モンベル2020-21年秋冬カタログ!新商品とモデルチェンジをチェック!

モンベル2020から2021年の秋冬ウェアカタログ 道具

こんにちわ、ぜつえん(@zetuenonly)です!

夏も終わりが見えてきた9月。

年に2回ある楽しみの一つ、秋冬カタログの時期がきました!

モンベルとファイントラックのカタログが同時に届いてワクワクが止まりません。

今回はモンベルの2020~21年秋冬のウェアカタログをチェックして新製品とモデルチェンジした製品を紹介していきます。

 

2021年カタログはこちら

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モンベルカタログ

モンベル2020から2021年の秋冬ウェアカタログ

モンベルのカタログは年会費1500円かかるモンベルクラブ会員に届く会員特典の一つです。

3月頃に年間ギアカタログと春夏ウェアカタログ、9月頃に秋冬ウェアカタログの計3冊が自宅に配送されます。

モンベルの製品が全て掲載されている200ページ越えの大ボリュームカタログでアウトドア好きなら「この道具いいな!」「これ今度お店に見に行こう!」と楽しめる内容です。

またモンベルクラブ会員はほぼ割引のないモンベル製品が購入時に5~9%のポイントが付与される特典もあります。

入会、更新時に500円分のポイントも付与され、実質1000円の有料会員です。

また、カタログが必要のない人はメルカリに出せば3冊で600円程度で売れるようです。逆に言えば600円あれば1500円の会員にならなくても3冊入手することができます。

カタログの個別PDF

カタログを見るなら断然紙がオススメですが、公式サイトからは「バックパック」「アンダーウェア(男)」「スリーピングバッグ&マット」などとカテゴリ分けされた製品のカタログをPDFでダウンロードすることも可能です。

「カタログ1冊はいらないけれど、モンベルの寝袋欲しいんだよね!」のような種類を絞って製品を見るのには最適です。

好きなモノばかり見てしまいやすく、知らない製品との出会いは減りますが、効率的な情報収集方法として覚えておくといいでしょう。

2020年秋冬カタログの特徴

表紙は雪のついた紅葉。良い写真ではありますが、ちょっと物足りなく感じてしまいます。今年は春夏のウェアも草っぽいので、ギアも森っぽい感じで葉っぱ感の強い2020カタログ3冊となりました。

内容的には、全体的に新製品は少なめで、革新的なモノも少ない印象です。

しかし、確実に既存製品をパワーアップさせたモノやそういうの欲しかったんだよねえという小物が出てきています。

特に気になるのは、登山、キャンプで使用者の多いスーパーメリノウールアンダーウェアが素材の配合を変えているポイントです。

では、新製品とモデルチェンジで分けて紹介していきます。

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新商品

カタログではウェアしか載っていませんが、公式サイトでの発表でギアの新商品もいくつか登場しています。

ウルトラライトシェルパーカ

以前まであったフード無しのウルトラライトシェルジャケットのフード付きかと思いましたが、生地が10D→12Dになってるどうやら新商品。

写真から光沢がなくなりシャカシャカ感が減った見た目になってます。以前まではウィンドシェル感が強かったですが、ソフトシェル感のある見た目です。カラバリも大きく変わり紺、白、オレンジでソフトシェルっぽいです。実物も見てみたいです。

裏地にポリメッシュ、ストレッチ生地、脇ベンチはそのまま。重量は生地が厚く、フード付いたにも関わらず114g→136gと大して重くもならず、軽量のままで使い勝手が良さそう。

透湿性の高い独自のシェル素材と書いてますが、防風性が落ちてるようで、防水もなく撥水処理のみです。透湿というより通気性に近い素材なのではないかと想像します。

適度な防風性、適度な保温性、ストレッチ性、通気性と中途半端ながら脱がずに活動し続けるソフトシェルらしいスペックです。秋冬登山の登りでフリースの代わりに使いたいウェアです。

