こんにちわ、ぜつえん(@zetuenonly)です!
寒くなってくると気になってくるのが冬の寝具。
近年急増してるテントを張らずにハンモックで泊まるハンモッカー達の悩みの種は“アンキル”をどうするかじゃないでしょうか?
国内で手に入る種類の少なさ、値段の高さ、そもそも選び方がわからない。そんな人が多いことでしょう。わかります、ぼくもアンキル難民の一人だったからです。
今回は冬のハンモック泊で使うアンキルを一緒に悩みながら探していこうぜ!という内容です。
※為替(1$=〇円)で金額が変わるため執筆時と金額が異なります。ご注意ください。
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一覧表
長くなるので一覧表から。
国内外・国内・海外で比較できるスプレッドシートです。
UGQ・HG・Warbonnet・ENLIGHTENED EQUIPMENTのカスタムキルトも比較できます。
FPやサイズ、保温力、値段などから絞り込んだり並べ替えたりして比較するのに便利です。
上記URLをコピー作成→フィルタ作成すると、自分のスプレッドシートに追加して並び替えや行列の移動削除ができます。パソコン向けでスマホならアプリ必須。
アンキル一覧表
スプレッドシートの中から一部を抜き出して表にしました。
国内外の非カスタムアンキル一覧です。
金額は送料が含まれています。
ドルとユーロは画像制作時の金額です。スプレッドシート内ではリアルタイムで為替が更新されてます。
真冬用の比較表
正確にはズレてるモノもありますが、0℉(-18℃)対応のアンキルをピックアップした表です。
こちらも送料込みですが、為替で大きく変わるため最終チェックは公式サイトかスプレッドシートから。
カスタムアンキルは850FP、フルサイズ180~200cm、表裏10D/10Dでピックアップ。
安い化繊ならLesovikかOutdoorvitals。安いダウンならOutdoorvitals一択。
軽量性ならwarbonnet Woooki。中央重量が750-820g程度で大差は無いようです。
より軽いモノを求めるならカスタムで全長を短くするか、FPを上げるかですね。
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アンダーキルトとは
宙に浮いたハンモックの背面を保温する寝具“アンダーキルト”のことを“アンキル”と呼びます。英語では”Under quilt”。手打ちしすぎて慣れました。
アンダーブランケットと呼ぶこともあり、そのときの略称は“アンブラ”。
アンキルの必要性
シャツ程度の薄い生地一枚なハンモックは夏は通気性抜群で涼しいですが、気温が下がれば背中が寒くて寝られなくなってきます。
テントで寝る時に寝袋とスリーピングマットが必要なように、ハンモック泊では背中を保温するためにアンダーキルトが必要なのです。
体感では20℃を下回った辺りからアンキルが必要になってくると感じてます。
ちなみにハンモック上で使う寝袋の話、ダウンと化繊では少し違ってきます。
ダウンは圧縮復元率に優れる素材です。小さく収納できて大きく膨らむという意味です。
そのため体重のかかる背中側のダウンはつぶれやすく、どうせ背面の保温力が無くなるからと背中を省いたキルトが生まれたりもするわけです。
ハンモックでダウンシュラフで寝る場合は特に背中が冷えやすいわけで20℃以下でアンキルが欲しくなります。
これが化繊は素材自体に厚みがあつため、分厚さにもよりますが、ダウンよりも背面の保温力があります。アンキルが必要になる温度が低い、もしくはアンキルのグレードを落とせる、ということです。
摂氏華氏
ハンモック製品の多くはアメリカから来てます。
そのため温度表記は℃(摂氏)ではなく、℉(華氏)で表記されることが多いです。
摂氏 | 華氏 |
15.6℃ | 60℉ |
10.0℃ | 50℉ |
7.2℃ | 45℉ |
4.4℃ | 40℉ |
1.7℃ | 35℉ |
-1.1℃ | 30℉ |
-6.7℃ | 20℉ |
-9.4℃ | 15℉ |
-12.2℃ | 10℉ |
-17.8℃ | 0℉ |
-23.3℃ | -10℉ |
摂氏華氏の対応表。
20℉のアンキルなら約-6.7℃、0℉なら約-17.8℃ということです。
海外通販で購入するなら必須な知識です。
日本で売られてるものでも-1℃とか書かれてれば、おそらく本国で30℉表記のアンキルです。
計算方法 | |
摂氏 | ℃=(℉-32)/1.8 |
華氏 | ℉=(1.8×℃)+32 |
それぞれの計算方法。
エクセルやスプレッドシートで表にするなら覚えておくと手間が減ります。
アンダーキルトの選び方
20℉(-6.7℃)のアンキルだから、気温-6.7℃の冬キャンでも寒くなーい!!
