こんにちわ、ぜつえん(@zetuenonly)です!
数年前から使ってる三脚の細部が割れてきたのと、剛性の低さや雲台にも不満があったため新しい三脚を購入しました。
LeofotoのLS-284Cが欲しかったのですが、ちょっとお高く手が出ないので、INNORELという中華メーカーのカーボン三脚を選びました。レビューなどもほとんど見つからなかったため若干びびりながら購入しました。
しかし、値段、剛性、使い勝手も良くてコスパ抜群な三脚で、雲台とミニ三脚セットと至れり尽くせりな三脚でした。
今回はINNORELのカーボン三脚RT75CLと雲台M36、ミニ三脚PW70のレビューをしていきます。
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INNOREL
INNORELは三脚や三脚周辺パーツを出している中国の会社であるだろうことはわかりましたが、それ以上はわかりませんでした。
公式サイトなども見つけれず、詳しいことはわかりませんでした。
同じく安いカーボン三脚を販売しているARTCISEはOEM製品のようで似た三脚を販売していました。AmazonではARTCISEのほうが勢力が強そうです。
INNORELは、Leofotoよりはだいぶ安く、VANGUARDと同じかやや高い位の金額帯です。
ラインナップは豊富で、軽量モデルから極太ポールのがっちりした三脚まで出しています。
アルミカーボンどちらもあり、雲台やほかのパーツも多く販売していました。
そんな中今回購入したのは表にはないRT75CLです。RT70Cのモデルチェンジした最新の三脚のようです。
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INNOREL RT75CL
スペック
INNOREL RT75CL |
|
素材 | 8層カーボン |
段数 | 4段 |
パイプ径 | 29/26/22/19mm |
重量 | 1495g |
重量(雲台有) | 1840g |
耐荷重 | 20kg |
全高(雲台無) | 138cm |
全高(雲台有) | 145cm |
全高(雲台有+ エレベーター無) |
172cm |
最低高(雲台無) | 15cm |
最低高(雲台有) | 22cm |
収納長 | 47cm |
収納長(足反転無) | 61cm |
最大径が29mmで4段脚のカーボン三脚でかなりしっかりした作りです。
耐荷重20kgもあり、フルサイズでもよほど望遠でなければ問題ないレベルでしょう。
エレベーターを使うと172cmまで伸び、その上にカメラが来るため大多数な人のアイポイントは得られるはず。
重量はやや重く1495g(実測)で、雲台(M36)をセットで1840gです。登山に持っていくならギリギリ許容範囲ですが、コースや撮影対象によっては違う三脚を選ぶかなというグレードのやや重めな三脚です。
エレベーターを外せば少し軽量化できるので、山で使う場合は外していくのもアリかもしれません。
見た目
今回の購入はアリエクスプレスでしたが、いつも通りの梱包されていてもつぶれた段ボール。
大きな段ボール2つに分けられたのは驚きましたが、三脚と雲台ミニ三脚で分けられてました。
三脚はバッグに入った状態で段ボールに入ってました。
分厚い緩衝材が入っている無駄に大きなバッグ。出番は無さそうです。
2つの段ボールの内容物はこれだけ。
三脚、雲台、ミニ三脚、金属の石突き、3/8→1/4変換金具、スマホホルダー、六角レンチx4本、保証書です。
三脚+雲台+ミニ三脚セットを購入したので付属品が多いですが、ミニ三脚無しだと変換金具、スマホホルダーはついてきません。
雲台無し状態。
がっちりしたカーボンパイプながら見た目ほど重くはない印象。
INNORELのロゴシールがダサいですが、簡単にはがせるのでご安心を。
ベース径は雲台と同じ50mm。
エレベーター無しも憧れますが、実用的にはエレベーターが欲しかったです。もっと軽量モデルならLeofotoのレンジャーに行くかもしれません。
足の調整は銀金具をスライド。
やや硬めな印象。三段階調整が可能で、脚を反転させてコンパクトに収納もできます。
石突きは基本がゴムで、外せば金属の石突きに交換することもできます。
収納
雲台付きの収納状態。
上がinnorel rt75cl+M36(雲台)。収納長は61cmとやや長め。