ウインドストッパーライトトレッキンググローブ

既存であったウインドストッパートレッキンググローブ、のライト版。

裏起毛がなくなり、保温力下げて蒸れ防止と気温に合わせて使い分けれるモデル。

これも秋冬山の登りや天気が良く風の弱い稜線で使いたいです。薄い作業用グローブとしても活躍しそうです。

レクタングラーシーツ

今年はコロナの影響で山小屋でも休業やソーシャルディスタンスを意識する場所が増えてます。

寝具も人と同じモノを使うのはためらわれるため、活躍するのがインナーシーツです。

今まではマミー型のシーツのみの展開でしたが、これは封筒型のシーツ。より寝やすい形状です。

洗濯しやすく安価なポリ素材で、枕部分までシーツが伸びているようです。

首元が折り返せて布団と口元が触れないようにしてるという、寝てる間に戻っちゃいそうな仕様もあれですが、製品写真で寝てる人がマスクしてるのがコロナ意識しすぎててつらい。

アルパインゴーグルBC

最近出てきて安くデザイン性が良いモンベルのゴーグル。

BCだからバックカントリーか、と思ったらBC(Bright control=明るさ調整)の略で調光レンズ採用モデルでした。

紫外線量に合わせて可視光線透過率20~70%で可変してくれるため、天候が変化しやすい冬山でも安定した明るさを得られる仕組みです。

メガネをしたまま装着可能なグラスインモデルも出てます。

性能的にはすごい良い感じですが、山でゴーグル使うことは稀なのと、モンベルにしてはちょっと高いなぁというのが本音で、これなら違うメーカーにするなぁと思っちゃいます。

ライトアングラーベスト

今回ぼくが一番欲しいなと思ったのがこれ。

夏シーズンはテンカラ釣りを楽しんでますが、道具が少ないためサコッシュ程度でも事足ります。が、日々釣りをするほどベストの必要性を感じるのも事実です。

それでも少ない釣り具なため前面背面にポケットいっぱいなベストではなく、前面にある程度と背面少しあれば十分です。このライトアングラーベストならその目的が達成できそうで、ベスト+ザックを背負うこともできそうです。

通気性が高く保水しないモノフィラメントを全面に使っているのも良さそうなポイントです。

アトラス スノーシュー

アトラス スノーシュー

出典:mont-bell

モンベルが輸入販売を行う北米のスノーシューメーカーアトラス

まだ商品ページができていないため詳細はわかりませんが、昨年登場のハイエンドなエイペックスMTN25とエイペックスBC25に次ぐ、値段を安く・重量を軽く・クランポンを抑えたエントリー~ミドルクラスのスペックなモデルと思われます。

青赤緑でカッコイイ見た目。チューブを使わず樹脂の本体。先端部分はMSR感が強く、デッキ下部が肉抜きされてTUBBS感のあるデザインになっています。

製品名は軽量性を意識したヘリウムで、MTN(マウンテン)、BC(バックカントリー)、TRAIL(雪原歩き)の3種類でしょう。

MTNのみBoaシステムで、BC、TRAILはバンド式のようです。

価格がMTN3万円、BC2.3万円、TRAIL1.8万円です。バインディングと用途の違いでMTNとBCがミドルクラス。TRAILは山よりも森を遊ぶためのエントリーモデルでしょう。

また昨年25インチ6モデルで統一されていましたが、ヘリウムは23インチ、26インチの2サイズずつで幅広く選べるようになっています。

エイペックスBCには30インチも追加でポフポフな新雪地帯でも沈まない、それいる?なモデルも登場。

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モデルチェンジ

形状や素材が変わっているモノを中心にモデルチェンジした製品を紹介。

紹介してませんが、マイナーチェンジしたモデルやカラーチェンジしたモデルも多くありますので、ぜひカタログで確認してみてください。

スーパーメリノウールアンダーウェア LW+MW

モンベル スーパーメリノウールアンダーウェアの素材がナイロンからポリエステルに

定番スーパーメリノウールのアンダーウェアの素材がチェンジ。

変わったのはL.W.薄手とM.W.中厚手で、EXP厚手はそのままです。

変更点は薄手がウール92%+ナイロン8%→ウール85%+ポリエステル15%に。

中厚手がウール100%→ウール85%+ポリエステル15%になりました。

それにより、より乾きやすく速乾性が上昇しています。また型崩れしにくくなっているとのこと。

そして重量もやや軽くなっています。

ポリエステルはナイロンより重いですが、比率が8%→15%となり、ウールが減ってるからでしょう。型崩れしにくさもウールが減ることで強度が上がったのでしょう。

中厚手はウールのみからポリ配合になったため、前まであったウール特有のチクチク感が軽減されるかもしれません。素材的に薄手と中厚手が同じで着心地が近いモノになる気がするのも良さそうです。

