中綿250gで重量1500g、10~5度対応。
U350、中綿350gで重量1700g、5~0度対応。
一部在庫ありますが少なめ。
【廃盤】X Lite 300
左右連結できるシンプルなマミー型シュラフ。
中綿300gで1700g、5~0度対応。
たぶん廃盤。
【廃盤】PAD
PAD200S、PAD300Sの2種類。楕円形の寝袋。
たぶん廃盤。
【廃盤】KHADI
インスタ映えしそうな寝袋。
たぶん廃盤。
Double
封筒型を2つつなげた状態のような2人用サイズの寝袋、ダブル。2種類あります。
Double250、中綿250gで重量2400g、12~8度。
シロクマ柄Double、中綿250gで重量2800g、10~5度対応。
2人で寝袋に入るとお互いの対応が暖房代わりになり保温力が上がると言われています。が、スカスカサイズで中綿量もおまけみたいな量なので真夏に家族3人で一緒に寝る用位がベストだと思います。
寝袋一覧
寝袋と一緒に欲しい小物
他の小物。
テントシューズ
今使っている寝袋で寒いとか、秋冬春キャンプで寒そうだなとか、前寝袋で寒かった。
そんな寝袋で寒い経験のある人が真っ先に導入すべきはテントシューズです。
夏キャンなら人によりオススメ、春秋は推奨、冬キャンプするなら必須の道具。
ウール以外の靴下は寝汗を吸って冷えるので厳禁、ウールはゆったり目ならアリ。ただそんなこと言う前にテントシューズ買うべきです。家でも履けて絶対後悔はしないです。
~24cmならSサイズ、24cm~Mサイズ位が目安です。
冬だと力不足感もありますが、そんな方はナンガイスカの買い足しましょう。
ダウンパンツ
寝袋はいるのにダウンパンツいるの?という方。
まずは履いて寝て、それからいるかいらないか悩んでください。
寝る時のみでもいいですし、夕方冷えて来たら履いてもいいです。寝袋を買い替える
前にダウンパンツを導入するべきです。
ポリインナーシーツ
200x80cm 400gのポリエステル素材のシーツ。
伸縮性の高いポリ素材で窮屈さはないでしょう。
シルクのような肌触りの良さで吸湿性があり睡眠の質を上げてくれます。
寝袋の汗汚れ防止や単体使用もできます。保温力も多少はあります。
買うほどでもないモノですが、買うと便利なモノでもあります。
中華製コスパ最強寝袋ならAEGISMAXもオススメ
中華寝袋でネイチャーハイクよりも勢力が強いAEGISMAX(イージスマックス)も要チェックです。
シンプルなマミー型で重量+値段+保温力ではイージスマックスの特にGシリーズが上です。
全メーカーダウンシュラフ比較も!
まとめ
ネイチャーハイクのテントほどパチもの感は少なく、独自性も強く同じメーカーの製品とは思えない種類の豊富さで調べていてとても面白かったです。
値段も安く、それでいてハイスペック、国産のハイエンドモデルほどではありませんが、値段を抑えた良い意味でミドルエンドなスペックで今の時代にあったラインナップのように思いました。
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コメント
参考になりました。ちなみにULG400の性能値が誤っています。以下がコピペです。ただしちょっと信じられないですね。羽毛の充填料もaegismax G2の半分ほどでそれより快適温度が低いですからね。
快適温度:
ULG400: -4℃
最低使用温度:
ULG400: -8℃
はじめまして、ぜつえんです。
コメント気付かず返信が遅れて申し訳ありません。
わざわざ情報ありがとうございます。EN13537基準じゃないにせよ、明らかに温度表記おかしいですよね。
最近間違いに気付いて、ULG400/700/1000全てずれてました。
そんな間違うのもおかしいなと思って、マイナーチェンジして温度表記変わってるのではと思ってます。
しかし古い情報もないので新しい温度に訂正することにします。