とはならないのがアンキル。寝袋もそうですが。
以前記事にしましたが、アンダーキルトを選ぶ時に苦戦する温度帯の選び方です。
ダウンのキルトだからか、つい寝袋的な思考で選びがちです。
が、どちらかと言うとスリーピングマットの断熱力的な思考で見るとわかりやすくなってきます。
人にもよりますが、使う想定の温度+5~10℃程度を想定するのが適切なようです。
-6.7℃で使うなら10℉(-12.2℃)や、0℉(-17.8℃)のアンキルを検討する必要があるとそういうことです。
アンキルのサイズ的には180×120cmでフルサイズ。
200×140とかもありますが、かなり大きめのようです。逆に120~150cm丈もあるんですが、それはハーフや3/4丈と言われる長さ。
身長にもよりますが、無難に選ぶなら180×120cm前後から選んでいくといいでしょう。
代用品アンキル
ハンモックに取り付けるからといって、最初からアンキル用に作られた“専用のアンキル”である必要はありません。
キルトタイプの寝袋をハンモックに取り付けて使ったり、マットを入れたりといくらでも対応が可能で、ぶっちゃけ何でも寝られるからです。むしろその試行錯誤が楽しいのがハンモックだとも思ってます。
ただしそれは5℃程度までの話。
5℃以下になってくると代用品のアンキルでは隙間ができたり、そもそも保温力が足りなかったりと暖かい気温では気にならなかった些細な部分が寒さとなって押し寄せてくるからです。
本記事ではそんな5℃以下程度を視野に入れた冬用アンキル選びの記事であります。
冬用のアンダーキルト
地域にもよりますが、北海道で冬にハンモック泊をするなら-15~-20℃程度は想定したいところ。
自分の住んでる地域、自分の良く行くキャンプ場で最低気温を調べてそれを目安に選ぶのがベストです。
下記サイトが各地域の最低気温でわかりやすかったです。都市部の気温でキャンプ場のある山間部はもっと気温が下がるため12~2月の最低気温+αが目安です。
もちろん迷ったら1段階暖かいやつを(10℉→0℉のように)、何なら2段階位暖かいやつでも困りません。
0℉を基本にしても良い
使った感想、寝袋と違ってアンキルは分厚くしても暑すぎて寝られないってことはほどありません。
保温力的にオーバースペックになりにくいというわけです。
そのため冬用を想定するなら最大限暖かいアンキルがおすすめです。本州で冬にキャンプするなら10~0℉(-12.2~-17.8℃)程度で問題無し。
とりあえず0℉(-17.8℃)を買って、秋春用や夏用も欲しくなったら薄手を追加するのが結果的に安上がりな気がします。
北海道や東北民なら-10℉(-23.3℃)を検討してもいいんじゃないかって思います。
そう考えるとアンキルは逆に温度で表記されてるのが分かりにくく「〇℃で使いたいから〇℉でいいでしょ。」と勘違いしやすいように思います。
アンキルは大は小を兼ねるといって差し支えないはず。
アンキル一つ持ちなら迷わず0℉クラスを選ぶべきです。
財布の限りを尽くして一番暖かいアンキルを買おうぜ!
