こんにちわ、ぜつえん(@zetuenonly)です!
全国1億人の車上生活者の皆様こんばんわ。
VANLIFEって言葉に馴染めません。
車に組み上げるサブバッテリーシステム。鉛蓄電池からリン酸鉄リチウムイオン電池が主流になってきてるのを感じます。
ただリチウムイオン電池に共通する弱点が寒さで、実は0度以下では充電ができないのです。
しかし欠点を克服した製品も登場しているのです。
今回はヒーター機能内蔵で-20度でも充電できるLiTimeの100Ahリン酸鉄リチウムイオン電池をレビューします。
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LiTime(旧AmpereTime)
中国のバッテリーブランドであるAmpereTime(アンペアタイム)。
14年前に創業したようで、2009年前後の創業でしょう。
2023年1月1日に、社名をLiTimeに変更しました。リチウムタイムでしょうかね。
製品自体は全く変わらず、ロゴが変わっただけです。
記事中ではAmpereTimeロゴの製品を使っていますが、LiTimeのものと全く同じものです。
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リン酸鉄リチウムイオンバッテリー(LiFePO4)
まずはリン酸鉄リチウムイオンバッテリーの話から。
リチウム(Li)と鉄(Fe)とリン(P)が使われているのでLiFePO4とも呼ばれます。
電池 | サイクル寿命 | 用途 | 特徴 |
リン酸鉄リチウム | 2000-4000回 | 電気自動車 蓄電システム |
サイクル寿命 安全性が高い |
コバルト酸リチウム | 500-1000回 | 携帯電話(スマホ) ノートパソコン デジタルカメラ |
最もバランスが良い 高価 熱暴走の危険 |
マンガン酸リチウム | 300-700回 | 電気自動車 電動工具 |
安価 安全性が高い |
スマホや充電機器でよく耳にするリチウムイオン電池には多くの種類があります。
一長一短であり、それぞれのメリットデメリットを活かして使い分けられています。
ポータブル電源やEV車などで使われることが多いバッテリーが、リン酸鉄リチウムイオンバッテリーです。
他のリチウムイオンバッテリーに比べ、サイクル寿命が長く、発熱しにくい安全性の高さが特徴です。
エネルギー密度が低いという欠点は、容量辺りの重量サイズが大きくなります。とはいえ鉛蓄電池に比べればはるかに軽量です。
サイクル寿命・・・
満充電から放電までの繰り返し充放電できる回数。本来ある容量の約80%になる回数がサイクル寿命と言われる。
サイクル寿命が長くなると買い替え頻度が減るため、初期費用が高額でも長く使い続けるほどコスパが良くなります。
ここ数年でポータブル電源のトレンドも変わり、Anker、BLUETTI、EcoFlowなどの大手ブランドは「長寿命」「安全性」を売りにリン酸鉄リチウムイオン電池を使用しています。
少し前まで、車中泊者が車載するサブバッテリーと言えば低コストな鉛蓄電池が定番でした。
しかし、使い勝手の悪さとサイクル寿命の短さから手軽とは言えないモノでもありました。
リン酸鉄リチウムイオン電池は3-4倍の値段はしますが、はるかに使いやすく大容量長寿命と高い安全性で今の車中泊用バッテリーの主流になってきています。
ポータブル電源に比べると車内に充電システムを作るのに手間と知識が必要ですが、安く大容量でより自分に適したシステムを構築しやすいのも特徴です。
リン酸鉄リチウムイオン電池の欠点に、製造コストの高さがあります。
市場シェア55%以上を中国で作られているようです。EV車で使われるからでしょうけど、ポータブル電源やリン酸鉄リチウムイオンバッテリーが多く出回ってる背景も見えてくる気がします。
KEPWORTHで、リン酸鉄リチウムイオン電池は2年ほど使って特徴も理解しています。
鉛蓄電池との比較はこちらの記事を参考にしてください。
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100Ahバッテリー
今回使うのは旧AmpereTimeの12V100Ahのヒーター内蔵リン酸鉄リチウムイオンバッテリーと、別売り12V20Aの専用充電器です。
LiTimeブランド版はまだヒーター内蔵モデルは出ていませんが、そのうち出るようです。