基本的にパワーアップと言えるマイナーチェンジですが、値段が薄手で2~3割、中厚手で1~2割上がっていること、またウール減量でわずかに保温力が落ちるのでは?と思ってます。速乾性が上がる分、誤差以下で結果的に保温力が上がるかもです。

まとめると値段が高くなって乾きやすく強くなったです。

ヴェイルブーツ

ボア付きインナー取り外しができる厳冬期用で、リールで回すだけの靴紐レスなBoaシステムで、厚手のグローブをしたまま着脱できる冬に嬉しい仕様のスノーブーツです。

インナーブーツの素材がウール+ポリからウール+ウレタンになった?と思われます。

それ以外の違いがわからないのですが、重量は200gも軽くなっていて、2000円高くなっていて、なんともよくわからない感じ。

街歩きにはオーバースペックで蒸れそうですが、冬キャンプなどでは便利でしょう。

ストリームジャケット

夏山装備持っている人が「冬山装備そろえるのに一式20~30万でした。」が当たり前な世界ですが、そんな高額冬装備の花形ハードシェル。

上下10万越えでもまあそんなもんなハードシェルですが、モンベルのフラグシップモデルのストリームパーカは税抜き29000円と破格の安さ。レインウェア?と思うレベルです。

 

モンベル ストリームパーカで冬山登山

かく言うぼくも旧モデルのストリームパーカ愛用しています。

変更点は3つ。裁縫パターン・生地・値段です。

 

出典:mont-bell

ストームクルーザーやトレントフライヤーといった夏用レインウェアに使われてる1枚の生地でウェアを作る裁縫「K-MONO CUT」にすることで縫い目を減らし、防水性、耐久性、軽量性を向上させています。それがこのストリームパーカにも採用されてます。

 

9/6 コメントで今年のモデルがプロじゃなくなってることを教えて頂き訂正しています。

生地は本体が70Dゴアテックスプロ+フードが40Dゴアテックスパックライトでしたが、今年は全面70Dのゴアテックスに。

本体がプロじゃなくなり、フードも本体と同じ生地で作られるようになりました。

ゴアテックスプロは通常のゴアテックスに比べ、高い耐久力、耐風性、透湿性(プロに〇g/㎡の記載はないが通常よりも約28%ほど向上するようです)があがった過酷な環境で使うことを目的としたゴアテックスで、冬用のウェアに使われることが多いです。

これもK-MONO CUTによる部分なのか、経費削減なのか、必要なかったのか、わかりませんが正直改悪かと思えます。ただでさえストレッチしない硬い70Dゴアでフードも硬いと着心地も悪くストレスが増えそうです。

 

そして値段が税抜き33800円→29000円と大幅に安くなっています。

プロじゃなく、1つの素材で作れることなど安くなる要因は見つかりますが、それでも他社なら夏用レインの値段でハードシェルが買える嬉しさ。お値段以上モンベルです。

重量は435g→462gへと微増。

あとしいて言うならデザインがもすごくダサくなってます。

ぼくの好みかもしれませんし、ジッパーの色くらいしか変わってないはずなんですが、冬の花形とは思えないレインウェア感のあるやる気のなさです。ぼくが着てるのも大差ないんですけど、しにてもです。

ロッシュジャケット

ストレッチ性が高く、裏起毛で保温性もあり、適度に耐風性のある、そうソフトシェル。

肩回りの裁縫パターンを中心にジッパーの位置なども変わっています。

肩の縫い目がなくなり、肩から腕までを同じ生地にすることで腕周りが動きやすくなってそうです。

ただなんとも、ダサい。それがモンベルっ!!

