こんにちわ、ぜつえん(@zetuenonly)です!
ヒルバーグ ソウロ、アクトを貸して頂いたなかちんさんに借りてのレビューです。
借り物ながら長期間がっつりとフィールドで使いこませてもらいました。
それはそうと、ぼくのMSRに対するイメージは“憧れ”なんですよ。
キャンパーがコールマンのガソリンランタンに憧れるような、テント好きがヒルバーグに憧れるような、そんなブランドへの敬意を持った憧れがMSRにあります。
だからぼくにとってのMSRは少し特別で、盲目的に好きと感じてしまうブランドだったりします。
そのためどうにかして魅力を伝えたい、スペック度外視のMSRだから良い、になりがちなレビューになってしまっていたとしても仕方のないことでそれがMSRの魅力だとも思ってます。
今回はMSRの一体型ウィンドバーナーパーソナルストーブシステムをレビュー、ジェットボイルフラッシュとの比較と選び方の話していきます。
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MSR
言わずと知れたアメリカのアウトドアブランド“MSR(エムエスアール)”
「Mountain Safety Research(マウンテンセーフティリサーチ)」の頭文字を取った名称で、直訳すると“山の安全研究”となります。
1969年にアメリカ・ワシントン州でクライミング用品の安全性を向上させるために設立しました。
今ではクライミング製品よりテント、浄水器、ガソリンストーブ、スノーシューやアバランチツールが有名です。
それでも設立時より一貫しているのはブランド名の通り安全性を重要視しているということ。厳しい環境でも安心して使えるMSRの信頼性はかなり高いでしょう。
個人的には赤系のデザインが多くてほんと好き、大好き。って思ってます。
モチヅキ
MSRはサーマレストを作ったカスケードデザイン社が扱っており、日本ではカスケードデザイン社の製品を扱うモチヅキがMSR製品を輸入販売しています。
よく聞く話で「MSR製品は輸入したり現地で買うとすごい安い。」という話。
事実なんですが、個人輸入や現地で買ったモチヅキさんを経由しない並行輸入は日本での保証対象外となり、修理費用等が非常に割高になります。
そのため一般的な“並行輸入=安い”だけではなく、長期的に見るほど意外とそうでもなかったりするのがモチヅキ取り扱いの、特にMSRの製品保証です。
短期的に使うモノや自分で修理可能なモノなら並行輸入もありかと思いますが、テントやバーナーなど細かい破損が起こりやすいものは日本正規品を買うのが確実かなと思います。
詳細はこちら→モチヅキ・保障と修理について
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ウィンドバーナーパーソナルストーブシステム
そんなMSRのアメリカではずっと発売されていましたが、日本の厳しいガス検査を合格して2020年にようやく販売できるようになったのが「ウィンドバーナーパーソナルストーブシステム」というわけです。
スペック
重量 | 465g |
サイズ | 11.5×10.7×18.1cm |
最高出力 | 1765kcal/h |
クッカー | 1L(ハードアノダイズド) |
比較対象がジェットボイルしかないスペック値。
シングルバーナーと比べれば低い出力も構造としては最適値で、数字だけで比べることはできません。
1Lのアルミクッカーは大きめ。
実測重量(なかちん様ブログ参照) | |
総重量 | 468g |
クッカー | 208g |
バーナー | 195g |
フタ | 14g |
OD缶スタビライザー | 17g |
底カバー | 32g |
→MSR ウインドバーナー ファーストインプレッション レビュー/なかちんのアウトドア活動記
借り物を実測するのもどうかと思ったのでなかちん様のブログから数値を借りてきました。
見た目
知らないとクッカーとバーナーセットなことが分からない円柱クッカー。真っ赤なカバーがMSRらしくて特徴的。
カバーから透けて見えるデコボコな部分も、ロゴも、クッカーの穴も全部がカッコいい。大好き。
ジェットボイル同様のバーナーとガス缶がクッカーの中に納まるオールインワン設計。
110缶、バーナー、OD缶スタビライザーを逆さまにした写真の向きで収納することができます。
