こんにちわ、ぜつえん(@zetuenonly)です!
3年半ほど前にテンカラ釣りを始めてから渓流の世界にどっぷりとハマってしまい、特に今年は川にいる日数が多かったです。
道具がシンプルで、お金のかかりにくいテンカラなのを良い事にコスパ良く楽しんできました。
ただ釣行日数が多すぎて、常に降り続ける竿にはお金をかけてもいいのでは?と竿を新しく購入しました。
釣竿のレビューなんてできるほど竿を知りませんが、買って満足度の高かったものでレビューしないのは失礼かなと。
今回はSHIMANO 天平テンカラNB LLS33をレビューしていきます。
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テンカラ竿購入の理由
これまで使ったテンカラ竿の経歴と購入した竿の話。
テンカラ竿歴
テンカラを始めるタイミングで購入したのが「魚釣三昧 三代目てんから兄弟 3.3m」
Amazonで売れてるテンカラ竿で3~4000円で買える非常にお手軽な竿です。
テンカラの定番は3.3~3.6m程度の長さです。スタンダードながらやや短い3.3mを選択。
先端側を2回折りましたが、近所の釣り具屋でパーツを取り寄せて使ってきました。
ぼくのテンカラの歴史はこの竿と共にあると言っても過言ではなく、色んな思い出が詰まった竿です。
今になって思えば、80gとやや重いのが欠点でした。1日振り続けるにはもう少し軽いほうが良いです。
そして先調子(7:3位?)で、狙った位置にキャスティングはしやすくテンカラ入門には良い竿だったように思います。
ただ25cm↑位の魚になってくると取り込みまでが不安定な気がしました。
ぼくの口癖で言うなら「竿折れるー」という感じです。大きい魚ほど不安を感じる硬い竿でした。
どうやら安い竿ほど硬い傾向にあるようです。
テンカラをしてると源流好きになり、少しでも上流で魚を釣りたい欲が出てきました。
上流~源流域は頭上に木が覆いかぶさったキャスティングスペースも無い場所も多くあります。
そんな場所用に同ブランド「魚釣三昧 二代目てんから源 270」を購入。Amazonで見つけれなかったのでリンクは240。
たった60cm短くなっただけですが、57gと軽量で一気に取り回しが良くなって、源流域での釣りが楽しくなりました。
この竿も案の定、硬い硬い竿ですが、短いのでそこまで気になりません。
購入した竿
テンカラ3年生の今年、ちょっと良い竿を購入しようと決意。
ある程度の方向性を決めて竿を絞り込みました。
・有名ブランド品
・エントリーグレード
・330cm前後
・コルクグリップ
・重量軽め
テンカラ竿としてのスタンダードなモノが欲しかったので、修理パーツが長い年数手に入りやすい有名ブランド品。シマノとかダイワとか宇崎日新とかですね。
そんな有名ブランドのエントリーグレード。金額で8000~15000円位です。
長さは初めて購入したものと同じ330cmに。自分の釣り傾向からこれ以上の長さはいらないけど、短すぎても用途が限定されるため技術次第で広く使える長さという認識です。
コルクグリップは見た目が好きなので。
重いよりは軽いほうが良いと軽めな物(80g以下)。
この辺りが選んでいく候補でした。
そして買ったのは天下のシマノ 天平テンカラNB LLS33。
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SHIMANO 天平テンカラNB LLS33
スペック
SHIMANO 天平 テンカラ NB LLS33 |
|
長さ | 326㎝ |
仕舞寸法 | 49㎝ |
継数 | 8本 |
重量 | 65g |
先径 | 1.0㎜ |
元径 | 10.2㎜ |
カーボン含有率 | 92% |
定価 | ¥19,800 |
33(326cm)と36(364cm)の2サイズ展開。
ソフトケースが付いてきたのが地味に嬉しい所です。使いませんけどね。
仕舞い寸法は45cm位だとデイパックにも入れやすく便利ですが49cmとちょっと長め。それでも斜めに入れれば十分パッキング可能なサイズ。
50cm以下なら機内持ち込みもできるので遠征にも持っていきやすいです。
重量は65gとかなり軽めで嬉しい。
レビュー
かっこいい。それが大事。
先端のキャップがやや硬めで取れにくいのは良いとこですが、たまに硬すぎて取れなくなってしまうこともあるのは面倒。
エンドキャップが金属製で何とも言えぬ高級感を感じてます。
ちなみに買って早々、
渡渉中に転倒→
竿も自分も流される→
自分は陸に上がる→
竿が十数メートル流れる→
竿を救出→
エンドキャップが無くなってる→
エンドキャップ取り寄せ
ということもありました。
シマノを取り寄せれない釣具屋なんてほぼ無いだろうことがシマノの強みです。
三代目てんから兄弟よりもコルク部が長くて手に馴染む気がします。
振ってみるとかなり柔らかく、ふにょふにょ、な柔らかさなのに、しっかりと狙ったポイントに飛んでいきます。
当たり前な狙ったところに飛ぶことがテンカラでは一番大事。
初心者ほど良い竿を使うべきと言われるのはそのためでしょう。3本目のテンカラ竿になるとなんとなく竿の性格というか違いがわかるようになってきた気がします。
今までの安い竿に比べて格段に柔らかいのを感じます。
キャスティングが少しもわっと、ふわっとした感覚。
てんから兄弟がサッサッとキャスティングするのに対して。
天平テンカラは、ほいほいにゅーんという感じ。
感覚に任せて書くとやはり一眼のレンズのレビューみたいな感覚的で抽象的な表現になってしまうものですね。
個人的にてんから兄弟と比べて一番違いを感じたのが、30cm↑の魚が掛かった時の安定感の高さ。
竿の柔さのおかげだと思ってますが、多少泳がれてもいなせますし、てんから兄弟のような「竿が折れそう」という不安さも無くなりました。
