こんにちわ、ぜつえん(@zetuenonly)です!
名前も、場所も知ってましたが機会がなく行ったことがなかった場所。ふと雑誌で見た写真に惹かれたのをきっかけ時期も良かったため、ふらーっと雨竜沼湿原に行ってきました!
行ったのは7月です。
天気が良かったこともあり、絶景の高原歩きでとても良かったので布教しようと思うわけです!
今回は雨竜沼湿原のこと、アクセス方法、見れる高山植物、バリエーションルートまで紹介していきます。
※雨竜沼湿原は観光地ではなく登山です。スニーカーやサンダルではなく登山靴で行きましょう!
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雨竜沼湿原とは
雨竜沼湿原とは北海道の雨竜町という道央北部当たりの位置にある町にある湿原です。
道民にも説明しにくい場所ですが、道民に伝えるなら「札幌と旭川の間の日本海側の山の中」となります。
湿原といえば釧路湿原や霧多布湿原などがありますが、この雨竜沼湿原は高層湿原と呼ばれる湿原です。
高層湿原は「栄養の少ない寒冷多湿な地域でコケなどが腐食せずにたまり、盛り上がってできた湿原」というものだそうで、標高が高いところにあるわけではなく、標高が高い地域にできやすい。というものです。高層湿原で有名なのは尾瀬の湿原があります。
雨竜沼湿原は暑寒別岳などに囲まれた標高850メートルほどの位置で東西4キロ、南北に2キロほどの規模があります。
春から秋にかけてたくさんの花や植物が咲き時期ごとに違った姿を楽しめます。
北海道の尾瀬とも呼ばれる湿原で、北海道の天然記念物にも指定されていて、ラムサール条約にも登録されています。
2023年-最新情報
雨竜沼湿原へは例年6月~10月の間で入ることができます。
湿原への登山口である“雨竜沼湿原ゲートパーク”までの林道は冬季封鎖され除雪がされません。開通する春も管理状況により毎年タイミングが違います。
クマ出没や林道の崩れなどで閉鎖されることもあります。
事前に必ず公式サイトでチェックしてから行くようにしましょう。
2023年は南暑寒荘・キャンプ場共に宿泊可能です。
ヒグマ情報
雨竜沼湿原展望台~南暑寒岳はヒグマの目撃情報が例年多くあります。
2021年は特にヒグマが多く、逃げない個体がいるとのことで南暑寒岳へのルートは閉鎖されることになりました。
登山口周辺は電波が弱く繋がらない場所が多いため、必ず事前にチェックをしましょう。
対策方法は【複数人で会話しながら行く・スズを鳴らす・最後の手段である熊スプレーを持つ】が基本ですよ。
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コース地図
雨竜沼湿原から南暑寒岳までのコースマップです。
登山口にはトイレやキャンプ場や管理棟があります。
やや高いですが、自販機もあるため飲み物を買うこともできます。
そこから歩いていき、1つ目の吊り橋を渡ると一気に登山道になります。
白竜ノ滝を経て、さらに登ると湿原へ。
南暑寒岳はさらに時間と体力が必要になるため無理はしないようにしましょう。
雨竜沼湿原一周なら約5時間。南暑寒岳を往復で8時間が目安です。
休憩時間や写真撮影が多くなるとさらに時間がかかることもあるため時間に余裕を持った予定を立てましょう。
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登山口~雨竜沼湿原
登山口となる駐車場の横にはトイレや管理棟、さらに山荘やキャンプ場が併設されてます。この管理棟で登山届を出し、登っていきます。
2019年から南暑寒荘とキャンプ場が無料になっています!
キャンプ場はサイズが小さめですが、夜は星が楽しめそう。山荘ではIHを使うこともできるようで快適に過ごせそうです!
受付をしたときに「管理の協力金500円を頂ける場合は下山後にもう一度管理棟まで来てください」と言われます。
湿原や山荘の管理費用に充てられるためできればしっかり払いたいものです。
500円を払うと代わりに雨竜町で使える割引券がもらえます。
温泉や道の駅のアイス、コンビニやガソリンスタンドでも使えるようですよ!
ではさっそく登っていきます。
湿原の入り口までの山道を1時間~1時間半ほどです。
途中につり橋が2回あります。しっかりとした作りですが足元から下が見えるのと揺れるので良い感じにスリリングです。
階段などもあり比較的歩きやすいですが、水量が多い山道で、木陰は地面がべちゃっとしてます。
慣れない人ほどスニーカーなどではなく、防水の登山靴が望ましいです。
途中分かれ道があり右に「白竜の滝」と書かれた看板があります。すぐ近いので是非行っていただきたいところです。
滝つぼ近くまで下りてきて滝を見ることができます。
マイナスイオンたっぷりで真夏でも涼しいです!