ダウンか化繊か
以前おこなったアンケートでは約3/4の人が冬用アンキルはダウンを使っていると回答。
つまり冬用の化繊アンキルは希少ですが探せば存在します。
収納サイズが大きくても、重くても問題の無い用途の方なら、安く手入れが楽で濡れや結露にも強いと快適なハンモックライフの相棒になってくれるでしょう。
いかんせん製品の選択肢が少ないのが欠点。
化繊アンキルを選ぶ人のほとんどはただ安い物を探してる人です。
値段のために重量・収納サイズ・デザインで許容できるなら化繊もよし。
アンキルをいくつ用意するか
個人的に寝袋を増やすのが好きではありません。(現在はAEGISMAXの寝袋であふれてますが。
手入れも手間ですし、保管にもスペースを取ります。
値段も高いし長持ちするので、少ない数で使い方を変えることで対応させるのがベストだと思ってます。それが寝袋で言えば2つで年間を足らせると考えてます。
では、アンキルならどうなのか。
ぼくの答えは冬用アンキル1つで十分、理想は2つだと考えてます。
という感じの使い分け。
春~秋の3シーズン用と冬用の2つですね。
20~5℃でも専用アンキルがあればベストですが、どうにでもなるのだからどうにかしてアンキルを減らしたいのが本音。
もちろん「テント泊?なにそれおいしいの?」なハンモックジャンキーなら2個でも3個でもアンキルを買ったほうが幸せでしょう。冬はダウン、夏は化繊というのも良さそうです。
5℃以下の気温で使うならアンキルが暑すぎることもないので、保温力が高いに越したことはありません。
という使い分けで考えるとぼくが目指す、手に入れるべきアンキルは「-20℃程度」だろうことが判明しました。極寒ならブーストすることも考えると、0℉(-17.8℃)がいいだろうというわけです。
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国内で手に入るモノ
ここからようやくアンキルを紹介。
国内で手に入るモノと、海外から輸入するモノに分けて紹介します。
Onetigris
温度 | 5~-5℃ |
重量 | 1670g |
展開サイズ | 250×170cm |
収納サイズ | 40×20cm |
中綿 | 化繊 |
素材 | 50Dポリエステル |
未だに正しい読み方を知らないOnetigris。最も使用者が多いであろう化繊アンキル。
重くデカく、保温力もぼちぼち、だけど安くAmazonで買いやすい。
Amazonに限定すると対抗相手が居なさすぎて背中の寒くなってきたハンモッカーほいほい。
もちろんぼくもホイホイと付いて行ったので持ってます。
3シーズン用、冬用、1人用、2人用とあるんですが、よくわからないのが難点。
隙間もできやすく作りも甘いし不満は多い製品で、冬用というにて力不足感が否めませんが、春秋や初冬用としてとりあえず手を出すには安いし良い商品だと思います。
BUSHMEN
国内で手に入る冬用アンキルの希少な候補、ブッシュメン。
ポーランドからやってきたハンモックブランドで、ハンモック、ストラップ、蚊帳、タープ、アンキルを一式揃えることができます。
UNDERQUILT GLOW -2 |
UNDERQUILT GLOW -12
|
|
温度 | -2℃ | 快適:-12℃ 限界:-19℃ |
重量 | 550g | 800g |
中綿 | 750FPグース | 750FPグース |
中綿量 | 300g | 550g |
展開サイズ | 200×140-100cm | 200×140-100cm |
収納サイズ | Φ17×20cm(3.5L) | Φ17×27cm(4.5L) |
アンキルは-2℃(30℉)と-12℃(10℉)対応の2種類。
750FPグースダウンを使った軽量なダウンアンキル。
サイズはテーパードしていて、頭側が140cm、足元が100cmという意味です。
キャンプイベントも開催していたりと代理店も積極的で好感が持てます。
ブッシュメン公認アンバサダーでプッシュメンを自称してる人(@sotode_asobu)に最近遊んでもらうことが多いのも好感の理由かもしれません。
国内でそれなりなダウンアンキルを探すなら真っ先にチェックすべきがブッシュメングローです。
Lesovik
2021年から日本で本格展開しているポーランドのハンモックブランド Lesovik(レソヴィク)。
高品質ながらシンプルなデザイン、コスパの良いハンモックも出してます。
クライマシールドを使って-7度対応だったOTULがマイナーチェンジ。
プリマロフトシルバー200g㎡で-4度対応にダウングレードしてます。
ただコスパは変わらず、高め。
LesovikのOTUL(オトゥル)シリーズは、OTUL AIRとOTUL Liteが先発モデルで化繊とダウンの違い。