そういう意味でサイズの大きい魚を取り込むまでの安定感の高さは段違いです。
この竿のおかげで今年は30cm越えを何匹もあげてこれました。
安定して大物を釣れるようになると釣りの幅が広がってテンカラがもっと楽しくなりました。
上流源流へと登っていくしかない釣りスタイルでしたが、天平テンカラのおかげで大きな魚を釣る楽しみも知りました。
そういえばちょっと良いランディングネットもメルカリでハンドメイド品を手に入れました。テンカラ師はネット持たない人が多い印象ですがずっと欲しかったのでついね。
ラインはオレンジのフジノ ソフトテンカラ 4mを少し短くして3.8m位で使ってます。
ハリスはフロロ1号を1~1.5mです。
ソロが多かったテンカラも、気づけば友人と行くことも多くなりました。
きっとこれも天平テンカラのおかげなはず・・・。
上がるテンカラ力。
タイイングもするようになりました。
視認性の高いエルクヘアカディスが相棒です。
パーツの取り寄せやすさ
ところで買ってすぐに先端を折ってしまいました。
リリアンのみ付け替えて修理無しで使えています。
下栓キャップもそうですが、延べ竿は折れてもパーツ取り寄せで簡単に修理ができます。
そのため消耗品ではなく、折れてもパーツ取り寄せて使い続けられるモノです。
そんなときに有名ブランド、シマノなら型落ちしてもパーツが手に入る物も多く、末永く相棒として使い続けられるはずです。
シマノの場合、シマノカスタマーセンターから竿それぞれのパーツ価格を調べることができます。
ただ竿のグレードが上がってしまうとパーツ価格も上がっていくので雑に使いやすいのが天平てんからクラスかなと思いました。
そういう意味では1万円代がスタンダードな竿なんでしょう。
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テンカラ竿論
キャスティングが重要な釣りであるテンカラ。
竿が良くなればキャスティングもしやすくなるため「初心者こそ良い竿を」と言われます。
知識ゼロから始めたテンカラ初心者の意見としては、最初に買う竿は3000~5000円程度の竿がベストだと思ってます。
それはテンカラにハマれるかわからないから。あと折るから。
渓流釣りを楽しみたいならテンカラで有る必要は無く、魚を釣りたいならテンカラは選ぶべきではないというのがこの3年間のテンカラ経験でわかったことです。
釣果を求めるなら餌釣りを。
どこでも万能に釣りたいならルアーを。
ルアーは嫌で道具にこだわりたいならフライをするべきです。
ではテンカラは何がいいのか。
テンカラがしたいからテンカラをする!、それがテンカラをする理由だと思ってます。
テンカラは万人向けではなく、かなり癖の強い、熱狂的じゃないと続けられない釣りだと感じてます。
だからこそ初期投資は抑えて、確実にハマってから高額投資をすべきだと感じました。
ぶっちゃけ30cmのイワナを釣るのに高い竿だから釣れたなんてことはあり得ません。
3000円の竿で釣れない人は高い竿でも釣れませんし、高い竿で釣れるなら3000円の竿でも問題無く釣れます。
ただそこに軽さ、キャスティングの気持ち良さと精度や所有欲が増える程度です。
細かい違いだからこそ、長く続けないのなら3000円の竿のほうが満足度は高いでしょう。
それでも釣りにハマってしまったのなら道具に投資することでQOTが上がるのは間違いありません(QOT=Quality of TENKARA)
竿なんて何本持ってたっていいんですよ。ハマったならちょっと良い竿を買うべきです。
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候補になった竿
今回、候補としたブランドが「シマノ・ダイワ・日新」でした。
軽量性と値段で言えば日新なんですが、餌釣り竿で日新の「宇崎日新 2WAY 遊々山 ZX」を使ってて、すでに2回折ってるんですよね。
レビューを見ても日新は細く軽くて折れやすいような印象を受けます。
実用ではシマノも軽さ重視で比較的強度は低め、ダイワはタフな印象です。
第一候補は日新ZEROSUM(ゼロサム)テンカラだったのですが、使ったことないドメジャーなシマノにしました。
ちなみにダイワ テンカラX33も良さそうでしたが88gと重すぎたので止めました。
2023 天平テンカラ
2023年にマイナーチェンジしました。
全面コルクグリップから、コルクとEVAミックスグリップになりました。
23天平テンカラ | 旧天平テンカラ | |
長さ | 323㎝ | 326㎝ |
仕舞寸法 | 48.7㎝ | 49㎝ |
継数 | 8本 | 8本 |
重量 | 64g | 65g |
先径 | 1.2㎜ | 1.0㎜ |
元径 | 10.8㎜ | 10.2㎜ |
カーボン含有率 | 99.9% | 92% |
定価 | ¥20,000 | ¥19,800 |
すでに先端側を2回折ってて弱いなーと思ってましたが1.0mm→1.2mmに強化されてますね。
3cm短くなって1g軽くなり、カーボン含有率が増えました。
グリップは好みが分かれますが、スペック的には断然新バージョンが魅力的です。
まとめ
ハマるかハマらないかわからない遊び、からハマってしまった遊びに昇華したテンカラ釣り。
ほとんどお金をかけず、時間はひたすらかけて遊んできました。
雑に使いやすい物が性に合う自覚があるので「ちょっと良い」くらいの道具がベストだなと思ってます。
その価値観もまた個人差が大きく、自分の中でも年々変わっていくんですけどね。
今までからずいぶんランクアップした竿で満足度は高く、さらにテンカラに引きつけられていくのを感じてます。
来シーズンもテンカラ釣りが楽しみです!
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