下から見るのもいいですが、登山道からは滝を見下ろすこともできます。
白竜の滝下から見るか上から見るか、というわけです。
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雨竜沼湿原
湿原についたらボーナスタイム(絶景しかない場所)です!
一周3キロほどの木道は平坦なので歩きやすく、右も左も前も後ろも絶景。まさに天空の楽園です!
どこまでも続く木道と脇に咲く高山植物、どこまでも青い空、遠くに見える南暑寒岳と暑寒別岳、最高の風景の中のトレッキング!
道幅のせまい木道のため時計回りで一方通行です。
歩くのが早い人には一旦止まって道をゆずりましょう!
途中いくつも川や沼があるのでそれもまた最高なわけです。
見れる花
時期によって違いますが、途中たくさんの花が出迎えてくれます。
花にあまり興味がない方も少しでも名前を憶えていくと楽しさがグンとあがりますよ!
7月下旬で見れた花を少し紹介します。
ヒオウギアヤメ
ヒオウギアヤメです。
これが一番多く咲いていました。色も目立つので見つけやすく写真も撮っていて楽しかったです。
花単体で撮るのもいいですが、木道や空、遠くの山とセットで撮ることで雨竜沼湿原感が出てくると思うのですよ!
ニッコウキスゲ
次に多かったのが、ニッコウキスゲ!
エゾカンゾウやゼンテイカなどと呼ばれることもある高山植物です。
キレイに開く花びらと明るくビビットな黄色が好きで前から知っていたお花でした。
ウリュウコウホネ
雨竜沼湿原の固有種、ウリュウコウホネ!
沼に浮いた葉についた花です。
黄色い花の真ん中が褐色になっているのがウリュウコウホネの特徴です。
沼は木道から少し離れているためよく見ないと見つけられないのでしっかり探しましょう!
ヤマアジサイ
湿原につくまではたんたんと登っていく感じですが、ぼくがいった7月下旬の時期だと道のわきにツルアジサイが咲いてました。
だんだんと風景が開けてきたなーと思ったらもうすぐ湿原です。頑張って登りましょう!
シナノキンバイ
シナノキンバイ!いろんな山で見ることができるお花です。
花言葉は「恋、呪い」です。
恋って呪いみたいなところがありますもんね!?
一覧
今回見つけて名前がわかった高山植物です。
覚えていくと一気に楽しめますよ!
南暑寒岳
雨竜沼湿原を回って下山でもいいですが、体力のある方は少し足を延ばして南暑寒岳まで登るとさらに楽しめます!
往復3時間半ほどかかり、結構ルートの長い登山になるので体力のある人向けです!
雨竜沼湿原の一番奥には展望台があり湿原の全景を見れます。そこからさらに上っていくとあるのが南暑寒岳です。
山を登る人なら問題ないですが、慣れてない人だと藪が登山道まで来てるところもあり、緩い気持ちでいくと厳しい山です。
しかし途中から見える風景や山頂の景色は湿原の時とは違う絶景です。
湿原の全景を遮るものなく見ることもできます。
本当に大小さまざまな池が点在してます。すごい。
南暑寒岳は1296mです。決して高い標高ではないですが、場所がかなり奥地で見渡す限り絶景です!
山頂も広く、昼食に最適なスポットです。この日もたくさんの方がごはんをしてました。
ちなみにここからさらに往復4時間歩くと暑寒別岳に行くこともできますが、一日のルートがすごく長くなり、かなりの健脚者向きです。
昼食を食べたら下山です。
またくるときは暑寒別岳まで歩いてみたいですね!
それか違う時期の雨竜沼湿原を見てみたいです!
アクセス
最寄りの道の駅「田園の里うりゅう」から山道を走って登山口まで25kmほどの距離があります。
さらに砂利道が長く続き、15kmくらいは砂利道と舗装路の繰り返す道路です。
すれ違うのも大変な道路である程度運転になれていないと大変です。
道路わきはガードレールもなく、ガケになっているため速度を出し過ぎると危険なのでゆっくり走るようにしましょう。
登山口となる駐車場に管理棟や南暑寒荘やキャンプ場が併設されいます。
ぼくのスマホ(ドコモ回線)は林道始まってすぐくらいから電波がなくなりました。地図のダウンロードなどはお早めに!
まとめ
北海道旅行でくるのは容易ではない雨竜沼湿原です。だからこそ、道民に行ってほしいと思う雨竜沼湿原。
夏の最盛期でも富良野や美瑛に比べればはるかに人が少なく、ゆっくりとアウトドアを楽しむことができます。
時期ごとにも違う風景を楽しむことができるためオススメですよ!
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