ピッタリな収納。
隙間にライターやカトラリーは入れれてもウェットティッシュとかは厳しい。スティックコーヒーなら数本入れれる程度。
底には食事に使えるプラカップがクッカー保護の役割を果たすようにはめ込めます。
隙間が広めで着火用のライターを仕込んでおくのに最適。
クッカー下部は熱効率を上げるためのヒートエクスチェンジャーが付いています。
ジェットボイルとは少し構造が違う渦巻き状でスタイリッシュ。
ウィンドバーナーの特徴の一つであるバーナーヘッドは100%一次空気で燃焼するラジエントバーナー機構。
通常のバーナーは本体下部から取り入れる一次空気と燃焼部から取り入れる二次空気を使って燃焼しますが、ラジエントバーナー機構では二次空気を使わずに燃焼することが可能になっています。
閉じられた空間で燃焼するために炎ではなく、放射熱を使った加熱方法で、そのために他とは異なる広いバーナーヘッド部になっているようです。
そして二次空気を使用しないため、高い耐風性を持ったバーナーなのです。
プレッシャーレギュレーターも搭載しているため、低温下(-6℃)でも火力が落ちにくく、安定した出力を得られます。
SOTOのマイクロレギュレーターやジェットボイルのサーモレギュレーターと同じようなモノです。
クッカーに付いてる断熱用コジーは取り外し可能で、持ち手の裏側のノブを起こすと下に外せます。
クッカーの突起部に引っかかる構造でした。
肉抜きされたプラフレーム+赤いカバーでコジーになっています。
クッカーを丸洗いするときには簡単に外せます。
ちなみにジェットボイル フラッシュのコジーを取り付けることも可能です。が、少し緩い。
体感の断熱力はゴム素材のネオプレンを使ったジェットボイルのコジーのほうが高く感じます。
重量的にはMSRコジー(45g)とジェットボイルコジー(39g)で変えるほどの魅力はないですね。緩いし。
OD缶の脚となるスタビライザー。
110缶、250缶どちらにも対応してます。
開き方が縦回転でジェットボイルの横回転と違って一瞬戸惑いました。これも赤だったらよかった。
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ウィンドバーナーのここが良い
ウィンドバーナーの特徴と良いところ。
燃焼効率の高さ
当たり前といえば当たり前ですが、圧倒的燃焼効率の高さ。
燃焼効率の高さは使用するガス缶当たりのお湯を沸かせる量であり、燃費の良さを意味します。
1泊2日ではわかりませんが、2泊3泊と長期間で使うときに持つガス缶の量を減らすことができるのがウィンドバーナーやジェットボイルの最大の魅力だと思っています。
個人的な話、売り文句として使われるお湯を沸かす速度が速いのは対したメリットではないと感じています。燃焼効率の高さの付加価値みたいなものだと思ってます。
耐風性
そして最大の特徴で、ウィンドバーナーがウィンドバーナーな所以が耐風性の高さでしょう。
ラジエントバーナー機構を実現できたMSRだから得られる耐風性で他のバーナーとは一線を画す耐風性の高さです。
火が消えない耐風性ならSOTO ストームブレイカーが上だと思いますが、風防無しでは沸かないのでちょっと耐風性が別ジャンル。
おそらく、全バーナーの中で最強の耐風性を持っていると言っても過言ではないでしょう。どう考えてもオーバースペックな冒険家仕様です。
んだもんで僕の用途的に日帰り用途でこのバーナーを使うことは無くて、使うならテント内か前室で耐風性の必要性ゼロだったりします。
バーナーとクッカーの接続ポイント
ジェットボイル使用者なら嫉妬で買い替えを検討するレベルで羨ましいのが接続ポイントの多さ。
クッカーの底には12カ所の接続点があり、バーナー側には3ヶ所の接続点があります。
つまりは適当に合わせてもそのままつなげるというわけ。
これがジェットボイルではクッカー、バーナー共に2点しかありません。表か裏かの2パターンでしか接続できないんですよ。
そのせいでクッカーの持ち手、注ぎ口、火力調整つまみの位置が良い感じにならずストレスになりがち。
「その程度」ですが、ジェットボイルをヘビーに使う人ほどウィンドバーナーが羨ましく感じるはずです。
付属底カップが大きく便利
底のカバー兼カップ。約500mlのサイズがあります。
取り皿としてもいいし、マグカップ代わりに使うのもいいでしょう。使わないなら持っていくだけ無駄なパーツですが、割と実用性の高いカップで形状で便利です。
