KAMMOKのギアスリングJoeyをレビュー!プチ改造で使いやすく!

道具

こんにちわ、ぜつえん(@zetuenonly)です!

ハンモックの荷物を置く方法はいつも困りますが、いろんなハンモックメーカーが出しているギアスリングは最適な方法のひとつです。

KAMMOKはJoeyというギアスリングを出しています。ぼくも持っていますが、少し使い勝手が良くない印象があり使用頻度が低かったです。

今回は改造して使いやすくしたので、プチ改造の方法とJoeyのレビューを一緒にしていこうとしようと思います。

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KAMMOK Joey(ジョーイ)

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金額 35ドル
日本金額(税込) 5390円
重量 155g
最大容量
75Lザックor
27kg(犬や子供は×)
素材
40Dリップストップナイロン
DWR/1200mmPU

重量155g、ぼくが使っているグレゴリーのバルトロ75Lのサイズならギリギリ乗りますが、それ以上大きいと厳しいでしょう。大きくなるほど使い勝手が悪くなります。

30Lなら不満はなく、50Lだと少し大きくて邪魔だな、という感じです。

耐荷重は27㎏で犬や子供など生き物はダメ、というのは吊るすロープが細いので安全面を考慮してのことでしょう。

生地はRoosingleなどと同じ40Dナイロンです。

ちなみにJoey(ジョーイ)は「カンガルーの子」を意味する言葉。Roo(カンガルー)の下につけるJoey(カンガルーの子)ということですね!面白い。

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KAMMOKのJoeyはギアスリングと呼ばれるハンモック用の道具です。

ハンモックの下に小さなハンモックを吊るしそこにザックや靴、荷物を置くことのできます。

地上から浮かせて道具を保持できるので汚れる心配がないというのが最大のメリット。

ただ写真のように地上ギリギリにするとロープが微妙に伸びて朝起きたら地面についていたり、雨の跳ね返りで濡れることがあるので少し高めに設置するのが本来の使い方でしょう。

Joeyの生地は多少の撥水性もあるので跳ねかえりの雨程度なら問題はないです。

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Roosingleと比較しておくとこのサイズ差。

かなり小さいです。その分軽く、取り扱いもしやすいです。

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両端に1~2mmほどのコードで作られたデイジーチェーン状のリングがあるだけの作りです。

ハンモックとツリーストラップをつなぐカラビナに輪っかを付けて設置します。

7か所輪っかがあるので7段階で高さを調節することができます。

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収納ポーチの口元です。

ボタンでどこかに吊り下げるループと通常のループがあります。巾着タイプのポーチでバックルじゃないのが個人的には好きです。

ハンモックもバックルじゃなくて巾着でいいのにと思ってしまいます。

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Roosingleと並べて、ほぼ同じサイズです。

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ただ厚さはJoeyのほうが薄く、Roosingleは中身がパンパンなのに対してJoeyはかなりスカスカです。

重量も155gと軽量なのでそれで道具をつけれると思うとかなり魅力的な道具です。

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どこが不便なのか

一見便利そうなこのJoeyの何が不便だったのか。それは使わないとわからない微妙なところです。不満な点は大きく3つあります。

背中やお尻が当たる

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まずは寝た時、座った時に背中やお尻が荷物に当たるということ。

寝た時なら角度を調節すれば当たらないこともありますが、座るシーンだと高確率で当たってしまいます。

ぼくはハンモックを椅子代わりにするのでこれは割とストレスでした。

ただこれはハンモックを高く、ギアスリングを低くして距離を離せば当たらなくなり解決できます。

しかしそうすると他の不満がでてくるのです。

座る高さの下につけるのは難しい

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座った時にお尻と当たらない高さにしようと思うとハンモックの位置が高くなってしまいます。そうするとハンモックに座った時に足が地面につかず不安定になるというデメリットが出てくるのです。

何度か試してみて、ハンモックを足の着くの高さで設置し、ギアスリングは地面につくギリギリで設置すれば30L程度のザックの場合はお尻につかずに設置することも可能でした。

ただその調整がものすごく難しいという欠点に繋がるのです。

荷物を載せたまま高さを変えれない

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高さを変えるときにはデイジーチェーンでの接続のため一度カラビナから外し、またつける、という手順になります。
ただロープが細いこともあり、重い荷物が入った状態ではぼくには調整が厳しかったです。

そのため一度荷物を降ろし、高さを調節して、また荷物を載せる。すると荷物の重量で思ったより低かったり、高かったりということが多々起こります。

デイジーチェーンが7カ所しかないのでその幅でしか調節ができず、微調整に向いていないというのが欠点でした。

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プチ改造

というわけで改良点は。

・荷物を載せたまま高さを調節できるようにしたい。

・お尻、背中と当たらない配置にできるようにしたい。ということです。

ぼくはパラコードを使って問題を解決したので紹介していきます。

ロープワークで解決

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まずはもともとついていたロープを外していきます。

ループで通しているだけなので緩めれば簡単に外すことができます。

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片側を外した状態です。

ハンモックも同じ構造でできていますが、生地の端に筒を作り、そこに紐を通しただけの簡易的なモノです。

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そこに4㎜のパラコードを通していきます。4㎜のパラコードの耐荷重は250㎏なので安心ですね。

通すパラコードはぼくは2mにしました。2~2.5mが理想かなと思います。使うハンモックのサイズでここの理想の長さは変わると思います。ただ長すぎるのも良くないです。

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通したパラコードの先を玉結びしてこの後の結びをほどけにくくして、ふた結びで結びます。

