こんにちわ、ぜつえん(@zetuenonly)です!
安く、暖かく、種類が豊富で、高品質、そして使用者の多いネイチャーハイクの寝袋。
「ネイチャーハイクの寝袋」とひとくくりにしてしまうにはもったいないほどにバリエーション豊富で選びがいがあります。
今回はNatureHike(ネイチャーハイク)の寝袋を全て調べたので紹介していきます。
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ネイチャーハイクの寝袋
テントが有名なネイチャーハイクですが、寝袋もコスパが良く使用者が多くいます。中でも封筒型が良く使われているように思います。
最近はダウンのマミー型が新製品として多く出てきています。
全て調べてみるとネイチャーハイクの寝袋は非常に多様性に満ちているというイメージです。
マミー型にしても冬用にはセンタージッパーモデル、3シーズンには上半身縦バッフル形状、フードなしマミーやフード有封筒、連結モデルやハーフモデルなど同じメーカーのラインナップとは思えない種類の数です。良い意味で統一感が少ない。
それは様々な人の様々な用途に一致する寝袋が存在するということです。
製品のこと
嬉しいなと思ったのが製品名で中綿(ダウン、化繊)の封入量がわかること。
例えば、ULG400やDW150やEM200などダウン化繊どちらの製品でも名前の後ろについた数字は中綿量を表しています。これでなんとなく夏用冬用の区別もついてきますしとてもありがたい。
また一部冬用モデルはARCTIC-17やINFERNO-21など製品名にコンフォート温度が使われています。これもこれでわかりやすいので嬉しい。
現状のラインナップでは中綿量1000gを超える種類では中綿量ではなくコンフォート温度を製品名にしています。現在はARCTICとINFERNOのみです。
注意点は中綿量≠保温力であり、中綿の質(FP等)、寝袋の形状など様々な要因で保温力に繋がっています。
ヨーロピアンノーム非対応
ネイチャーハイクの寝袋はヨーロピアンノーム(EN13537規格)には非対応のようです。
そのため独自に測定した温度表記になっています。独自規格でのコンフォート(快適温度)とリミット(限界温度)で記載されます。エクストリーム(極限温度)も載っているものもありますが、あまり参考にならないためぼくは記載しませんでした。
数値を見た感じは封筒型、化繊のモデルほど甘い温度表記のように思えます。
ダウンでマミー型の寝袋はそれなりにしっかりとした温度表記のようですが、ヨーロピアンノームよりは甘めに思います。そのため実際に使うシーンよりも暖かめの寝袋を選ぶことをオススメします。
サイズ
一覧表を作りましたが全てレギュラーサイズで表記しています。
寝袋により全長の長い高身長者向けのL(ロング)サイズを展開しています。
一般的に175cm位までならレギュラーサイズで大丈夫だと思います。
身長に合わない寝袋を使った場合、小さいと脚や頭が窮屈になったり足元が冷えやすくなります。大きいと足元にできる隙間が広くなり冷気がたまりやすくなります。
購入先
ネイチャーハイクの製品はAmazonで多く取り扱いがありますが、それでも冬用や一部の寝袋はAliExpress(アリエクスプレス)のみの販売となっています。
AliExpressではAmazon以上に安く購入することができますが、注文後受け取りまでに2週間~1ヶ月ほどかかります。急ぎで必要なモノの注文は避けるのが良いと思います。
しかし時間に余裕があるのならAmazonにある製品でもさらに安く購入できるAliExpressはオススメですよ。
一覧表

製品画像出典:Naturehike

製品画像出典:Naturehike
ぼくが作った一覧表で数値間違えがある可能性もあります。購入前にはご自分で確認するようにしてください。ネイチャーハイクが出しているほぼすべての寝袋です。
寝袋によりカラーバリエーション、大きいサイズがあるものもありますが、それも無記載です。
ではこの表を参考にそれぞれの説明をしていきます。
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ダウンシュラフ
ダウン(羽毛)中綿の寝袋。
軽量コンパクトで値段が高くなるのが特徴。
ARCTIC

出典:Naturehike
登場したばかりの厳冬期用シュラフ。北極を意味するARCTIC(アークティック) の名を冠してます。種類は2種類「ARCTIC-17」と「ARCTIC-23」です。
どちらも名前が保温力のコンフォート(快適温度)を表していて、-17度対応と-23度対応という意味です。
このアークティックがすごいのはネイチャーハイクの中で唯一850FPダウンを使用しているところです。またネイチャーハイクの中で一番保温力の高い寝袋でもあります。
ARCTIC-17、ダウン1000g封入し本体1680gでコンフォート-17度、リミット-22度。
ARCTIC-23、ダウン1300g封入し本体2050gでコンフォート-23度、リミット-30度。