ジェットボイルはこのカップが半分程度しかなくて実用性が低く、代わりにエバニュー チタンカップ400FDを付けてます。
かっこ良すぎる
性能とか関係なく、かっこよすぎるのが魅力。
ギア感というか、MSR感というか、もうたまらない。
ぼくが赤が好きなのもありますが、そうでなくても見た目買いしたくなるバーナーです。
MSRの作ったバーナーだから良いんです。赤いから、カッコいいから、MSRだから、買う理由なんてそんなものでしょう。借り物ですが。
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気になる点
普段からジェットボイルを愛用してるからこその違いで気になる点も多かったです。
着火装置は欲しい
ウィンドバーナーは電子着火装置(イグナイター)が付いてません。
山用シングルバーナーの選び方で散々議論された話で、「どうせ故障するから」「山の上では付きにくいから」「どうせライターを持っていく」だから着火装置は無くても良いという話です。
ぼくとしては「わかる、それがシングルバーナーなら」という感想です。
ちょっと話が逸れるんですが、似た構造のジェットボイルでは安価なモデルのZIP以外には着火装置が付いてます。
この手の一体型バーナーは着火するときにクッカーを乗せた状態で着火してはいけないんですね。着火のためにガスを出したときにクッカーとバーナーの間にガスが溜まり、溜まりすぎると着火の瞬間にガス爆発する危険性があるからです。
でもね、ジェットボイル使用者ならクッカー乗せたまま着してる人多いと思うんですよ。僕を含めてね。
特に前室やテント内といった狭いスペースで煮炊きしてるときにクッカーを横に置いておくスペースがない時は多いです。底が熱くなってたり、お湯が入ってる状態もありますし。
だから付いてる着火装置が点火しないのは仕方ないけど、最初から付いてないのは不便すぎるというのがウィンドバーナーへの感想です。
一応補足しておくとクッカーを乗せたままの点火はNGですし、テント内でガスを使うのもNGですよ。
燃焼音が怖い
耐風性を得るためのラジエントバーナー機構。
最大のメリットではありますが、同時に欠点でもありました。
というのも燃焼音が小さすぎるんです。
放射熱を使った燃焼機構のためか、燃焼音がほとんどしないんですね。
燃焼音がしないと困るのは着火できたかどうかがわかりにくいです。
ガスを出す「シュウーーー」
ライターで着火する「スゥーーー」
みたいな音に変わるんですが、その入れ替わりが屋外ではほんとわからない。そのため着火できてるかわからないのです。
しかも、炎のほとんど出ない放射熱のバーナーのため、日差しが当たってる場所では見た目での着火もわかりにくい。
つまりはライターでの着火が怖いというわけです。
これがSOTOスライドガストーチやMSR ピエゾイグナイタを使うなら多少は良い気がしますが、僕が使うのは小さなBICライター ミニ。着火が怖い。手が燃えそう。
素手なら火傷ですが、手袋なら炎上もありそうです。
だから着火装置つけてくれよって話でもあります。
コジーが薄い
熱いクッカーを直持ちできるためのコジー。
でも沸騰直後だとかなり熱いんです。ジェットボイルのコジーよりも熱いと思うんです。
もっと断熱力高いと良かったなと思いました。
純正ガス缶の高さ
ウィンドバーナーを借りる前から欲しくて即買してましたよMSRのOD缶ISOPRO。
全メーカーのOD缶の中でもダントツにカッコイイからね。
日本発売前にこのOD缶を個人輸入してた人もいた気がしますし、みんなを魅了するMSRレッド。
でもこいつが高いんだぁ。
110缶が715円、250缶が880円です。
内容物がおそらく同じで、内容量が少し少ないであろうジェットボイルのジェットパワーは110缶が506円、250缶が660円。
少し弱いプリムスパワーなら実売価格で110缶が350円、250缶が550円。
MSRのOD缶高すぎると、ランニングコストバカになんねえよと、そういう話です。
OD缶漏れ
別記事にしてますが、ジェットボイルとMSRのガス缶はバーナーとの接続時にガスが漏れます。他よりもずっと多く。
それは同じ韓国の充填元で、それが原因であるとぼくは考えてます。
ジェットボイル フラッシュと比較
普段愛用しているジェットボイル フラッシュと比較。
