こんにちわ、ぜつえん(@zetuenonly)です!
我々貧乏アウトドアマンの味方モンベル。
格安品が増えすぎて「モンベルって安くないじゃん」という気持ちもあるわけですが、一定以上の性能を求めるとモンベルに収束していくと思ってます。
改めて考えるほどに性能、金額、種類、選びやすさで国内トップアウトドアブランドなのは間違いないでしょう。
特に新しいアクティビティを始めた時はモンベルで揃えてしまいがちです。安くて良くて実物が見れますからね。
今回はモンベルの2023ギアカタログと春夏ウェアカタログから新商品をチェックしていきます。
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モンベルのカタログ
年会費1500円のモンベルクラブ会員になるとカタログが自宅へ配送される特典が付きます。
2月末に、年間ギアカタログと春夏ウェアカタログの2冊。
8月末に、秋冬ウェアカタログの計3冊が届きます。
やはり熱いのは春のギアカタログでしょう。とは言っても年々薄くなるカタログに悲しさをぬぐえませんが。
オールウェザー・フットウェア等ジャンルごとにカタログから抜粋したPDFが公式サイトで見ることもできます。
このPDFは冊子として店頭で配布されているため、紙でしっかり読みたい人はお店でもらってくるといいでしょう。
公式サイトからPDFか、店頭の冊子か無料でカタログが読みたい人はこのどちらかで読めます。
2023ギア&春夏ウェアカタログ
ギアカタログの表紙は天の川と登山者ですね。
うっすら見える岩が燕岳(つばくろだけ)の山頂付近にイルカ岩でしょう。
ウェアカタログは蜘蛛の巣に雫がついた写真で尾瀬。
それぞれモンベルフォトコンテストの入賞作品です。
カタログの傾向
カタログ自体は2年前から簡素化したままで、ギアカタログ的にも2022年よりもさらに薄くなってます。
それでも靴やバックパックのページは少しだけ見やすく改良されています。
値上げ
ほぼ全社であり、あえてモンベルを取り上げて言うことでもありませんが値上げをしてます。
2022年も値上げがすごいと思ってましたが、アウトドア全体で言えば2023年は物凄い値上げ率です。値上げしてないモノのほうが少ないでしょ、というレベル。
ただモンベルに限定するなら売れ筋な主要製品の値上げを最低限に抑えていて非常に好感が持てますし、強すぎるだろモンベルって気持ちです。
2022年 | 2023年 | 値上げ率 | |
シームレスダウンハガー800 #3 | ¥33,000 | ¥34,100 | 103.3% |
マウンテンクルーザー400 | ¥18,480 | ¥20,350 | 110.1% |
ストームクルーザージャケット | ¥22,880 | ¥25,300 | 110.6% |
ステラリッジ2型(フライ込) | ¥44,000 | ¥51,480 | 117.0% |
KOKOPELLI/ニルヴァーナ | ¥167,200 | ¥184,800 | 110.5% |
Helinox/チェアワン | ¥12,650 | ¥14,960 | 118.3% |
ムーンライトキャビン4型 | ¥97,900 | ¥129,800 | 132.6% |
定番製品で値上げ率を確認。
驚きの寝袋はわずか3%程度値上げしておらず、比べないと気付けません。
超定番レインのストームクルーザージャケットは10%。
輸入品であるパックラフト ココペリニルヴァーナですら10%はわけがわかりません。
ステラリッジで17%とまあまあ。
ヘリノックスチェアワンが18%でちょっと安心しましたが、それでも値上げ率的には低め。
需要が限定的で高額なムーンライトキャビン4型で132%と採算取りに来たので安心するほどです。
ぶっちゃけ客ファースト過ぎるというのが感想。
というのも他社は大体20%以上の値上げだから。
なので、モンベルも一部しか比べてないため10%までなら良心的、15-20%ならまあそんな感じよなあ、20%以上なら高ぇよ。みたいな感覚です。
夏はもちろん冬山にも対応できる定番山岳用テントを2023年の値上げ後で比較。
独断と偏見によるラインナップで「自立式・ダブルウォール・Xポール・非メッシュインナー・2人用」で日本ブランド多めで選んでます。ニーモだけ違いますね。
比べれば一目瞭然、最安で最軽量がステラリッジです。
元々4種類から選べるフライシートなこともあり山で最も見かけるテントでしたが、もはや他を寄せ付けない金額設定で最強山岳テントと言って差し支えないでしょう。
いまでこそ格安中華テントやULテントと選択肢が多くありますが、もうこれステラリッジ一強時代くるんじゃないのこれ・・・と思ってしまいます。
カタログ発送停止
年々薄くなるモンベルカタログの発送を停止する方法。
会員カードの特典が多すぎてそれぞれの位置がわかりにくくなってしまう罠がありました。
という手順でカタログを停止できます。
カタログの受け取り住所やメルマガや会員自動更新もここから変更できます。
入荷情報
新商品は
・入荷時期未定
→文字通り未定。