クリマエアシリーズ

モンベルのなかでも珍しく可愛いウェアなのがクリマエア。

毛足の長いフリースで高い保温力とデザインの可愛さ

パタゴニアR3が買えない人も買えるお値段なのが魅力でしょう。

デザインはほとんど変わってないように見えますが、生地が刷新されているとのことです。以前は横に線が入ってるような生地だったのが、ユニクロのファーリーフリースみたいな全面均一な生地感になってます。

R3を買えない人が買う、ファーリーフリースみたいなデザインのクリマエア。つまりそういう製品です。

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無くなった製品

いくつか無くなった製品もあり、目立って無くなったモノを紹介。

ビエントクロスジャケット

ビエントクロスジャケット無くなる

ゴアテックスインフィニアムが発表され、ウインドストッパーと一緒に出てきたソフトラインドシェル。

ゴアテックスシェイクドライのような生地感で、メンブレンむき出しで保水しない表生地ながら耐久力が低いのが欠点な製品です。

発表当初は話題になってたように思いますが、気づいたらなくなっていて、カタログからはビエントクロスジャケットと一緒にソフトラインドシェルの素材の項目も無くなってました。なんとも残念ですが、外れだったのでしょうね。

ウインドストッパーアークティックダウンワンピース

ウインドストッパーアークティックダウンワンピース

どこ行くの南極?エベレスト?というネタで使えるモンベルのダウンワンピース。

その高強度バージョンで動物写真家・岩合光昭氏がアイディアを出した白いほうがなくなりました。

ほんといらないんですが、-20度以下でも外で寝る道民としては憧れがある製品でもありました。なにより「氷上での匍匐(ほふく)前進にも耐える丈夫な表地を使用」の説明書きの誰がこれ着て匍匐前進するのと思えるところが好きでした。動物写真家過酷すぎるでしょ。

ちなみに、黄色いほうもZEROPOINTロゴがなくなり、モンベルロゴオンリーに変わってます。

カタログのススメ

3月頃にはTwitter上でカタログBOTとなるほどにアウトドアカタログが大好きです。

そんなぼくのカタログの読み方とカタログはいいぞおという話。

カタログの読み方

モンベルカタログの読み合わせ

他のカタログもそうなんですが、新旧カタログを並べて同時に読み進めることで新製品やマイナーチェンジ(色やデザイン、重量、金額)した製品を見つけていくことができます。

全てがそうではないのですが、基本的にカタログの前半ページに来ている製品や同カテゴリ内で全面に来てる製品ほどメーカーが力を入れてる商品であることが多いです。

例えば、今回のモンベルでは一番最初のハードシェルページを見た時、過去2年間トップに来てたダイナアクションパーカではなく、モデルチェンジしたストリームパーカがトップにきました。

それだけオススメの商品で、顧客に知ってほしい製品であることがうかがえるわけです。

 

モンベル 2020-21ウェアカタログ

また、カタログのカテゴリ並びで2019年はグローブ→ソックスだったのが、2020年はソックス→グローブになってます。

これもモデルチェンジが多いソックスを見てということなのでしょう。

こういうメーカー側の気持ちも自分なりに考えていくとカタログ読みが楽しくなります。

他メーカーカタログもオススメ

別記事で2020年版の無料で読めるアウトドア系カタログをまとめて紹介しています。

28メーカーのカタログを無料で閲覧でき、13メーカーのカタログをPDFダウンロードでき、10メーカーが無料でカタログを自宅配送してくれます。

カタログの良さは、新商品を見て知る楽しみ。

既存製品でも知らなかった製品やメーカーとの出会い。

複数カタログを読むことでメーカー間での性能差、金額差を知って身につく知識。

カタログは全てのアウトドアをする人にオススメですよ!

まとめ

ギアカタログがないので若干物足りなさはありましたが、毎年これだけの新商品とマイナーチェンジがあるのはさすがモンベルというしかありません。

少し前にストレッチ素材を使ったゴアテックスプロが発表され、それがこのタイミングでモンベルの新製品として出てくるのかと思っていましたが出てきませんでしたね。

おそらく、来年のレインウェアかハードシェルに使われるのでしょう。もう来年が楽しみで仕方ありません。

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コメント

  1. 匿名 より:

    ストリームパーカのメンブレンはゴアテックスプロからゴアテックスに変更になりましたよ。

    • ぜつえん ぜつえん より:

      はじめまして、ぜつえんです。
      気付きませんでした!確認し、訂正いたしました。
      ありがとうございます。

  2. 匿名 より:

    新アルパインパンツもゴアテックスプロからゴアテックスに変更に、その代わりストレッチするようになりましたね。

    • ぜつえん ぜつえん より:

      パンツはゴア、ドライテック共にストレッチ素材にしているようですね。ゴアのままストレッチはあまり見ないので実際にお店で見てみたいモノです。