出典:NatureHike
特筆すべき点としてはセンタージッパーでありそれを守る豊富なドラフトチューブ、二重になって暖かそうなネックバッフルです。
ARCTIC-17でさえ、ナンガ900やモンベルEXPよりも保温力が高くそれでいてはるかに安価です。オーバースペック気味ではありますが冬キャンで絶対寒さを感じたくない人には有効な選択肢でしょう。
CW
CWシリーズは全部で4種類。
CW280とCWM400は800FPで封筒型。CW300は750FPフード無しマミー型、CW400は750FPフード有り封筒型という違いです。
封筒型(CW280 CWM400)

800FPのダウンを使った封筒型。
280gダウンを封入して570gのCW280と400gダウンを封入して790gのCWM400の2種類があります。
Amazonでよく出てくるのがCW280で使用者も多いです。遅れてダウン増量版のCWM400が登場しました。
寝心地が良く使い勝手のいい封筒型で、L字ジッパーで全開にして2つを連結したり、ハンモックのチューブキルトとして使うことのできる汎用性の高さも魅力でしょう。
保温力はマミー型より低くなりますが冬キャン用の保温力ブーストとしても使いやすいです。それでいて1万円ちょっとという安さがネイチャーハイクですね。
最近CW280に新色オリーブが増えました!今どきカラーで人気が出そうです。
CW300/CW400
CW300は750FPダウンを300g封入し630g。コンフォート6℃
フードなしのマミー型で軽量性を意識した夏用~晩春初秋くらいまでの3シーズン。
CW400は750FPダウンを400g封入し910g。コンフォート0~15℃。
フード有りの封筒型でL字ジッパーで足元を全開にすることができます。
マミー型よりも足元が広く寝やすいモデルですが保温力は少し低くなります。こちらも同じくらいの時期に使える狭い範囲の3シーズン用です。
ULG

今一番熱いのがこれULGシリーズ。
上半身縦バッフル、下半身横バッフルの保温効率のいい形状のマミー型。
800FPダウンを使っていて、ダウン量の違いでULG400、700、1000の3種類があります。名前はそれぞれダウン量。
最上位モデルは厳冬用ARCTICですがULGは3シーズン~冬の汎用フラグシップと呼べるグレードです。
ネックバッフルやドラフトチューブもしっかりついていて、フードや足元もダウンがふんだんに使われています。
ULG400、860gでコンフォート-4度、リミット-8度。
ナンガ280、モンベル#3、イージスマックスG1相当で汎用性の高い3シーズン用。
ULG700、1170gでコンフォート-10度、リミット-15度。
ナンガ600、モンベル#1、イージスマックスG2相当で冬用。
ULG1000、1450gでコンフォート-15度、リミット-20度。
ナンガ750~900、モンベル#0、イージスマックスG3相当で真冬用。
-追記-
コメントを頂き、2020.9.5に温度表記を訂正しました。ただ重量とダウン量に対して保温力が高すぎて信じられない対応温度です。ネイチャーハイクはヨーロピアンノーム(EN13537)対応ではありません。
ULG400.700.1000を選ぶ場合は対応温度ではなく、ダウン量、FP、総重量から考えて購入するようにしてください。
以下2つの記事も決めるために参考にしてみてください。


INFERNO

750FPの厳冬期用で地獄や大火を意味するインフェルノ。ダウン量で2種類あります。
INFERNO-15は1000gダウン封入し重量1560g。コンフォート-15度、リミット-22度。
INFERNO-21は1300gダウン封入し重量1880g。コンフォート-21度、リミット-28度。
アークティックの廉価版のようなモデルなんですが、重量と保温力と金額を比べると思ったより差がないのが不思議です。
同じダウン量でFPが違い、シェルはアークティックのほうが少し重く、保温力も高い。という感じです。
850FPと750FPならもっと差がつきそうなモノなのですが、インフェルノの構造が優れていることなのでしょうか。
UL


ULは650FPダウンを使ったULGの廉価版グレードです。
UL800は1460gでコンフォート-5度、リミット-10度。
UL1200は1940gでコンフォート-15度、リミット-20度。
現在各ショップで在庫を発見できませんでした。UL買うならULGがオススメ。
DK

