こんにちわ、ぜつえん(@zetuenonly)です!
モンベルのアルパインフライパンが深くなった新モデル「アルパインフライパンディープ」
深さが出ることで汁物に対応し、あらゆる調理に対応可能な万能深型フライパンです。
同形状のフライパンは各社から出ていますが、モンベルが出すということはそれなりに安いということです。
今回はモンベルアルパインフライパン16ディープとフタをレビューします。
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アルパインフライパン16ディープ
モンベルが展開するクッカーアルパインシリーズ。
深型、角形、パン、ケトルとキャンプから登山に対応する豊富な種類が展開しています。
以前からあったアルパインフライパンが深く(ディープに)なったのがアルパインフライパンディープというわけです。安易ぃ
ちなみにアルパインフライパンは数年前にモデルチェンジしてて、旧モデルは表面加工が無くて肉を焼くときに油が落ちるデコボコが付いたモデルでした。
スペック
金額 | ¥2,420 |
重量 | 194g(217g) |
サイズ (径×高) |
Φ18×5㎝ |
満水容量 | 1.01L(1010ml) |
素材 |
本体:アルミニウム合金(ハードアノダイズド加工)
ハンドルカバー:シリコン |
表面加工 |
フッ素加工
|
付属品 | スタッフバック |
他のフライパンと比べればまだ安いと思える2420円。
ただしやや重めの194gで収納袋込みで217g。
実測では、本体191.8g+袋18.5g=210.3gでした。
ところで名前が16なのに直径18cmなのは本当に意味が分からない。他のアルパインクッカーを調べて見るとどれも名前の数字よりも大きめ。
ハードアノダイズド加工されたアルミフライパンで、表面がフッ素加工というとても普通のフライパン。
ここまでで分かってしまいましたが、ずばりアルパインフライパンディープの魅力と言えばその形状と値段のみです。
見た目
フタも新製品で別売り。
フライパンには収納用のメッシュポーチが付いてきます。
メッシュポーチの紐も黄色でした。
表面はフッ素樹脂加工。
ざらついた質感で、キラキラとした材料が塗り付けられてるのがわかる自宅用でも見かけるタイプです。
焦げ付き防止加工の中でも最もシンプルなモノながら、剥がれるまでは焦げ付きにくく使い勝手は抜群。
本当に何かを書く必要のない癖の無い表面加工で食後にはウェットティッシュ1-2枚でキレイに引き取ることができる普通のフッ素樹脂加工です。
金属カトラリーはNGですし、空焚きもNG、アウトドアバーナー的に中央一点火力になるのを意識的に避けましょう、というモノですね。
ノーマルアルパインフライパン16も使ってましたが加工の耐久性は低め。普通に使ってても数年で剥がれて寿命が来ます。
底はツルツル。
気の利いたフライパンには滑り止めや熱効率を上げる仕組みがあったりしますが、ツルツルのほうが汚れは落としやすいです。
クッカーのフチは丸まった形状。
口を付けて食べやすい形状ですが、湯切れは期待できません。
そして高く垂直に立ち上がった側面がこのフライパンの特徴です。
お得意の黄色いシリコンチューブが付いた取っ手。
可愛さがあふれ出すぎて何故かダサいのがモンベルクオリティ。
取っ手は二本で固定できる古典的なタイプ。
開いて重なることで左右へのズレが無くなります。
本体に対して取っ手のサイズ感。
持ちやすく取り回しやすい。
軽量化を意識するなら上下に仕舞える1本タイプの取っ手がベストのはず。
軽くしようって意識が低い気がして、それがちょっと嫌。
取っ手を外す
というわけで一度も使わずに取っ手を外しました。
2本で約35.3gでした。
取っ手無しの本体が156.3gと一気に軽く魅力的になってきました。
代わりに鍋つかみが必要になります。
フチがあるので大体の鍋つかみが対応可能です。
ただチタンでは側面のフッ素加工を傷つけやすいのでぼくはSOTOデュオハンドル(38g)を使ってます。
重量的には取っ手よりも重くなりますが、カップなどにも流用できるので便利です。
アルパインフライパン16
左がアルパインフライパン16。
右がアルパインフライパン16ディープ。
見るからに高さが違うのがわかります。
アルパインフライパン16 | アルパインフライパン16ディープ | |
サイズ | Φ17.6×4.1㎝ | Φ18×5㎝ |
重量 | 182g(207g) | 194g(217g) |
金額 | ¥2,035 | ¥2,420 |
スペック的にはわずか0.9cmの差。しかし実用では別物レベルの差に感じます。
そして何故か直径が違うという異端児。
重ねてみるとほぼ同じでフタもどっちも合います。
アルパインフライパンも便利でインスタントラーメン程度なら作ることができましたが、あまり向かず汁物に弱いのが難点でした。
それを解消したのがディープです。
エバニューULパン16
在庫が安定せず手に入りにくいのに高級でそもそも買うのを躊躇するエバニューUltralightパン16。
個人的に軽量性、使い勝手的にベストバイアウトドアフライパンだと思ってます。ただ高い。
六角形のハニカム形状で熱伝導率を上げてる見た目が特徴的です。
どちらも製品名は16で上から見てもサイズの違いはわかりません。
重ねてみるとアルパインフライパンディープの中にULパンが入ってしまいました。
同じ16でもそれほどの差があります。
一段違う16と18の関係程度で見ておくと買ってからデカすぎ!とならないです。
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使用感