容量は同じ、あとはフラッシュが出力が上、値段は安い、重量も軽いとスペック的にはジェットボイル フラッシュ一択。
スペックに出ないとこは、ラジエントバーナー機構による耐風性の高さ、レギュレーター付き、接続ポイントの多さ、カッコよさでウィンドバーナーに軍配が上がります。
ちなみにジェットボイル他モデルは800mlクッカーモデルが多く、ウィンドバーナーと比べるならフラッシュが適切かと。
見ながら比べていきます。
サイズ
高さは若干フラッシュが高そう?カタログ値的にはほぼ同じ。
太さは若干ウィンドバーナーが太いようで、蓋やコジーを付け替えても微妙に合いませんでした。
底キャップを外したクッカー自体はフラッシュがやや高い。
OD缶に接続したバーナーはウィンドバーナーが高め。
クッカーを乗せるとウィンドバーナーが少し高くなります。
見るからにバーナー部分が長いのがわかります。
モデルと芸人が並んだ時の腰の位置の違いみたいな重心の差を感じます。
バーナーヘッドはだいぶ違います。
ラジエントバーナー機構のウィンドバーナーは全面がバーナー。
通常のシングルバーナーと同じフラッシュは中央のみのバーナー。
最大火力で燃焼するとウィンドバーナーは全面が赤くなり、周りは青く、そして少し炎が上がります。
フラッシュは直噴型のバーナーに近い燃え方で青い炎がメイン。
ちょっと上から。
目立つ背景黒でもウィンドバーナーは肉眼ではわかりにくいです。
ジェットボイルは青い炎で目立つからかわかりやすい。
火力調整つまみがウィンドバーナーはかなり軽く回りすぎる位に回ります。
逆にジェットボイルは硬め。といってもSOTOやプリムスのシングルバーナーと同程度。
ウィンドバーナーが特に軽いです。
良い悪いはなく、好みかと。
MSRとJETBOILどちらにするか
MSR/ウィンドバーナー | JETBOIL/フラッシュ | |
火力 | 普通 | 高い |
重量 | 重い | やや重い |
値段 | 高い | 安い |
耐風性 | 高い | 低い |
着火装置 | 付いてない | 付いてる |
レギュレーター | 付いてる | 付いてない |
接続ポイント | 多い | 少ない |
カッコよさ | カッコイイ | 普通 |
OD缶の値段 | すごい高い | 高い |
こう比べてみるとより厳しい環境に向いたウィンドバーナーと環境への対応力は低い火力を盛ったフラッシュという印象。
個人的にレギュレーターは合っても無くても多く変わらないと思ってて、スペック的な最大のポイントは耐風性です。
ぼくような日帰りでは使わない、宿泊シーンではテント内や前室でしか使わないという用途なら耐風性はあまり必要が無いでしょう。
もし日帰り登山や宿泊でもテント内で調理することの少ない耐風性があると便利な使い方ならウィンドバーナーも有りでしょう。
冬にしか使わないならレギュレーターもあって困るモノではありません。
もし値段が同じなら多くの人がウィンドバーナーを選ぶんじゃないでしょうか。
ただ倍まではいかないにしても値段の差がありすぎて、ウィンドバーナーが高すぎるのが一番の悩みポイントです。
ウィンドバーナーとフラッシュを比べて選ぶポイントは3つ。
・値段
・耐風性の有無
・見た目の好み
ウィンドバーナー28600円とフラッシュ16280円で、その差12320円。
数年で壊れるようなモノではないので長い目で見れば買えなくはないかなと思える値段。でも28600円のバーナーは高すぎる。安いテントが買えてしまうし、安い冬用ダウンシュラフが買えてしまう。どう考えてもバーナーの値段ではないのは事実。
耐風性と見た目、MSRにその値段差を埋める価値を見出せるかどうかがウィンドバーナー。
耐風性。
ジェットボイルは見た目に反して風に弱いです。元の火力が低いからか隙間風で沸騰速度がガタ落ちします。ただ燃焼範囲が狭いのでザックや小物で風よけを作りやすく、意外と困ることは少なめ。
それでも前室を開けて調理するシーンでも多少の風の影響はあり、それを一切気にしなくていいウィンドバーナーは便利です。
日帰りで使うことを想定している人なら耐風性の高いウィンドバーナーはアリだと思います。逆にテントで泊まる人ならそこまで重要じゃないと思います。
値段、耐風性とイマイチ決めてに欠けます。
なので見た目で決めちゃえばいいと思ってます。