ページ下部の「入荷通知を受け取る」で設定すると入荷をメールで知ることができます。
・入荷待ち(受付可)
→予約として注文可能。
実物を見てから購入したい人は入荷通知を受け取るにしてもいいでしょう。
・在庫あり
→注文可能。
「直営店在庫状況を見る」でどこの店舗に在庫があるかを確認できます。
の3つの状態になってます。
新商品でも入荷時期は異なるので気になるモノは個別にチェックしましょう。
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新商品
では新商品をチェックしていきます。
改良されて便利になった製品やそういうのが欲しかったな製品が多めですが、一方で革新的な新製品は少ない印象です。
ウェア・ギア・海外ブランド別の新商品はこちらから。
O.D.スリーピングバッグ
2023年一番意外で、気になるのがODスリーピングバッグシリーズ。
マミー型の頭部と封筒型の足元でリラックスサイズで使うことが出来る寝袋です。
寝袋の形状でマミー型や封筒型は一般的ですが、じわじわと各社が力を入れてきてるのがリラックスサイズのマミー型シュラフ。
Amazonにはびこる格安中華寝袋では多くあるぼくが“フード付き封筒型”と呼ぶ形状です。
文字通り封筒型にフードが付いてるだけです。
モンベルらしく斜めに配置されたバッフルと糸ゴムによるスーパースパイラルストレッチシステムで伸縮性が高く、形状プラスで快適性を確保しています。
L字ファスナーで布団のように開くことが出来るのも封筒型の特徴を引き継いでいます。
総重量 | 金額 |
温度
(快適/限界℃) |
|
ダウン O.D.スリーピングバッグ #0 | 1898g | ¥38,500 | -8/-15 |
ダウン O.D.スリーピングバッグ #1 | 1585g | ¥34,100 | -4/-11 |
ダウン O.D.スリーピングバッグ #3 | 983g | ¥24,200 | 4/-2 |
O.D.スリーピングバッグ #0 | 2581g | ¥20,350 | -7/-14 |
O.D.スリーピングバッグ #1 | 2000g | ¥19,250 | -4/-11 |
O.D.スリーピングバッグ #3 | 1236g | ¥15,950 | 5/0 |
ダウンと化繊でそれぞれ#0(真冬用)、#1(冬用)、#3(スリーシーズン用)の3種類の展開。
ダウンは600FPとグレードは低め。化繊は他モデルと同じモンベル独自素材のエクセロフト。
封筒型に比べ、密閉させやすく保温力が高いため夏よりは秋冬春に向く形状と言えるための種類でしょう。
形状 | 総重量 | 金額 | 温度 (快適/限界)℃ |
|
ダウンファミリーバッグ #1 | 封筒型 | 1807g | ¥22,000 | -3~ |
ダウン O.D.スリーピングバッグ #1 | フード付封筒型 | 1585g | ¥34,100 | -4/-11 |
ダウンハガー650 #1 | マミー型 | 1220g | ¥37,400 | -5/-12 |
シームレスダウンハガー800 #1 | マミー型 | 893g | ¥51,150 | -3/-10 |
4種類のダウン寝袋を#1で比較。
600FPの低さもありますが、マミー型のダウンハガーに比べると重く、表にありませんが収納サイズも大きめ。
金額はダウンハガー650に比べやや安く、キャンプで冬用ダウン寝袋を考えるなら中途半端な650を選ぶよりは800かODを選ぶ方がダウンのメリットを活かせそう。
マミー型 | フード付き封筒型 | 封筒型 | |
軽量性 | ★★★ | ★★ | ★ |
収納性 | ★★★ | ★ | ★★ |
保温性 | ★★★ | ★★ | ★ |
快適性 | ★ | ★★★ | ★★★ |
3種類の寝袋形状で特徴を比較。
以前からマミー型に比べ、抜群に寝心地が良いのが最大の魅力です。
隙間に冷気が溜まりやすく保温力が得にくく、嵩張りやすいのが欠点です。
登山やバックパックキャンプよりは、車中泊や車でサイトまでの距離が短いキャンプに向いています。
ニーモが出している似たゆったりサイズのフード付き化繊寝袋を数年前から使ってます。
マミー型で窮屈と感じることもありませんが、いざゆったりサイズを使うと睡眠の質が上がることに驚きます。
秋~春に寝るために自宅でも使っていて、パソコン作業で冷えやすい足元だけ入れるなど雑に使いまくっています。
そんな幅広く使うなら化繊のフード付き封筒型は優秀です。
アルパインパック
同じ名前で出てたアルパインパックシリーズ(30~100L)がモデルチェンジ。
変更点は、トップリッド(雨蓋)が標準装備となり、生地がやや薄くなり、ロゴが簡素にと変わってます。
生地が本体210D・底420Dだったのが、本体100D・底210Dと薄く軽くなりましたが雨蓋が付いたことでスペック的には重量アップ。
購入時点での雨蓋有無の選択肢はなくなりましたが、外して使うこともできるため大きな差はなく、別買いしない人のほうが多そうなので良い変更かと。
ジオライン L.W.