ダウンシュラフの中で最廉価モデルのDK。ダウンは600FPと質が低く、量で400、800、1000の3つがあります。
DK400L、940gでコンフォート10度、リミット5度。
DK800L、1360gでコンフォート0度、リミットー5度。
DK1000L、1530gでコンフォートー12度、リミット-18度。
ULGなどに比べシンプルな寝袋形状で、ダウンの質がかなり低いので重く化繊に近い膨らみと保温力帯です。
あえて選ぶものではないかなと思います。
DW

評判のいいハーフシュラフ。
650FPダウンを150g封入し重量350gと軽量。コンフォート8度ですが、上半身は別にウェアが必要なため目安程度。
長さ130x肩幅70x足幅50cmで普通に使えば胸下あたりまでの長さでしょう。
肩にかけるサスペンダーでずれ防止や座る、立つでのずり落ちを防ぐことができます。
ぼくはモンベルのハーフレングス#3を使っています。サイドにジッパーがなく出入りは少し手間ですが、ジッパーなしのストレスがはるかに勝る使い勝手の良さです。
足元に換気用、ちょい歩きようのジッパーはあるのも地味に便利。ダウンジャケットは別途必要になりますがそれでも「寝袋から出るのが嫌だな」が減るのでメリットに感じています。
すごい良い製品ですが、在庫がどこも一切無し。残念。
化繊シュラフ
安く、手入れが楽で万人が使いやすい化繊。
オートキャンプや真夏のキャンプ、自宅用なら化繊は便利です。
ネイチャーハイクの化繊中綿

化繊中綿の寝袋はダウンに比べ「重く、嵩張り、薄く、濡れに強く、安く、洗濯のしやすい」素材です。薄い≠暖かくないではありません。ダウンが膨らむことで断熱する素材なのに対し化繊は薄くても熱を保持することができます。結果濡れても断熱力が下がりにくいです。
ネイチャーハイクの化繊中綿に使われるものは「ホローコットン」が多いです。
中空のコットンで効率的に熱を保持し、寝汗を吸ってくれるため寝心地がいいです。
他にはシルクコットンやポリコットンも使われているようです。どれも大きくは特徴の変わらない中綿素材です。
また外生地はポリエステルに撥水加工のされたもの、肌に触れる中生地はポリエステルやコットンを使っています。
また化繊の温度表記は信じないほうがいいです。
コンフォート表記でも寒い可能性は高く、実際に使うならダウンシュラフ以上に大きく余裕を見るべきです。
H150
最薄化繊シュラフ。
重量800gで18~25度に対応で真夏の真夏用です。
タオルケットからのステップアップ用でしょうか。
LW180

アマゾンで「ネイチャーハイク 寝袋」で検索すると一番上に出てくる寝袋。
重量716gで中綿180gの封筒型で15度対応。
色が豊富で初めての寝袋を探してると出会いやすく買いやすい。ただ薄いので真夏用。
レビューではカタログ値の195cmはない、誤表記。という物が多く短いモノが多いようです。良くも悪くもメイドインチャイナ。
それでも安くコンパクトなサイズでツーリング者の評価は高めのようです。
EM


