厳冬期に百名山の雌阿寒岳に登ってきた!神秘的な森からの最高の雪山風景が見れた!

アクティビティ

こんにちわ、ぜつえん(@zetuenonly)です!

2019年2月2日土曜日に百名山の雌阿寒岳に登ってきました。

夏の雌阿寒岳は登ったことがありましたが、冬の雌阿寒岳は初めてです。

中々強い風でしたが、晴天に恵まれて最高の山行になったので写真メインで書いていこうと思います。

写真多めなので文章飛ばして写真だけ見てもらっても楽しめると思います!

雌阿寒岳登山の前日にタウシュベツ川橋梁も見に行きました

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雌阿寒岳

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左側が雌阿寒岳、右の円錐形の山は阿寒富士です。

雌阿寒岳は標高1499mの百名山です。百名山の登録名が「阿寒岳」となっていて、また近くには雄阿寒岳という山もあるため、雌阿寒雄阿寒で夫婦山として一緒に見られることが多いです。

が、百名山は雌阿寒岳です。

今も活動する活火山で昨年11月には火山性地震が増加し、噴火レベルが2に引き上げられてました。すぐに1に戻りましたが。

湖が周辺にいくつか点在していて、マリモで有名な阿寒湖や北海道三大秘湖のオンネトーは雌阿寒岳が噴火したときにできたと言われてます。

火山なので周りに有名な温泉がいくつもあるのもうれしいところですね。

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野中温泉横から雌阿寒温泉コースで

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夏はオンネトー横から登るコースと野中温泉の横から登るコースの2コースがあります。

冬はオンネトーまでの除雪がされてないため野中温泉コースがメインになります。

今回、ぼくも野中温泉コースから登ってきました

オンネトーは凍結して上に乗ることもできるためスノーシューハイキングで行くという違う楽しみができるようになります。

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野中温泉横の除雪された登山者用の駐車スペースがあり6台くらい止めることができます。

天気もよく野中温泉の後ろに雌阿寒岳がはみ出てて気持ちが高ぶってきます!

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車を降りた瞬間にツーンと硫黄臭がしてきます。近くを流れる川が硫黄で黄色っぽい白になってます。

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事前に調べたところラッセルでスノーシュー必要や山頂直下はガリガリでアイゼンつけました。という情報がありましたが、わからないので全部持ってく安全第一な単独行のスタイルで行きます。

冬は外付けするスノーギアが増えてしまい、ザックは空いてるのに外側がごちゃごちゃになってしまいます。ギア感がすごい。

結果的にスノーシューは一度も使わなかったです。

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3合目までは神秘的な森歩き

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駐車場のすぐ横に登山口があります。準備してる間にソロの男性が2人きました。

晴天の土曜なのでみんな来るよなーって感じです。

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雌阿寒岳は活火山なのでいざ噴火した際にどうするか、というのが至る所に書いてあります。御嶽山や草津白根山のことを思うと絶対噴火しないと言えないので怖いです。「注意CAUTION」と赤で書かれてるのがほんと怖いです。

さあ、登山届を書いて出発です。

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3合目までは森歩き。

夏来た時も思ったんですが雌阿寒の森はものすごく幻想的です。倒木の感じとか静けさとかもなんですが、他と違うオーラを感じます。

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雪で隠れて、盗採したらどうされてしまうのか。

ここは高山植物が多く花の百名山にもなってます。夏に来た時はコマクサを見ることもできました。火山なのに植物が有名なのもすごいですね。

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トレースがしっかりついていて、ルートを占めすピンクテープもたくさんあるため道に迷うこともないですし、スノーシューもいらないです。

冬はトレースの有無で行動時間全然違うので、あるとほんと助かります。

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空が明るんできました。が西側から登ってるので雌阿寒側から太陽が昇るため太陽に会えるのはまだ先です。

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反射した光で森がより幻想的になっていきます。森歩きが楽しいと低い山も楽しいので楽しいです。

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3合目から4合目は踏みぬき地獄

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気付けば3合目。

まだこの時は知らない。3~4合目がこの時期のこの山の核心部だったということを。

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高いマツの樹林帯を抜けたので少し展望が開けてきました。

この先少し斜面をトラバースして山頂を目指す夏道ルートをたどります。

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雪から手が出てて怖い。掘ったら人もついてそうで。

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下界はもう明るい。どこまでも森って感じです。

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多分あの辺が山頂です。

そしてハイマツ地帯に出てトレースがなくなりました。夏道もわからないですし、歩きやすそうな道を切り開いていきますよー

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めっちゃ踏みぬく。踏み抜く。深いとこはお腹まで。数歩おきにズボズボと。

ぼくのトレースを歩いて後ろから来た方もズボズボ踏み抜いてます。下手なトレースで申し訳ない気持ちいっぱいです。

でも景色サイコー。

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踏み抜き地帯はスノーシュー履くと抜けなくなるのでツボ足のほうが快適です。いや地獄ですけどね。