モンベルの中でも最も使用者が多い製品なのでは?と思うジオラインLW(薄手)。
パターン変更による動きやすさと強度アップでしょう。
中厚や厚手はすでにチェンジを済ませており、続いて薄手もチェンジです。
フラットワレット
二つ折り財布です。
カード、札と外側ジッパーで小銭も入れられるのがありがたいポイント。
長らくモンベルの3つ折り軽量財布トレールワレットを使ってるため、似たタイプで気になっています。
3つ折りだと札が折れすぎてしまうため、それが解消されそう。
開いた写真には赤オレンジがあるのに、カラー一覧には無くて、よく見るとPU(紫)の内側がこの色なんだと。
全面赤オレンジがあれば買ってみたんだけどなーという気持ち。
マルチシェード インナールーム
昨年登場した非自立ツーポールシェルターマルチシェードの吊り下げインナーテント。
思えば登場からレビューなどの続報を一切聞かなくて、未だに「モンベルこんなの出してたんだー」という人がいる製品な印象。
格安TC幕とかが増えてしまって登山ならまだしも、キャンプ用品をモンベルでとはならない気がします。
トレール チャイ
スティックチャイです。
モンベルが経営するカフェで出してるチャイをアウトドアでも飲めるようにした製品。
トレールチャイ(1本118円)。
クピルカのカップでこれを飲む優雅な登山をしてみたいものです。
スポーク165
木材繊維を含む樹脂素材を使ったクピルカのスポーク。
こんなのただのスポークやねんで、同じの持ってるやろ?
って気持ちと、クピルカの質感好きぃ欲しいー!って気持ちです。
モンタベア 30cm
ワークマンどころではなく、ニトリ、イオン、ホームセンター各社とアウトドア用品を展開しまくってます。
そんな多くの他業種から参入してきた会社に言いたいのはただひとつ。
「重量記載してよ!」
ってことです。
モンベルはすごいぞ。
ぬいぐるみの重量も記載するんだからね。
これが登山用品会社と、なんちゃってでアウトドア用品を売ってる会社の違いだと思ってます。
モンタベア、1サイズ展開だったのが30cm(全長46cm)のビッグサイズがでて2サイズ展開になりました。
前は重量表記なくて、今回表記してるのは強い意志を感じてしまいます。
実は店頭の大きなモンタベアも約40万円で販売されてまして、Wikipediaもあります。
ワイルドリバー フロートチューブ
川下りや雪山下りに使えそうな強いチューブ。
スキルゼロで使え、最高の楽しさを与えてくれることは見ただけで分かります。
パドルを現地調達して川下りを楽しみました。 pic.twitter.com/rVlm4Tf6Om
— ぜつえん (@zetuenonly) September 28, 2021
パックラフト購入前に浮き輪川下りの可能性を感じていたので気になる一方、パックラフトより重い4.2kgはどうかと思ってしまいますね。
ユーコン 400T
モンベルが展開するカヤックブランドアルフェックからフォールディングカヌー。
昨年パックラフトとカヤックを購入し、パドルスポーツ興味津々マンなので色々と気になってしまいます。
約20.5kg、95×40×36cmとフォールディングカヤックとも大差ない重量。
速度や波がある場所ならカヤックに軍配が上がりそうですが、湖や流れの穏やかな川下りで複数人で乗る前提ならカヌーのほうが優雅に乗れそうです。
木製で置く場所も運搬も廃棄も困難なカヌーの雰囲気は憧れますが個人で所有するにはハードルが高すぎるため、フォールディングカヌーはスポーティな雰囲気で別の良さを実用性が高そうです。
買うことはありませんが、一度乗ってみたすぎる。
レスキュー フローティングベスト
ごっついPFD。
レスキューという名前の通り機能盛りだくさんで強そうです。
アストラル グリーンジャケットのようなレスキュー要素と大きめなポケットが付いたPFDを探してましたがさすがに動きにくくなってしまいそう。
ロゴ入りで消防などが注文しそうですね。
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まとめ
これは買う!って製品が少ない年でした。
何を作るにも高くなってしまう年で、新製品開発も大変なのかもしれませんが刺激は少なめに感じてしまいましたね。
財布だけお店に見に行きたいところです。
そういえばぼくが愛用してるウィックロンTシャツのサイクリングベアからオレンジが無くなりました。水色と白の2色展開です。かなしー。
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