EM200とEM400の2種類。
センタージッパー+ビビットカラーのマミー型。
ネイチャーハイクの化繊の中で最も暖かく、化繊で選ぶならこれかなというモデル。
EM200が中綿200gで重量1100g、10~5度対応。
EM400が中綿400gで重量1500g、0~-10度対応。
さすがにこれで-10度攻める自信はないですが、EM400を3シーズン用ならありかなと思えます。でも、ならダウン買いますが。
現在在庫無し。
U
U150、U250、U350の3種類展開。
フード有り封筒型で保温力と軽量性のバランスがいい形状。
U150、中綿150gで重量1100g、15~8度対応。
U250、中綿250gで重量1500g、10~5度対応。
U350、中綿350gで重量1700g、5~0度対応。
布団もベッドも捨ててしまい、家でも寝袋で寝ているぼくが自宅寝袋にするならU350だなと思うのがUシリーズ。
X Lite 300
左右連結できるシンプルなマミー型シュラフ。
中綿300gで1700g、5~0度対応。
日本では扱いが少なく、重く、保温力も並。
見た目がコールマンみたいで可愛いのがメリット。
現在在庫無し。
PAD
PAD200S、PAD300Sの2種類。オーバール(楕円)型であまり見ない形の寝袋。
写真単体で対比の人やモノがないと子供用かな?と思ってしまう見た目、ただ大人用フルサイズです。幅が広めなのが特徴。
PAD200S、中綿200gで重量1300g、15~8度対応。
PAD300S、中綿300gで重量1600g、8~2度対応。
もし、ぼくに小さい子供がいて一緒にキャンプや自宅で寝るときに使うのにいいなと思う寝袋。
もし、ぼくがインスタ女子で寝袋の上でポーズ決めて自撮りする習慣があればこの寝袋の上で撮りたいなと思う寝袋。
つまりはすごい可愛い寝袋だと思います。
KHADI
中綿300gで重量1850g、8~2度対応。
これは見たことのない形状の寝袋。
どう使えばいいのかもよくわからないですが、布団に近い寝方ができそうで快適そうです。
ぼくならインスタによくある真ん中に寝袋で寝てる周りに道具を並べて俯瞰撮影するアレをやるのに使いたいです。
Double
封筒型を2つつなげた状態のような2人用サイズの寝袋、ダブル。2種類あります。
Double250、中綿250gで重量2400g、12~8度。
シロクマ柄Double、中綿250gで重量2800g、10~5度対応。
2人で寝袋に入るとお互いの対応が暖房代わりになり保温力が上がると言われています。が、スカスカサイズで中綿量もおまけみたいな量なので真夏に家族3人で一緒に寝る用位がベストだと思います。
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寝袋一覧
寝袋と一緒に欲しい小物
テントシューズ
今使っている寝袋で寒いとか、秋冬春キャンプで寒そうだなとか、前寝袋で寒かった。
そんな寝袋で寒い経験のある人が真っ先に導入すべきはテントシューズです。
夏キャンなら人によりオススメ、春秋は推奨、冬キャンプするなら必須の道具。
ウール以外の靴下は寝汗を吸って冷えるので厳禁、ウールはゆったり目ならアリ。ただそんなこと言う前にテントシューズ買うべきです。家でも履けて絶対後悔はしないです。
~24cmならSサイズ、24cm~Mサイズ位が目安です。
冬だと力不足感もありますが、そんな方はナンガイスカの買い足しましょう。
ダウンパンツ
寝袋はいるのにダウンパンツいるの?という方。
まずは履いて寝て、それからいるかいらないか悩んでください。
寝る時のみでもいいですし、夕方冷えて来たら履いてもいいです。寝袋を買い替える
前にダウンパンツを導入するべきです。
ポリインナーシーツ
200x80cm 400gのポリエステル素材のシーツ。
伸縮性の高いポリ素材で窮屈さはないでしょう。
シルクのような肌触りの良さで吸湿性があり睡眠の質を上げてくれます。
寝袋の汗汚れ防止や単体使用もできます。保温力も多少はあります。
買うほどでもないモノですが、買うと便利なモノでもあります。
中華製コスパ最強寝袋ならAEGISMAXもオススメ
中華寝袋でネイチャーハイクよりも勢力が強いAEGISMAX(イージスマックス)も要チェックです。
シンプルなマミー型で重量+値段+保温力ではイージスマックスの特にGシリーズが上です。
全メーカーダウンシュラフ比較も!
まとめ
ネイチャーハイクのテントほどパチもの感は少なく、独自性も強く同じメーカーの製品とは思えない種類の豊富さで調べていてとても面白かったです。
値段も安く、それでいてハイスペック、国産のハイエンドモデルほどではありませんが、値段を抑えた良い意味でミドルエンドなスペックで今の時代にあったラインナップのように思いました。
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コメント
参考になりました。ちなみにULG400の性能値が誤っています。以下がコピペです。ただしちょっと信じられないですね。羽毛の充填料もaegismax G2の半分ほどでそれより快適温度が低いですからね。
快適温度:
ULG400: -4℃
最低使用温度:
ULG400: -8℃
はじめまして、ぜつえんです。
コメント気付かず返信が遅れて申し訳ありません。
わざわざ情報ありがとうございます。EN13537基準じゃないにせよ、明らかに温度表記おかしいですよね。
最近間違いに気付いて、ULG400/700/1000全てずれてました。
そんな間違うのもおかしいなと思って、マイナーチェンジして温度表記変わってるのではと思ってます。
しかし古い情報もないので新しい温度に訂正することにします。