OTUL AIRの後継モデルとして2023年に出たOTUL Aurはダウン量の違いで120と420。
キレイな色で品質は良さそうなものの、値段設定が高すぎて驚きを隠せません。
以前まであった冬用化繊アンキルOTULが無くなり、Lesovikの魅力はほぼ消えたと言えるレベルです。
ダウンモデルは同じくポーランドで寝袋を作ってるPAJAK(パヤック)との共同開発品。それもあってか格段にお高い。でもアンキルで見れば割とスタンダードな値段なのも事実。
COCOON
1989年にオーストラリアで創業したアウトドア用スリーピングアイテムを展開するCOCOON(コクーン)。
やや独自路線ながら使い勝手が良く軽量なハンモックと周辺アイテムを展開してます。
2022年の新作はアンダーキルトとトップキルトです。
ダウン上下と化繊上下も出しています。
ダウンモデルは750FP撥水ダックダウンが入って5℃以上に対応したスリーシーズン用キルト。
eno
1999年にアメリカの兄弟が壊れかけのバンで旅立ち、ライフスタイルの中で使うハンモックを考えてできたのがENO(イーノ:Eagles Nest Outfitters)。
イノーかイーノか迷ってる間に正解を知ったはずが結局どちらが正しいのか分からなくなった。そんなブランド。
sub6を愛用してましたが破いてしまい、今はそのトグルをKAMMOK ROOsingleで活用してます。
温度帯を微妙にずらして化繊化繊ダウンの3モデル。
冬用ほど高スペックで軽量性を意識した作りになってます。
ただBlazeですら冬用というには力不足。それならプリマロフトを使ったVulcanが良さそうに思えてしまいます。
それでもLesovikと比べるとあえてenoにする必要ないなと思ってしまいますね。
Jolmo Lander
中国ブランド。
ダウン寝具やチタンクッカーを出してます。
格安ではないものの金額はやや安め。金額分グレードはやや高め。
2023年に新しく登場したアンキルは3種類。
製品名でダウン充填量がわかりやすく、それぞれグースダウンとダックダウンモデルが出ています。
ダックは2-3000円ほど安く、スペック上は同じですがあえてダックを選ぶ必要もないかと表はグースのみ。
一般的にはグースに比べダックダウンは、ダウンボールの小ささ、撥水性の低さ、ダウン臭の強さがあげられます。
驚くのはきちんとディファレンシャルカット(内側と外側の生地長を調整し、ダウンをつぶさないようにする裁縫)していることと、アンキルとしての調整域の広さ。
最近の中国アウトドアブランドは、アンキルのノウハウを手に入れてきてるようでそれなりのアンキルを作ってます。ネイチャーハイクからもそのうちでそうですね。
WISE OWL OUTFITTERS
アメリカ テネシー州のフクロウロゴが可愛いハンモックブランド、ワイズオウルアウトフィッターズ。
公式ではアメリカ国内への発送限定で日本へは配送をしていないよう。
温度 | 4℃ |
重量 | 840g |
中綿 | 化繊(シルク) |
展開サイズ | 238×116cm |
素材 | 20DナイロンDWR |
日本に代理店も無さそうで在庫も不安定で金額も不安定で高額になりがち。それでもAmazonで買えるアンキル。
おそらく10000~12000円が適正価格。それでも本国で$54.95(約6000円)なのを知ると割高。
シルク系の化繊で吸湿放湿は良さそうだけど軽量コンパクト性は並以下。サイズの大きさからもラグジュアリーな、KAMMOKみたいなハンモックブランドだと思います。
デザインが好みで10000円位で買えるならアリだけど、それ以上なら微妙そう。
Western Mountaineering
アメリカで2人の登山家がダウンシュラフを作り始めてできたブランド Western Mountaineering(ウエスタンマウンテニアリング)。
Made in USAにこだわった製品クオリティの高さで一級品の印象がありますが、値段もかなり高額。
それでも使ってみたい寝袋です。
Slinglite Underquilt | |
温度 | -7℃ |
重量 | 425g |
中綿 | 850FPグース |
中綿量 | 225g |
展開サイズ | 188×115-97cm |
収納サイズ | 13×25cm |
素材 | 15Dナイロン |
価格 | ¥37,620 |
これで-7℃行けるのかなぁ?というダウン量。そしてお値段はやはり高い。
サイズが少し小さい分、保温力は集中するんですかね。
左右にフックが付いていてハンモックへ引っ掛けることで密着度を上げることができます。
国内在庫はほとんど見当たらず、唯一あるのがグリップス。