値段高い、重量重たい、それでもMSRのこのバーナーを使いたいと思えるならウィンドバーナーで間違いなしです。
選び方の結論
「MSR ウィンドバーナーとジェットボイル フラッシュどっちがオススメ?」と聞かれたらジェットボイルフラッシュと即答します。
癖が少なく、値段が安いからです。
逆に「MSR ウィンドバーナーかっこよくて欲しいんだけど、ジェットボイルと比べてどう?」と聞かれたら「重いよ高いよ、でもカッコ良くて所有欲満たされるからオススメだよ、だってMSRだよ」と答えるでしょう。
ちなみに僕が今から買うなら3日くらい悩んで悩んでネットでならフラッシュを、実店舗まで行けばウィンドバーナーを買ってしまうでしょう。
この実物見たら抗う自信がないです。MSR信者なもんで。ネットで買うなら冷静になれてスペックや値段、用途でフラッシュを選べそうです。
その程度の選び方で、それが正しいMSRとの距離感かなと思ってます。
モチヅキ的ウィンドバーナーの魅力
MSRの正規代理店であるモチヅキさんが今年オープンした情報サイト「BACKCOUNTRY RESEARCH」
そこでウィンドバーナーについても書かれてます。
ウィンドバーナーは風速5mでも燃費はあまり変わらず、対抗モデルは風速3mで全然沸かなくなり、風速5mでは火が消えたという図
記事を要約すると、
・ウィンドバーナーは高熱効率+高い対風性=消費燃料の計算が安定する
・つまりは食事回数で燃料計算がしやすく、それはズレにくい
・出力(1765kcal/h)はあえて抑えてる、上げることもできたが動作安定性を重視した
・長期間の山やトレイルに適した冒険家のために設計されたバーナー
と言うことがかかれてます。
ぼくもジェットボイルは沸騰速度ではなく、燃費の良さがが魅力という記事を書いたことがありますが、そこに耐風性が加わることで高燃費+燃費が安定するのがウィンドバーナーであるという話なのです。
目から鱗とはこのこと。
公式でこんな記事出されたらたまったもんじゃねえぜって気持ちで読みました。
ソロ向けではないよねって話
話す必要もないのだけど本音の余談。
そもそも沸騰速度は熱効率の付加価値でしかないのでレビューとして出す必要もない気がした。強風下で試すのはアリかと思ったけど、風速を測る道具がないので実用する必要もないなーと感じた。
そんで1Lサイズで実用800ml程度のクッカーが付いたウィンドバーナー。
道具や食べるものが簡素軽量化されている現代に1Lというサイズもデカイし、パッキングサイズもデカすぎる。ぶっちゃけソロで使うシチュエーションは珍しいと思うんです。
耐風性と熱効率の高さで沸騰へのストレスは減りますが、重量増とバック占有率が高すぎてブームに逆行する重くでかく強いタイプのガスストーブなんです。
ジェットボイル フラッシュですら無積雪期に使うには大きく車内コーヒー用と冬山で雪から水を作る用。
2人での長期縦走でバーナー1個にするならアリだと思うウィンドバーナーやフラッシュではありますが、個食時代でテントもバーナーも多くは各個人所有でしょう。
一体型バーナーを探すならより小さい800mlサイズのジェットボイル マイクロモ(340g)がベストバイ一体型バーナーではないでしょうか。
長期縦走なら信頼性と燃費で魅力があるのは事実ですが、無積雪期で燃費と軽量性を求めるならベストバイはジェットボイルスタッシュだと思ってます。
欲しくて買って使うのはMSRだから仕方ないし、安定や効率<重量を求めるなら正解だと思う。
それでも多くのソロ登山愛好家にはもっと適したシングルバーナーがあってしまうと思えるバーナーだと思ってしまうのが事実でした。
雪山や厳しい環境化なら話は変わってくるのだけど、おおよそ日本には過ぎたバーナーだった気がしてしまいました。
まとめ
まあまあ、ぼくらは何かを達成しなきゃいけない壁のあるアスリートではないんです。好きでお外遊びしている一般ピーポーなのですよ。
だからこそスペックや実用性よりも、そのギアを使いたいのか。そのギアを使ってトキメクことができるか。そんなところに標準を合わせるのもいいかなと思ってます。
ぼくにとってMSRがそれで、ウィンドバーナーがそれだったりすることに気付きましたがしょせんは借り物で、実用性に走ってるんだなぼくは。。というオチです。
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