画像の状態がふた結びでこの状態で締めこむだけです。

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ふた結びをして締めこむとこのようになります。

右側の結ばれたパラコードは位置をずらせるので、さらに締めこんでいきます。

自在結びに近い状態です。

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このようになります。これであとは吊るすだけです。

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伸びた反対側にAmazonの格安ラインロック風のプラ金具を付けます。この金具は4㎜か3㎜で使うことができます。ぼくはよく使うのが4㎜だったので4㎜でやってますが、軽量を考えるなら3㎜でも大丈夫です。

通し方はこのまんまです。4㎜パラコードだと端の溶かし方では通らないので細くなるように溶かすか切るかして通しています。

通した先は抜けないように玉結びで固定します。

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ここまででこの状態になります。

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さらに4㎜のパラコードを20cmほど使い、この形の結びを作ります。

片側に二重止め結び、反対側に玉結び(ひと結び)をつなげて2つ作ります。

二重止め結びの輪は反対の玉結びを入れるので小さめに、末端は少し長めに作りほどけにくくします。

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これはこのように使って固定するためのものです。

二重止め結びの輪が大きすぎると抜けやすくなるので通せるギリギリの輪の大きさにするのが理想です。

そしてここまでをギアスリングの左右に作ります。

4㎜パラコードは2~2.5mx2本、20cmx2本で4.4~5mほど使うことになります。

設置

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ぼくはカラビナを使っていないのでツリーストラップにつけています。

ハンモックとツリーストラップの接続がカラビナの方はそのカラビナにつけます。

簡単には抜けませんが、ある程度引っ張られていないと抜けてしまうので、つけたら何回か引っ張って抜けないのを確認しておきましょう。

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遠目で見るとこのようになります。

両側をこのように接続することでギアスリングの接続完了します。

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ラインロック風プラ金具の使い方。

ギアスリング側を片手で少したるませ、もう片方の手で金具を調整します。

つまみ部分を起こすようにすると自在金具のように長さを調節することができます。

たるませずにやると金具破損の危険などがあるので、両手でやるようにしましょう。

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これで設置完了!荷物を載せたまま微調節ができるので地面ギリギリの高さにすることができます。これで1つ目の問題点は解消です。

そしてお尻が当たるという2つ目の問題点ですが、この写真では若干ギアスリングが左に寄っています。

ハンモックのポーチが真ん中なのを基準にしてもらえるとわかるかと思います。

これが2つ目の問題点解消のアイディア。

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寝る場合はギアスリングを寄せた側と反対を頭にして寝ることで荷物と干渉しにくくなります。

ただ荷物のサイズ、寝方、ハンモックの種類などで干渉する可能性はあるので、注意。

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座る場合はこれも、ギアスリングを寄せたのと反対側に少しずれて座ることで足をついて座れ、荷物とお尻が当たらなくなります。

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注意点は左右にギアスリングを寄せすぎるとギアスリングを吊っているロープとお尻や背中が当たるようになること。

なので適度に、というところです。

このときは30Lのザックに10㎏ほどの荷物を入れた状態でした。

10㎏なら荷物を載せたまま高さを調節でき、金具のロック力が足りなくなることもなかったです。

まだ使用回数が少ないですが、50Lや75Lのザックでは少し用途が変わるかもしれません。

ただ10㎏程度の荷物の30Lのザックならかなり有用です。おそらく50Lくらいなら問題ないかと思います。

荷重に関してはプラ素材なのが懸念です。簡単に壊れはしないだろうと思いますが、過信は禁物です。壊れ物などを載せて高く吊るのは注意ですよ!

ロープワークの説明で長くなりましたが、かなり簡単にできる作業です。

シートゥサミットやenoのギアスリングも同様のことができるかと思います。

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上部に配置

カモックマンティスとジョーイ

カモックマンティスなどリッジラインがあればそこに。

カモックルーなどリッジライン無しなら、リッジラインを吊ったとこに。

と、上部に設置するのも便利です。

写真の場合は、右側が頭で足元の上にギアスリングがくる配置になります。

身体を起こせばアクセスできますし、アンダーキルトと併用もしやすく、蚊帳内に配置できます。

欠点は、それ用の形状にできてないため、形のフィット感が良くなく、横がゆるゆるになること。

 

KAMMOKのJoeyです。国内だと割高で、公式から買うと安くなります。送料がかかるのでハンモックやツリーストラップと一緒に買うのがオススメですよ!

 

パラコードはあると何かと便利です。使いやすい色を持っておくと重宝しますよ!ぼくは赤の4㎜が至高!

 

タープの設営やテントの張り縄でも使える金具です。3~4㎜パラコードで使えます。かなりオススメのアイテムですよ!

KAMMOKのハンモックのススメ

KAMMOKのハンモックとJoeyを合わせると同じカラーで統一感を出すことができます!今一番愛用しているのはRoosingle!

KAMMOKの個人輸入はかなり簡単ですよ!日本ではまだ流通が少なく割高なので、数個のものを買う場合は公式サイトからの購入がオススメです!

KAMMOKはすべての製品に永久保証がついています。ぼくの破けたハンモックも新品にしてもらえました!もちろん無償です!

海外メーカーですが、KAMMOKはとても信用のできるメーカーです!

まとめ

ハンモックは自由度高くて本当に楽しいです。ぼくはこのようにしましたが、もっといいアイディアがあったら教えてほしいです!

不便だったギアスリングも使いやすくなって快適さはさらに増していくのでしょう!

ただ、買ったはいいけど使われなくなるギアの代表格なギアスリングだったりもします。

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