沢になってるところで地獄終わりですね。だいぶ夏道からそれてたみたいです。

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沢の雪がキレイ。

ここから左側の尾根を登っていくんですね。

でもここまでで後ろから来てた2人の方は撤退していきました。

雌阿寒の朝は遅い、彩雲と岩と雪のトリプルミックス

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4合目。だんだん風が強くなってきたのでアウター着て直登です。

雪が締まって踏み抜きがほとんどなくなるのと、岩が出てる部分も多いです。

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シュカブラっていうんですが風でできて雪の模様ですね。風紋や雪紋とか言ったりもします。

いつも強風な証みたいなものですね。

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凍結して雪の積もったオンネトー湖です。あっちもいきたいぜ。

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斜面から見えてきた山。コントラストはっきりで凛々しいのでこの山が雄阿寒岳だと思ってたんですが、フップシ岳という山でした。あっちも登りたい。

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山頂の辺りの雲が虹色に染まってます。

彩雲という現象で太陽光が雲に当たって水滴が乱反射してわちゃわちゃーってなって起こるらしいです。難しいことはわからないです。

昔から彩雲は良いことがある前触れとして扱われてるそうですが、すでにサイコーなのでこれ以上良いことあると下界に戻れなくなってしまいます。

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やっと日の出!時間だと10時6分です。平地だと6時50分とかです。

雌阿寒の朝は遅いという。

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影で自撮り。全方位の景色が良くて前見たり後ろ見たり忙しいです。

強風と極寒とサクサク地面

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気付けば8合目。

エビのしっぽとまではいかないですが、看板についた雪が風の強さを表します。

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これはもうよくわからないけど、風が強いとこんなことになっちゃうんですね。

ちょっと怖い。

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だいぶサクサク雪面になってきたのでアイゼン装着

風が強い中つけると手も体もどんどん冷えてきますね。

ペツルのワンタッチ、セミワンタッチ切り替えできるバサック使ってます。

靴との相性が良く、刃が他のメーカーに比べて格段に鋭い気がします。


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登るぜー超登るぜー!風で身体が押し上げられる感じでどんどん登れる!たのしー!

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ラストの登り。あの先が山頂!

もう岩出すぎ、岩をアイゼンで歩くの不安定で怖いです。

噴煙上がる展望満天の山頂

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びょーん!山頂ドーン!最高の景色だぜ!

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ゴーゴーいいながら上がる噴煙の先に見えるのが阿寒富士

雪ほぼないけど凍結してそうです。滑ったら登山口まで一瞬ですね。

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火口です。真ん中に赤沼って水たまりがあるんですが凍ってます。

いろんなとこから煙出てて、この山は生きてる感あります。

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左の黒いのがフップシ岳で、白い阿寒湖を挟んで右上が雄阿寒岳、その右下のちょっと低めな茶色い山がフレベツ岳。って感じですかね。

山頂で見えた他の山の名前言ってく現象なんなんですかね?

だんだん覚えてくると人といるときに見えた山の名前を言い続ける現象に続くんですが、やりすぎは良くないですアレ。

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ロープも凍るような風と寒さ。停滞すると体冷えちゃうんで帰りましょう。

下山

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めっちゃ急で怖い!中途半端に岩出てるのも怖い!でも、たのしー!!

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登ってきた自分のトレースを頼りに下っていきます。

雪についた足跡がストーリー性ある写真を演出すると思ってるんですが、撮ってる人のエゴなんですかね。

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山頂側を見返してもやっぱり足跡が下りてきた感じのストーリー性出すと思うんですが、見る人にはどう伝わってるんですかね?

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4合目の手前の沢部。

登りと下りの足跡でちょっと濃くなったトレースがストーリー性を・・・。

冬山足跡写真展とかいいと思うんですよ。思ってる人多いと思う。

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登りは日陰でしたが、下りは日が当たり明暗のある雪景色に変わっていました。

時期だけでなく、時間でも山は違う顔を見せてくれます。ほぼ人です。

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樹林帯はソリの滑り跡がありました。

登山届に数人名前が増えてたので樹林帯だけ登ってた人がいたんですね。

山頂を目指すだけが山じゃないですし、冬はレベルに合わせた山行スタイルが大事ということを再認識させてくれます。

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下りは滑り落ちるように一瞬。

晴れてくれたのでサイコーの山でした。

登り3時間

下り1時間半

冬だとちょうどいいくらいの時間ですね。

3時間であの景色にたどり着けるというのは何度も着たくなりますが、自宅から車で片道6時間なので、気軽に来れないのがネックです。でもまた来たいです。


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まとめ

タウシュベツの星空からの快晴の雌阿寒岳という最高のコンボを決めることができて大満足です。

今年は道東方面の積雪がすごい少ないみたいですね。山もそうですが、道路がアスファルトむき出しのところが多いです。

今月後半には雌阿寒岳もっとガリガリで危ない感じになると思うので自分の登山レベルをしっかり見極めて登っていけるようにしたいです。

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