使ってみた感想。
調理
深型フライパンが便利なのはインスタント麺が作りやすいとこ。
満水1Lなのでソロなら鍋やおでんといった汁物も出来てしまう万能さが深型フライパンです。
マイブームは冷凍チャーハンです。
フライパンと相性が良く、普段アウトドアで食べることが少なかったモノでなんだか作ってて楽しいです。
あと拾った山菜を突っ込みやすい。
側面が高いので炒めたときにこぼれ出しにくいのが良い所でした。
専用取っ手よりはやや食べにくいですが、鍋つかみで食べるのも解決。
もっと楽にするなら手ぬぐいやタオルでフライパン掴むのが食べやすく、拭き取りやすかったです。
面積の広いフライパンなのでシュウマイのような広がるモノも調理しやすいです。
蒸す、焼くを一つで同時にできるフライパンならではですね。
あまり使わないんですがフタがあると火が通りやすく料理を時短できるのでガス消費量を抑えられます。面倒でなければフタは持ち歩くべきですね。
湯切れ
湯切れは意外と悪くないんですが、水量が2-300ml程度までならです。
大きめのカップ麺を作るために500ml以上になってくるととたんに湯切れが悪くなります。
500ml必要なら600ml沸かす必要があるくらいガンガンこぼれます。
ちょっとお金出してもエバニューULパンを買おうかなと思っちゃう一番の理由がこれ。
バーナーとの相性
Φ18cmもあるので五徳径の狭いバーナーとの相性が悪いです。
調理のしやすさもあって最近はSOTOストームブレイカーをOD缶でアルパインフライパンに使ってます。
分離式なら問題ありませんが、一体型バーナーならプリムスP153クラスの広い4本五徳が必要です。
4本五徳でも形の狭いアミカスでは不安定過ぎてアルパインフライパンを使おうとは思えません。
エバニューULパン16(Φ16cm)がアミカスでギリギリ使えるサイズでした。
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アルパインクッカー用フタ16
鍋タイプのアルパインクッカーには付いてるフタ。
店舗で頼めば単体取り寄せもできたようですが、単品販売されるようになりました。
公表64gですが、実測54.1gと大幅に軽い。何ならエバニューのフタ18cm(73g)よりも軽い。
汎用性もあるので他フライパンやクッカーのフタに流用するのもアリですね。
ただ何とも言えない黄色のシリコンつまみがダサい。
引っ張れば外れるので紐などに付け替えもできるんですが便利で変えれずにいます。
何故ならフタのつまみはフライパンのフチに引っかかるようになってるからだ!
便利なの悔しい。ダサいのに。
アウトドアフライパンはフタが無いと溢れるようにスタッキングできて便利ですが、フタがあると急激にスタッキング性が落ちます。その辺りはケースバイケースですね。
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サイズ展開
アルパインフライパン 16ディープ |
アルパインフライパン 18ディープ |
アルパインフライパン 20ディープ |
|
金額 | ¥2,420 | ¥2,640 | ¥2,860 |
重量 | 194g(217g) | 217g(243g) | 260g(293g) |
サイズ (径×高) |
Φ18×5㎝ | Φ19.7×5.5㎝ | Φ21.8×6.6㎝ |
満水容量 | 1.01L(1010ml) | 1.34L(1340ml) | 2.1L(2100ml) |
アルパインフライパンディープは16・18・20の3サイズ展開。
それぞれ名前と実径が違って選びにくいのが最大の欠点でしょう。
高さ(深さ)もそれぞれ変わり、20では6.6cmとめちゃくちゃ深くてほぼ鍋です。
ソロなら16一択。
16でも少し径が大きいと感じるので14サイズも用意してくれたら嬉しかったと思ってしまいます。
深型アルミフライパン比較
ソロ用で5cm近い高さで汁物にも対応できる定番万能フライパンはこの辺り。
今まではエバニューULパンとユニフレーム山フライパンの2強だったという印象でした。
そこに放り込まれたのがアルパインフライパンディープというわけです。
個人的にこの深型フライパンジャンルで重要なのは軽いとか、使い勝手が良いとかではなく、コスパの良さです。
軽く使い勝手の良いULパンも数年で表面加工が剥がれて寿命が来るからです。
アウトドアギアの中でもとりわけ寿命が短い表面加工パンでは、4000円以上もする高価なモノはさすがに高すぎるのでコスパを重要視して良いんじゃない?と言う話。
そう考えた時に性能的にも見た目的にも必要十分なモンベルアルパインフライパンディープが輝いて見えます。
アルパインフライパンディープ16を2個買ってもULパンより安いんですからね。
ぼくはOD缶をスタッキングしやすいような深型クッカーを使うことが無くなりました。
フライパンが夏でも冬でも山でもキャンプでも最強だと思ってるからです。
もしまだ深型アウトドアフライパンデビューをしていないならコスパの良いモンベルのアルパインフライパンディープから使い始めてはどうでしょうか?
まとめ
レビュー自体は少ないのにフライパンのレビューだけ多いなこいつと自分で思っています。
すでにULパンの表面は剥がれてますが、汁物なら使えるため焚き火×汁物で使ってます。
メインはアルパインフライパンディープです。
そして焚き火料理全般でエバニューHDパンを使ってます。
正直思うんですよ、フライパンあればアウトドアやっていけるなってね。
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