スペック
公称電圧 | 12.8V |
容量 | 100Ah |
エネルギー | 1280Wh |
充電温度 | -20~50℃ |
サイクル寿命 | 約4000回 |
サイズ | 329×172×214㎜ |
重量 | 約11kg |
BMS | 内蔵 |
保護性能 | IP65 |
保証 | 5年 |
製品名は12Vですが、公称12.8V100Ahなので1280Whが総容量。
ポータブル電源を持ってる、調べた人ならある程度容量をイメージできるのではないでしょうか。
個人で選ぶ最大クラスな15kg越えが大体この容量のはず。
リチウムイオン電池は0℃以下で充電できませんが、ヒーター内蔵なため-20℃まで充電可能。
サイクル寿命は4000回で約80%に、15000回でも約50%の充電容量を維持するようです。
IP65の防水防塵性能もあって、ちりやほこりの侵入が無い密閉性であらゆる方向からの水に影響を受けない、程度です。
ぼくの場合ほぼ車に積みっぱなしなので全く関係ないですね。
インバーターを繋いで簡易ポータブル電源化するようなシーンにも使いやすいのは良い事です。
W(ワット)=V(ボルト)×A(アンペア)
Wh=W
見た目
AmpereTimeです。
スペックが大きくパッケージに全て記載されていてわかりやすいのが良いですね。
32.9×17.2×21.4cmで、大きめの冬用寝袋、夏用封筒型化繊シュラフ、80サイズ段ボール程度のサイズ感ですね。
鉛蓄電池に比べるとはるかに軽いですが、それでも約11kgで女性や子供では長距離持つのは大変かも。
ハンドルはナイロンバンド。
左右は硬いパーツを挟み込んでるだけなので取り外しもできます。
重いバッテリーだからちょっと不安もありますが、特段問題もあるはずもなく。
裏面。Made in China.
英語で注意書きがされてます。1280Wh。
赤と黒で分かれた入出力用のネジ穴。
ボルトが4本と赤黒キャップが付属しています。
予備が2本ですが絶対無くしますよこれ。テープで本体に巻き付けておくのが良さそうです。
ターミナルボルトにはM8ボルトが使えます。
無くしてもホームセンターに行けば数十円~数百円で買えるので心配はしなくて大丈夫。
他にも説明書や保証書が4枚入っていました。
バッテリーを扱うのが初めての人ほどハードルが高いので嬉しい気遣いです。
サイズ感
同容量のKEPWORTH12V100Ahバッテリーと並べて。
ややAmpereTimeバッテリーのほうが高さがあります。幅はKEPWORTHが少し広め。
車内にバッテリー収納ケースを作ってる方はずれてしまうのに注意です。
側面。
AmpereTimeは底面が直角なので隙間にはめて置きやすいです。
BLUETTI EB70Sと比べて。
かなり近い大きさですが、幅高さ重量全てAmpereTimeが大きめ。
別売りAC充電器
専用のAC充電ケーブル。
使うバッテリーに合わせて10A、20A、40Aの3種類が出ています。
中々お高いのがネック。
ただ発電のみで賄うのは現実的ではないので持っておくべき物です。
充電器の大きさに驚くほどにかなり大きめ。ケーブルも極太。
本体から出る赤黒ワニ口クリップは取り外し不可。
ACケーブルは取り外しできます。
使い方は簡単で、赤いワニ口を本体赤側ネジに、黒を黒につないでコンセントにつなぐだけ。
色々繋いだうえで充電ケーブルも繋ぐならキャップは無いほうが楽ですね。
ネジ部分しか接続できる場所がないのに、専用充電器がワニ口なのは繋ぎにくくてちょっと微妙かも。
充電すると側面ランプが赤か緑に光って充電状況がわかります。
待機モード | 緑点灯 |
充電モード | 赤点灯 |
満充電モード | 緑点灯 |
充電エラーモード | 赤点滅 |
状態は全部で4つ。
待機は本体と未接続状態。
繋いだ状態では赤が充電中、緑が満充電、赤点滅がエラーです。
充電状態やスペックも本体に書いてあるので忘れても大丈夫。
14.6V×20A=292Wで充電できるため、1280Wh/292W=4時間20分程度で満充電できる計算です。
公称電圧 | 14.6V |
電圧 | 20A |
出力 | 292W |
入力 | 100-240A |
車内に接続
スズキの軽自動車パレット(現スペーシア)に乗ってます。
車内は写真のような全面ベッドのような構造で、下に収納スペースを作りました。
ルーフキャリアには200Wのソーラーパネルを積んで電気を確保してます。