下はSIRUI T-1005Xで、アルミ五段脚の三脚です。
脚を反転させると47cmでかなりコンパクトになります。
長さ敵にザックの中に入れやすくなりますが、ザックの外付けはしにくくなるため、脚を反転しない61cmの収納がザック外付け向きです。
ただ長いので小型ザックとの相性は悪め。
一脚使用もできる
中華三脚あるあるですが、脚を一本外して一脚として使うことができます。
さらに四段の脚を取り外してみました。
29/26/22/19mmの四段となってます。
最低径19mmなので、最大まで伸ばしてもブレは少なく十分使える太さに感じます。
前まで使ってた五段が強度が低く、伸長が面倒だったので、四段を選びました。
センターポール取り外し
硬くて苦労したのがセンターポール取り外し。
雲台取り付け部のベースが外れますが、かなり硬く、ゴムグローブを履いて外しました。
パーツ的にはセンターポール・ベース台・ネジです。
底の吊り下げフックを外すと三脚とセンターポールを分離できます。
この状態でセンターポールを除いた、吊り下げフックパーツ+ベース台+ネジで接続することでセンターポール無しにすることができます。
センターポールがなくなる分、すっきりします。
センターポールを外すことでローポジションで使うことできるようになります。
三脚を使ってローポジにすることが多いので、センターポールの付け外しに手間がかかるのはちょっと嫌なとこ。
三脚の高さ
脚を四段伸ばした状態にすると、雲台無しで138cm、雲台有りで145cmです。
さらにカメラを乗せると身長160cmのぼくでアイポジか、やや高いかなというところ。
さらにエレベーターを全開にすると雲台有りで172cmの高さになります。
身長の遥か上で手を伸ばさないと操作できませんし、バリアングルにしないと液晶も見にくくなる高さまで伸ばすことができます。
使うことの少ない高さですが、できて悪いことはありません。
剛性
雲台、三脚共に強度もがっちりで約1700gの機材(LUMIX G9pro+Lプレート+M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8+テレコン)でもずれはほぼありません。
脚を最大に伸ばした状態でこの機材が使用可能でした。
ぼくが使う機材の最重量がこのシステムなので、強度で困ることはなさそうです。
Leofotoと比較
INNOREL RT75CL |
Leofoto LS-284C |
|
素材 | 8層カーボン | 10層カーボン |
段数 | 4段 | 4段 |
パイプ径 | 29/26/22/19mm | 28/25/22/19 |
重量 | 1495g | 1220g |
耐荷重 | 20kg | 10kg |
全高(雲台無) | 138cm | 149.5cm |
全高 (エレベーター有) |
172cm | 182cm |
最低高(雲台無) | 15cm | 7.5cm |
収納長 | 47cm | 53.5cm |
金額 | 約17000円 | 約35000円 |
元々狙ってたLeofoto LS-284Cとの比較。
重量、高さなどスペックはLS-284Cが上。またLeofotoレンジャーシリーズはセンターポールがない分、収納時の太さが細くなるアドバンテージもあり、完全に一段上の性能という感じです。
INNOREL RT75CLの魅力は値段の安さです。半額程度で買えます。
ガチなカメラマンならいざ知らず、カメラシステムがマイクロフォーサーズなぼくにはRT75CLですらオーバースペック気味です。正直必要十分すぎるという感想です。
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INNOREL M36
INNOREL M36 |
|
重量 | 390g |
重量(プレート無し) | 350g |
耐荷重 | 20kg |
高さ | 84mm |
ボール径 | 36mm |
ベース径 | 50mm |
セットで販売されていた同メーカーの雲台 M36。
マットな質感で高級感もあります。
耐荷重は三脚と同じ20kg。84mmと低めで低重心。
取付ベース径は50mmで、ねじは3/8ネジです。
アルカスイス互換の雲台で、締め付けノブとクランプ部のみ回転するノブの2つがついています。
クランプ回転ノブがついてる雲台は初めてですが、じわーっと回ってくれて便利です。パノラマ撮影用でしょうかね?