Snugpak
1977年にイギリスで設立した独自化繊綿を使った寝袋やウェアなどを作っているスナグパック。
政府機関と契約してる製品のタフさお墨付き。ミリタリーテイストなデザインで好きな人は大好きなブランド。
読者様に教えて頂き追加です。
化繊なので重めな1450g。
中綿はトラベルソフトという安価な3シーズンシュラフに使われる物。上位グレードなソフティに比べ保温力は低そうで、それが採用されたアンキルも下位グレードっぽいのが残念なとこ。
日本で手に入るにいれちゃってますが、スナグパックを買うならイギリスの通販サイトWebtogsが激安でおすすめ。
そして全面を包む繭タイプのコクーン。
こちらもトラベルソフト使用で1950g。
全面覆う面白いモデルではありますが冬用では無さそう。
Webtogsでアンダーブランケットとコクーン両方買って併用して冬に対応させるとか面白そう。
どちらも保温力や中綿量など詳細が記載されて無く安くても選びにくいのがネック。
その辺も含めて、寝袋ブランドが作ったアンキルであり、ハンモックブランドが作るアンキルには劣るように見えてしまいますね。
AXESQUIN
「凌(しのぎ)」という過度な性能よりも使いやすさや快適さを重視した山歩きを提唱する国産ブランドAXESQUIN(アクシーズクイン)。
その独特なウェアや使いやすいギアの虜になっていくハンモッカーは数多い。
モグ
アンダーキルトではありませんが、前面を覆うチューブキルトのような存在。
トップキルトがいらなくなることを考えると、ハンモックで寝るだけならベストバイと思えてしまいます。
冬用ならモグ350かモグ500の700FPグースダウンを使用したモデルが候補です。
ハンモック専用なことと、値段の高さが中々ネックではありますが、一つの最適解だとは思います。
ウキグモ
さらに変わり種。
ハンモックにキルトが付いたセット。
上下にキルトが付いたウキグモと、アンキルのみ付いたウキグモlight。同シリーズにトップキルトのウンカイ lightもあります。
ウキグモは寒い時期には下を2枚重ねにしてトップキルトも足すことで-17℃程度まで対応可能とのこと。
値段にしろ、用途にしろ、汎用性が低く癖が強すぎる気はしますが、寒い時期にハンモックで寝ることを考えれば完成された商品です。
AXESQUIN アンダーキルト
2021年秋より「凌(しのぎ)」と「アクシーズクイン・エレメンツ」という2種類に分けて展開し始めました。オンラインショップもリニューアルしてわかりやすくなりました。
従来のアクシーズクインらしい製品は凌ブランドです。
そして2021年末発売予定の5種類のキルトが発表されました。
アンキル3種類と全面を覆うカバー2種類です。
アンキルは吸放湿性に優れるウール中綿と、700FPダウン使用の2種類。
キルト裏面にはNMCチタンスパッタリング生地を使用しており、アルミのように体温を反射する効果があります。柔らかく、均一に密着して耐食性に優れながら生地感を変えにくいのがアルミ蒸着よりも優れているとのこと。
逆に肌に肌触りよりも保温力が大事なビビィタイベックにはあえてアルミ蒸着を使用しているようです。
シリーズ最高保温力を謳うアンダーキルト240(0度前後)が冬用ですが、モグ500なんかに比べると物足りない気がしてしまいます。
アクシーズクイン的には単体ではなく、複合させることで適切な保温力を得る用途を提案しています。
例えば冬に使うなら
ハンモックシステムの例(冬期向け)
・ ハンモックアンダーキルト240
・ EXPED Travel Hammock Kit
・ ウンカイ
・ ハンモックビビィTyvek
・ EXPED Hammock Trekking Tarp
というようにトップキルト(ウンカイ)+アンダーキルト(240)+カバー(ビビィTyvek)を合わせていくようです。
ああでもウンカイ(ダウン280g)とアンキル240でダウン量520g。モグがダウン500gと思うと同等程度の保温力になるんでしょかね。さらにタイベックなら-10度位はいけるのかも。
結露が凄そうですが、ビビィタイベックはかなり暖かくなりそうです。他のハンモックやアンキルにも使えますし、個人的に一番気になる商品。
他ブランドのアンキルに比べて、冬用には作りが物足りない気がしますが、面白いアンキルだとは思います。登場が楽しみです。
国内品比較
ここまで紹介したやつを一括比較。
国内品で手に入れるならブッシュメン グロー -12かなあという感じ。
3シーズン+αで軽くを求めればブッシュメン グロー -2か、Lesovik OTUL AIRかOTUL Lite、WM スリングライトですね。
スマホだと見にくいのは申し訳ありません。