トランクを開けてベッドを持ち上げるとこんな感じの収納スペース。
左下がバッテリー、インバーター、MPPTチャージコントローラーなどが入ってます。
というのがぼくの車紹介。
多少状態が変わっていますが、バッテリー位置は変わらず。
ただKEPWORTHのバッテリーを置いてた場所には高さの問題で置けず、微妙に改良しておきました。
ぐちゃぐちゃでわかりにくくてごめんなさい。
左から400Wインバーター、RENOGY 20A MPPTチャージコントローラー、AmpereTime専用充電器、AmpereTime 12V100Ahバッテリーです。
繋ぐのは3本。
インバーター、チャージコントローラー、電圧計です。
全てネジで締めこめば完了。
充電するときはネジ頭にワニ口クリップを噛ませるのでキャップはしてません。
少し古いですが本質的には変わってない車内の配線状況は別記事。
内蔵ヒーター
冒頭でも書いた通り、スマホを含めたリチウムイオン電池は0℃以下では充電できません。
BMS(バッテリーマネジメントシステム)が働いて停止してしまうのです。
しかし、リン酸鉄リチウムイオンバッテリーの中でも数の多くないヒーター内蔵モデルです。
5℃以下になるとヒーターが稼働して発熱、-20℃の環境でも充電ができます。
バッテリー温度が10℃以上を越えると通常の充電に戻るようです。
ちなみに外観では全くわかりませんでした。
手で触っても温度は感じませんし、ただ真冬の北海道の車内でも充電できるわけで確実に発熱はしてくれているようです。
冬期北海道の発電力
極寒の北海道での発熱状況。
AC充電
車内でのAC充電は問題無し。
例え、外気温-10℃の日でも車内積みっぱなしで充電できました。
これが他のバッテリーではできず、車から降ろして充電しないと行けなかったので非常にありがたいです。
もう車から降ろすことはありません。
ソーラーパネル充電
RENOGY MPPTチャージコントローラーとBluetoothモジュールで見れるアプリ画面です。
バッテリー周辺にある温度計で気温1度。バッテリー温度はもっと低いでしょう。
その状態でも14Wですがソーラーパネル発電が出来ています。
この時点で感動だったりします。冬は車載ソーラーパネルは絶対使えないから外してましたが今季は乗せたままです。
とは言ってもソーラーパネルの性質上、気温が低く、太陽が高く登らない冬期は発電量がガタ落ちします。
特に真上にしか向いてない車載では絶望的です。
気温高めの晴天でも80W(最大200W)行けばいいとこでした。
せやかて冬の北海道。
雪が積もってしまうから発電量以前にソーラーパネルは現実的では無かったりします。
同じ北海道でも道南のように寒いけど、降雪量の少ない地域ではなんとかなりそうではあります。
走行充電の可能性
ヒーター内蔵リン酸鉄リチウムイオンバッテリーのおかげで冬でも充電ができるようになりました。
しかし、北海道だとソーラーパネル発電は現実的ではありません。
ではどうするか。
走行充電器でしょう。
車のバッテリーに繋いで走行することでバッテリーが充電されます。
RENOGYならソーラーパネル用MPPTチャージコントローラーに、走行充電器(アイソレーター)が内蔵された物が出ています。
ヒーター内蔵バッテリーを活かすならこの充電器が良さそうです。
少し高いのでもう少し悩むやつです。
こんな人におすすめ
リン酸鉄リチウムイオンバッテリーは車移動でアウトドアを楽しむ色んな人におすすめです。
キャンプのように積極的に持ち運びをしない、車内や車の周りで電源を使う人ならポータブル電源よりも長期的に見るほど容量コスパが良くなります。
VANLIFEや車上生活者の方は勧めるまでもなくすでに持っていそうですが。
氷点下を下回るような寒い地域で車内ライフを楽しむ人には、ライフラインにもなってくれるアイテムでしょう。
クーポン
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まとめ
リン酸鉄リチウムイオンバッテリーもブランドが増えて選びやすくなりました。
寒い地域の人は断然ヒーター内蔵モデルがオススメです。
毎日使っても10年以上使えてしまうモノだからこそ、多少値が張っても一番良い物が快適ですよ。
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