SIRUIの雲台に比べ、締め付けノブの可動域はややせまめ。といってもアルカスイスプレートはどれもくっ付くので問題は無さそう。
個人的には落下防止のパーツが付いていて欲しかったのですが、ありませんでした。
自由雲台調整のノブにはトルク調整機構もついてます。
ボールの動きは良く、引っかかる感じはありません。
ノブもグリップしやすく、グローブをしていても安定して操作しやすそうです。
SIRUIのK-20Xと並べて。
かなり低重心で、高級感も上です。値段的にはK-20Xのほうが1.5倍くらいするんですけどね。
雲台サイドの凹んでる部分がM36は2つありますね。1つでも困りませんが、無いよりはあったほうが便利そう。
見比べるとノブの素材がSIRUIはゴム素材なのに対し、INNOREL M36は全てアルミパーツで耐久力は高くなっていそうです。高級感もその分上がっています。
よくよく見比べるとSIRUIがすごい安っぽく見えてきます。
Amazonで取り扱いされている似た形状の旧モデルでN36というモノもありますが、クランプ回転ノブ、トルク調整機構がないようで、ほかにも細部が違うかもしれませんので注意。
今回購入したM36はアリエクスプレスで購入可能で、三脚とセット購入することでやや割安で買えます。
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INNOREL PW70
INNOREL PW70 |
|
素材 | アルミニウム |
重量 | 460g |
耐荷重 | 15kg |
最大高 | 26cm |
最低高 | 14cm |
高さ調整 | 2段階 |
収納長 | 20cm |
ボール径 | 30mm |
マンフロットのPIXIを普段使ってますが、一眼で使うには剛性が足りず、剛性の高いミニ三脚が欲しいなと思ってたのでセットで購入しました。
雲台同様アルミメインで高強度なミニ三脚。
それもあり460gとやや重めですが、耐荷重15kgで一眼でも十分固定できる強度。
脚は二段階で26cmと14cmです。
脚の調整はスライドで二段階。やや硬めながらしっかり固定されます。
ロースタイル。
そのまま折りたたむとこう。
反転させるとさらにコンパクトに。
手で持つとこのくらいのサイズ。重量こそ重めですが、サイズはコンパクトです。
調整はこのつまみで行います。かなりガチガチに締め付けることができるので重い機材も安心です。
約1700gの機材をきつい角度で固定しましたが、不安定さは無し。がっちり固定してくれます。
まさかこの角度でも固定できると思っていなかったため、やってみて驚きです。
ミニ三脚で、一番心配なのは三脚ごと倒れるシーン。脚が短いので、そこには気を付けないといけません。
しかしこの剛性は使い勝手良さそう。
かなりごついアダプターをつけることで1/4ネジに対応します。
アダプターを付けることで付属のスマホホルダーも取り付け可能になります。その他カメラ本体を取り付ける時などにも使えます。
そして、三脚の脚を外して一脚にしたものをミニ三脚と連結させることもできます。
さらに脚を伸ばすことで190cmまで伸ばすことができます。
さすがに剛性が低く、安定感も低いので、カメラで使うよりもストロボなんかで使うものかと思います。
カメラで使う場合には雲台でもいいですが、別途アルカスイスクランプを用意したほうが使い勝手はいいでしょう。
日帰り登山ではメインになってくれそうで、頼りできる剛性の高いミニ三脚です。
セット価格
今回ぼくは3点セットで購入しました。
RT75CL(三脚)+M36(雲台)+PW70(ミニ三脚)です。
セット価格が26417円でした。
これを単品で購入すると
RT75CL | 16762円 |
M36 | 7352円 |
PW70 | 4607円 |
合計 | 28721円 |
28721-26417=2304円お得でした。ちょっとだけお得って感じですね。
ただアリエクスプレスのショップクーポンは〇円以上で使えるクーポンでさらに数百円はお得になっているので、3000円弱お得な計算です。
これがLeofoto LS-284Cを購入しようと思うと三脚の脚だけで3万円越えなので、はるかにコスパがいい三脚です。
INNORELの三脚
INNORELは三脚の種類が豊富です。
RT75CLより一段細いポールなRT55C。
より簡素な雲台が付いたモデルながら、雲台付き1380g、ポール最大径25mmの5段、耐荷重12kg、収納長37cm、最大伸長161cmと山で担いで使うような用途に向いたモデルもあります。
逆に剛性が足りないという場合はRT85CL。
がっちりした雲台(M44)がついて2.3kg、ポール最大径32mmの4段、耐荷重25㎏、収納長50cm、最大伸長184cmの大型三脚です。
山で使うのはためらいますが、メインの三脚で使える強度です。
それでいて値段はRT75CLとほとんど変わらずというコスパの良さ。INNORELから2個目が欲しくなりますね。
まとめ
びびりながら購入しましたが、かなりいい出来でコスパの良い三脚でした。
今後はこのRT75CLをメインにして写真を撮っていこうと思います。
また用途次第でミニ三脚(PW70)も兼用していきます。
カメラやレンズだけでなく、高価になりがちな三脚雲台はコスパの良いINNORELオススメ!
ちなみに、中華カーボン三脚が良すぎて26mmでセンターポールレスの三脚も追加購入!
より軽量、コンパクトを求める方にオススメです!
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